自転車メンテナンス

 本日の1冊

今回は「自転車メンテナンス」を取り上げます。

「自転車メンテナンス」は、著者である新田眞志氏の前著「自転車メンテナンスブック」以降8年間の変化を反映して再編したもので、1995年に発行されました。

同書は、各部のメンテナンスや調整、消耗パーツの交換方法等を、多くの写真を用いて解説しています。メンテナンスについては、日常のメンテナンスにとどまらず、オーバーホールレベルのメンテナンスについても触れられています。解説項目は、駆動系等スポーツ車各車種に共通の項目に加えて、ライティングやマッドガード等のランドナー系車種を対象とした項目も設けられています。一方で、MTB系のサスペンションについてはその手の専門書に譲るとして同書では扱っていません。

同書にはメンテナンス以外にも「チューンアップ」「ドレスアップ」「オーダーメイド」のページも設けられています。特に「ドレスアップ」というのは他であまり見かけない珍しい項目だと思います。「ドレスアップ」の項では、パーツアッセンブル時にバランスの取れた自転車全体が美しく見えるような組付け寸法等を紹介しています。

「自転車メンテナンス」は、発行が1990年代ということもあり、現在からみると、いわゆるクラシックパーツといわれる範疇の部品を使用した、ロードやランドナーをメンテナンスする方にとって最適な参考書といえるでしょう。

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