ミシュラングリーンガイド ブルターニュ
本日の一冊
今回は「ミシュラングリーンガイド ブルターニュ」を取り上げます。
ミシュランのガイドブックというと「ミシュランガイド」がよく知られていると思います。「ミシュランガイド」はいわゆるグルメガイドで飲食関係のお店を紹介しています。
今回取り上げるのは「ミシュラングリーンガイド」で、いわゆる観光ガイドになります。ミシュランはタイヤメーカーですが、なぜ観光やグルメガイドをと思います。当初の目論見は、これらのガイドを手にした人々が掲載地や掲載店にクルマで出かけるようになる。そうすればクルマの走行距離が増え、結果としてタイヤの売り上げが増えるという考え方のようです。
自社の新聞の売り上げを伸ばすためにツール・ド・フランスを始めた例があるように、フランスの企業には、一見関係ないような企画を実施して結果的に自社の売り上げを伸ばすという考え方があるのでしょうか。
文化のパトロンといっては語弊があるかもしれませんが、こういった拡販の為の企業姿勢は、長い時間を経て伝統的なこと・ものとなっており、契約者プレゼントやキャッシュバックといったような直接的な拡販方法と比べて、ちょっと素敵に感じませんか。
話がそれましたが、「ミシュラングリーンガイド ブルターニュ」はフランスのブルターニュ地方のガイドブックで、こちらは英語版、奥付を見ると発行年は1965年のようです。
本書の特徴は、ガイドブックなので文字情報は当然ありますが、その他は全てイラストになっていることです。地図はもちろんですが、建物や風景等もすべてイラストで、写真は1点も使われていません。イラストは、表紙に描かれているような感じです。
裏表紙を見ると、当時、グリーンガイドは全部で20種類出ていたようです。
フランス語版は20種類全て。英語版はブルターニュを含めて9種類で、ドイツ語版が4種類あったようです。グリーンガイドは旅行者向けのガイドですから、英語版があったということは当時ブルターニュ地方は英語圏からの旅行者が多かったということなのでしょうね。
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