美しき自転車 魔物たち
本日の1冊
今回は「美しき自転車 魔物たち」を取り上げます。
「美しき自転車 魔物たち」は、アテネ書房から1994年に発行されました。元となったのは、月刊ニューサイクリングの「魔物について」という連載です。そこに掲載された100台以上の中から選りすぐりの32台を再編集したものが同書です。
内容は、取り上げた自転車それぞれの写真とその解説、全体の考察という構成になっています。掲載当時のニューサイクリング誌の記事と見比べてみると、写真の解説や全体の考察に関する文は変更や加筆が行われています。連載当初は人物紹介とインタビューがあったようですが、その部分は割愛されています。
連載中に変化していった部分は、同書出版に当たって統一的な内容となるように工夫されているようです。写真もモノクロではありますが、連載当時よりも大きくなっていますので、部分写真はより見やすくなっていることでしょう。
「美しき自転車 魔物たち」は、仕事そして趣味を通じて磨き続けられた、著者である新田眞志氏の自転車愛好家としての目で厳選された自転車たちが掲載されています。ネットで情報が多く得られるようになった現在でも、オーダーサイクルのバイブル的書籍として注目され続けている1冊といっても過言ではないでしょう。
「美しき自転車 魔物たち」を手に入れる。さらに1985年から8年間のニューサイクリング誌の連載「魔物たち」を手に入れて読みこなす。それが、魔物といわれるレベルのオーダーサイクルを作り上げる近道といえるのではないでしょうか。
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