DFV 奇跡のレーシングエンジン

 本日の1冊

今回はレーシングエンジンに関する書籍「DFV 奇跡のレーシングエンジン」を取り上げます。

フォードコ・スワースDFV、レースファンならば誰でも知っている名エンジンの開発ストーリーです。同書のストーリーは、1965年のフォード重役会から始まっています。

DFVは、1967年にF1デビュー。当初はロータスに、以降は数多のコンストラクターに供給され、F1で150勝以上を挙げるという、現在では考えられないような成績を収めています。このエンジンは、長寿エンジンでもあります。それも第一線のエンジンとしてで、1967年に初勝利を挙げてから1983年まで勝利を挙げていました。

さらに、DFVは他のカテゴリー、インディや耐久などに向けたバリエーションが展開されています。同書では、フォード・コスワースのV8レーシング・エンジンとしてDFV、DFY、DFW、DFX、DFLが挙げられています。

ここで、アレ?と思われた方もいるかと思います。その理由ですが、この本の出版は1988年であり、さらに著者の謝辞を見ると日付が1983年となっています。つまり後年に登場したDFZやDFRが登場する前に書かれたものであるからです。

「DFV 奇跡のレーシングエンジン」は、DFVの系譜が全て網羅されているわけではありませんが、DFVの開発ストーリーを知るための書としては逃せない1冊ではないかと思います。

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