88ヶ国ふたり乗り自転車旅

本日の1冊

今回は「88ヶ国ふたり乗り自転車旅 北米・オセアニア・南米・アフリカ・欧州編」を取り上げます。

「88ヶ国ふたり乗り自転車旅」は夫婦がタンデムという二人乗り自転車で世界を旅した旅行記です。同書は二分冊で発行されており、「北米・オセアニア・南米・アフリカ・欧州編」は前編といえる日本を出発してからの旅の様子書かれています。旅の様子は国ごとに章立てしてあります。総ページ数は400ページを超えているのですが、前半だけで50ヶ国近く回っていますから、各国の様子は数ページから多くても10ページ程度です。そのため、テンポが速く、次々と場面が切り替わっていくので、どんどんと読み進んでいけます。反面、一つの国の様子をじっくりと読み込んでよく知りたいと思われている方には、少し物足りないと感じるかもしれません。

世界旅行をしているサイクリストは、決して多くはありませんが、皆無に近いというわけでもありません。しかし、タンデムで、しかも夫婦で世界を巡った例は非常に稀なことでしょう。「88ヶ国ふたり乗り自転車旅 北米・オセアニア・南米・アフリカ・欧州編」はその稀な旅の様子を知ることができます。

現在、この旅で使用された自転車は2023年3月20日までの予定で大阪の堺市にあるシマノ自転車博物館で開催されている特別展「自転車の旅 様々なかたち」で展示されています。この展示を見た後で「88ヶ国ふたり乗り自転車旅 北米・オセアニア・南米・アフリカ・欧州編」を読めば、旅の様子がより実感できるのではないでしょうか。

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