ファミリーカーI総合百科

本日の1冊

今回は学習研究社から発行された自動車書籍です。「1970年版ファミリーカーI総合百科」は、1969年11月初版発行となっております。題名に「I」となっているのは、同書が800CCから1200CCまでを取り上げている為です。次回ご紹介しますが、「II」では1300CCから1900CCまでが取り上げられています。


同書で取り上げられている車種は、トヨタ・パブリカ1000、トヨタ・カローラ1200、ダットサン・サニー1000、三菱コルト11F/1200、マツダ・ファミリア1000/1200、スバルFF1、ダイハツ・コンソルテ/コンパーノとなっております。


各車種ともに、カラー写真、主要諸元等が図版入りで紹介されております。執筆陣は多彩で、自動車関係のメーカーや評論家の他、大学教授の小口泰平氏や当時新聞記者であった生内玲子氏も名を連ねております。また、テストグループというものが別に組織されており、そちらは自動車愛好家であればよく知っている名前が並んでおります。
何人か上げますと、テレビ新車情報でおなじみの三本和彦氏、モーターファンやオートスポーツにいらした星島浩氏、現在もカーアンドドライバー等でご活躍の岡崎宏司氏、そして杉江博愛氏。杉江氏は、後に徳大寺有恒のペンネームで有名になられた方です。


同書は50年ほど前の発行ですから、今から見れば懐かしいクルマ達が登場していますが、本文から目を転じて、広告を見てもなつかしさ満載の内容です。現代のようにデジタルオーディオプレーヤーの世代からすると「8トラックって何?」いや既に「カセットプレーヤーって
何?」という感じでしょうか。

学研の総合百科シリーズは、当時としてはどの程度の地位や知名度の方々だったのかは店主にはうかがい知れませんが、執筆陣、特にテストチームは後にビッグネームとなられる方々が今から50年ほど前に気鋭のレポーターとして活躍されていた時期に編成されたチームかと思います。

記事の内容は、濃いものになっていると思います。一つでも気になる車種が紹介されているのであれば、是非読んでいただきたいシリーズ本だと思います。

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