ほんとうに幸福な自転車乗り

 本日の1冊

今回はサイクリストの対談集「ほんとうに幸福な自転車乗り」を取り上げます。

同書は著者の二人、エンゾ・早川氏と森幸春氏の対談をまとめたものです。副題に「ロードバイクについて森幸春さんと話したこと」とあるように自転車、特にロードバイクに焦点を当てた内容となっています。対談期間は約2年、場所は神奈川県内他のお店。体裁的には対談というよりは、食事しながらの雑談といったほうがより近いようなざっくばらんとした印象です。そのぶん、より本音ベースの話になっているかもしれませんね。

対談では、「自転車乗り」の「食べ物」「お店」「体」「美学」「パーツ」等について語られています。

同書が発行されたのは2015年です。実は著者の一人、1982年のロードレース全日本チャンピオン森幸春氏はその前年2014年に癌で亡くなっています。

その為、本自体は共著者である早川氏によって1冊にまとめられていますが、対談の内容自体は森さんの生前のことですから変わることはないと思います。

「ほんとうに幸福な自転車乗り」は、自転車乗り森幸春氏の現在の自転車を取り巻く様々な環境に対する忌憚のない意見が読める最後の書といえると思います。森幸春ファンは、必読の1冊といえるのではないでしょうか。

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