Derailleurs of the World SUNTOUR編
本日の商品紹介
今回も自転車変速機のデータブックをご紹介します。
「Derailleurs of the World SUNTOUR編」は、2016年に発行された、CAMBIO工房さんの変速機データブックシリーズの第3弾です。
そして、サンツアー編は2分冊となっています。現在までに発行されたデータブックシリーズでは最大ボリュームとなります。
このデータブックは、各メーカーの初期から、概ね西暦2000年頃までの製品が網羅されています。
サンツアーは、現在も自転車パーツを製造しているメーカーに社名として使われていますが、このデータブックで網羅されているのは、1995年に消滅するまでに製造されていたサンツアーブランドの製品となります。
サンツアー編ボリューム1の目次を見ると、「リアディレイラー・スライドシャフトタイプ」「リアディレイラー・パラレログラムタイプ」となっています。
古くからあるメーカーなので、タケノコ変速機から製品がありますし、パンタタイプは膨大なバリエーションがあったようです。その為、リアディレイラーは1冊に収まらず、ボリューム2の紙面も1/3程を占めるに至っています。そのボリューム2の目次ですが、「リアディレイラー・インデックスタイプ」「フロントディレイラー」「シフトレバー」「シフトレバー・ハンドルマウントタイプ」となっいます。
シフトレバーといえば、フレームのダウンチューブにシングルまたはダブルレバーというのが一般的なイメージかと思います。
ここで紹介されているハンドルマウントタイプというのは、主にマウンテンバイクに使用されたシフターとなっています。ここからも、サンツアーの製品範囲の広さがうかがえますね。そして、サンツアーにはコマンドシフトという、ロード用の手元シフトの先駆けといえる製品もラインナップされていました。
サンツアーの名を関したメーカーは現在も存在しますが、自転車愛好家に人気があるのは、岩井サンツアーに始まるサンツアーブランド製品が多いことでしょう。
そういう意味では、このデータブックを手に入れれば、過去のサンツアーブランドのディレイラーは網羅的に情報を持つことができます。
サンツアーファンとしては、是非持っておきたい1冊といえるでしょう。
また、日本のマスプロメーカー車ファンにとっても、レストアパーツの情報源として備えておくと便利な1冊だと思います。
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