宮崎駿書き下ろしストーリー

 本日のご紹介は、自動車雑誌。

これは、二玄社発刊の自動車雑誌NAVIの1989年12月号。

当時、二玄社は他にも自動車雑誌として、カーグラフィックがありました。カーグラフィックは、試乗記等、クルマのハードウエアに焦点を当てた記事が主だったものでした。それに対して、NAVIはクルマ文化等のソフト面に焦点を当てた記事も多く掲載されていたと記憶しています。

そのような面もあり、クルマを愛好する文化人や各業界人の対談記事や寄稿もあったようです。

ソフト面重視のクルマ雑誌であるNAVIで、今回注目したのが上でご紹介した号。この号は、宮崎駿さんが書き下ろしの特別寄稿のストーリー(漫画)が掲載されています。このストーリーは、1989年12月号のNAVIが初出掲載。その後、2010年にカーグラフィックに再掲されたようですが、コミック化はされていないようです。

下はストーリーの表紙で、表題は「宮崎駿の2CV物語」。ストーリーは全7ページの漫画仕立てになっています。


この号をクルマ雑誌として見るならば、特別寄稿の漫画が載っているといった程度の価値になると思います。

しかし、視点を変えて、アニメファン、宮崎駿ファンとして見れるどうでしょう。A4変形の大きなサイズで掲載されたオリジナルストーリーの初掲載誌。もし、コミック化されていないとしたら、この雑誌か再掲誌を手に入れる以外、目にする機会が無い物語ということになります。

ご紹介はクルマ雑誌としてですが、轍堂としては、この本は宮崎駿ファンにこそ是非手に取っていただきたい、価値ある1冊だと考えています。


蛇足ですが、ページの終わりに書かれていた日付は9月11日。なんと、轍堂の開業日と同じ日でした。勝手ですが、なにか縁を感じてしまいました。


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