自転車漂流講座

 本日の1冊

今回は「自転車漂流講座」を取り上げます。


同書の著者は、1981年からおよそ6年の歳月をかけて世界1周約65,000kmのサイクリングを経験しています。というと、その世界1周の旅の話が書かれているのかと思われますが、そうではありません。

題名に「講座」とあるように、著者の経験に基づく本格的な長距離サイクリングの指南書といった内容となっています。

パート1では「旅に出て走ろう」と題してサイクリングにおける距離・地形・ペース等について触れています。パート2の「本格派サイクリングの準備」では、用意すべき装備や荷物の積み方等が書かれています。パート3は「野宿の旅」とあるように、キャンプ・自炊を前提とした話になっています。やはり、長距離サイクリングというものは、グランドツアーという訳にはいかないものなのでしょうね。

パート4「サイクリング・ツアーの敵」パート5「サイクリング・ハプニング」では、著者が出会った様々な困難やそれに対する対応等が語られています。

本格的な長距離サイクルツーリングに関する旅行記的書籍は色々と出ていると思いますが、同書のような旅行にまつわるサイドストーリー的な書は珍しいのではないかと思います。

旅行記も読んでいて楽しいものですが、たまには楽屋裏を除くようなサイドストーリーを読んでみるのもよいのではないかと思います。

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