カーグラフィック300号
本日の1冊
今回は「カーグラフィック300号」を取り上げます。
カーグラフィックは1962年に創刊された自動車雑誌で、300号は1986年3月号として発行されました。巻頭の「300号にあたって」では、紙面のフル・モデルチェンジ(写真・レイアウトの一新等)をうたっています。また、300号記念プロジェクトとして、データ・サービスやデザイン・コンペティションの計画が掲げられています。
紙面では、特集としてベントレーが取り上げられています。約40ページにわたり、豊富な図版とともに戦前・戦後のベントレー各モデルが紹介されています。ベントレーファンには、読み応えのある特集だと思います。
もうひとつの特集は「近未来のセダンを探る」と題して試乗を含めたコンセプトカーを対象とした記事が掲載されています。コンセプトモデルは外観のみの展示などもありますから、実走できるコンセプトカー、そしてその試乗記が読めるのは珍しいといえるでしょう。
「カーグラフィック300号」は紙面モデルチェンジの境ということもあるのでしょう、それ以前および以降の表紙とは全く違う独特の表紙デザインとなっています。記事は300号としての特別なものは無いようですが、この表紙は特別なものです。CG誌を創刊号から全て揃えるのはスペース的にもかなり難しいと思います。特にこれといった号を保存するのであれば、区切りの号でもある300号は候補に挙げるべき1冊だと思います。
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