赤いペガサス 第1巻

 本日の1冊

今回は「赤いペガサス 第1巻」を取り上げます。

「赤いペガサス」はF1を舞台に、ボンベイ・ブラッドという極めてまれな血液型を持つ主人公のカーレーサー赤馬研が栄冠を目指して走り続ける物語で、コミックの第1巻は1977年に発行されました。

ケンの乗るF1は、架空の日本チーム「サンダーボルトエンジニアリング」のマシン。チームメイトも架空の人物ですが、ライバルチームとして登場するのは多くが当時の実在のチームやドライバーとなっています。

全体の構成もシリアスな感じで、ギャグ的な要素はほとんどないといってよいでしょう。レース展開もリアルな感じで描かれていますし、1970年代当時がそうであったように、レーサーの死の場面もたびたび登場してきます。当時としては、決して誇張された内容ではなく、現代のF1に比べると当時のF1がいかに危険なものであったかを伺い知ることができます。

「赤いペガサス」のコミックは全14巻で最終巻は1980年に発行されています。映像で当時のF1を追うのは大変ですが、「赤いペガサス」を読めば漫画としてのフィクションや脚色はありますが、古き良き時代のF1を漫画を楽しみながら知ることができると思います。

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