アレックス・サンジェ
本日の1冊
今回は「パリの手作り自転車アレックス・サンジェ」を取り上げます。
「パリの手作り自転車アレックス・サンジェ」はかつてパリにあった工房の自転車を取り上げた写真集といってよい1冊で、2011年に発行されました。
同書は45台のサンジェを車体のシリアルナンバー順に掲載しており、サンジェを年代を追ってみていくことができる構成となっています。また、基本構成は写真集といった体裁ですが、アレックス・サンジェの歴史やサンジェにまつわるトピックスが途中途中に掲載されています。
掲載されているサンジェはスタジオ撮影されているようで、どれも美しい写真で全体そして細部を見ることができます。車種はランドナーを中心に、スポルティフ、クルスルート、ミキスト、プロムナード、タンデムが紹介されています。中には故今井彬彦ニューサイクリング編集長や故新田眞志氏がオーナーであった、愛好家の間では有名なサンジェもあります。特に圧巻なのは、1番目に登場する1946年のグランプリ・デュラルマン優勝車で、サンジェファンであればこの1台の写真を見るためだけでも同書を入手すべきといっても過言ではないと思います。
「パリの手作り自転車アレックス・サンジェ」は、美しい写真と関係者による文章でアレックス・サンジェが紹介されています。写真によって多くの車種を見ることができるとともに、巻末には1950-1951カタログが掲載されており、当時のカタログモデル全てを知ることができます。これはサンジェファンならずとも、ランドナー乗り、特にフレンチスタイルのランドナーをオーダーしようと考えている方にとってはとても良い参考書となることでしょう。
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