請等一下!ツール・ド・中国
本日の1冊
今回は中国大陸縦断の記録「請等一下!ツール・ド・中国」を取り上げます。
同書に書かれているのは、1983年から2002年まで20年21回にわたり、訪中団として中国を訪れ、各地をサイクリングしてきた記録です。
訪中団という事でソロツーリングではなく、毎回10名程度から数十名程度、1日当たりの走行距離も長いという事からロードレーサーを使用しての集団走行のようです。
著者は、1972年の日中国交正常化から間もない頃から中国走破の思いを巡らせはじめ、そして友好訪中団という形で中国大陸サイクリングを実現していったそうです。
サイクリングの形態は集団走行。訪中団ということで公安(中国の警察)の先導やサポートカーの伴走等、ソロツーリングとは大分趣が違いますが、日程の関係で1日の走行距離が長いことと当時の道路状況がまだ整備が十分ではなかったことが相まってなかなかにハードなサイクリングとなったようです。また、食を含めた文化の違いについても多く触れられています。
「請等一下!ツール・ド・中国」は2004年の発行と少し前のものです。しかしながら、中国サイクリングについては20年間で各地を延べ2万キロ以上走った記録ですので、中国のサイクリング事情を知るには良い書だと思います。
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