ニューサイクリング 1984年5月号(No.237)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1984年5月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1984年5月号は、通巻237号です。
カラーの口絵は、「ワンショット」です。
237号の目次をページ順に追うと、
12 山岳サイクリングへのアドバイス
36 晴れた!集った!チャレンジロードとり巻き人観察
48 新戦略コンポのベールをはぐ
58 旧道を探る(20) 鈴鹿峠と安楽越え
68 乗る人見る人自転車道楽
84 製品メモ
92 輪行制度の問題点を考える(二)
94 気になる風景 小さなこと
102 NCサロン 第1回女子ツール・ド・フランス、他
108 濁河から御岳徒歩行
118 ある日のピクニックラン
120 知ってほしい事故の処置
122 ツーリングレポート
となっています。
主な記事を以下にご紹介します。
「山岳サイクリングへのアドバイス」は、「増加しつつある山岳サイクリング志向への警鐘を込めて」と謳い、山岳サイクリング論を序として、山岳サイクリングの分野で活動している8名のサイクリスト達に様々なフィールドにおいての活動状況、心得および考え方といった事を綴ってもらった特集企画です。
「晴れた!集った!チャレンジロードとり巻き人観察」は、9回目となったチャレンジロードレースの取材レポートです。記事は参加者・観戦者への個別インタビューと「チャレンジロード見たまま」と題した今井編集長による観戦記となっています。
「新戦略コンポのベールをはぐ」は、サイクルショーに先がけて、カンパニョーロから日本の工房に送られてきた「ビクトリーコルサ」を写真とともに詳細に紹介しています。同時にシクロウネの今野義氏による「カンパニョーロ・ビクトリーVSシマノ600EX」と題した両社の比較論が掲載されています。
「旧道を探る」は、「旅を目的とするサイクリストに向けた旧道や旧峠の探訪」と銘打って始まった連載です。今回取り上げる道は「鈴鹿山脈を越える二つの峠路」と題した、鈴鹿峠・安楽越えです。
「乗る人見る人 自転車道楽」は、様々な分野のサイクリスト・自転車愛好家を訪ね、その人物と自転車を紹介する連載コーナーです。今回は新田眞志さんを訪ね、氏の独自ブランドであるトロンシェの雪道用クロカンモデルを紹介しています。
※目次タイトルには回数表示がありませんが、今回は連載の7回目となります。
また、目次にはありませんが80ページには「フォトスケッチ 志摩の海」が掲載されています。
「輪行制度の問題点を考える(二)」は、当時の輪行制度「普通手回り品切符を購入する際にサイクリング協会会員証を提示しなければならない」という条件を撤廃しようという「輪行制度改善の推進運動」について、この運動の世話人の一人である今井彬彦氏の執筆記事です。今回は、当時の制度の問題点として挙げた4点のうち、前回紹介しきれなかった「日本サイクリング協会の問題点」と「国鉄側の問題点」について述べています。
「気になる風景」は、サイクリングで訪れた場所の地名の由来や、その地域の風習などを綴る随想です。今回は「小さなこと」と題して、過日の遭難事故を受けた、反省のあり方について語っています。
「NEW CYCLING SALON」は、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載するコーナーです。今回は、第1回 女子ツール・ド・フランスの開催情報の他、イベントや図書情報などを掲載しています。
「濁河から御岳徒歩行」は、木曽福島駅から濁河温泉まで自走してキャンプ泊。翌日、御岳(御嶽)まで自転車を背負って目指したサイクリング紀行です。
「三国峠で雷様に逢う」は、信濃川上側から三国峠を目指して走り始めたものの、激しい雨と雷に遭遇して午後まで雨宿りを余儀なくされた後、再出発するまでを綴ったサイクリング紀行です。
「ある日のピクニックラン」は、仲間とともにアウトドアクッキングを楽しみにサイクリングを行った様子を綴ったエッセイです。
「知ってほしい事故の処置」は、サイクリング中の事故について、自転車が破損した場合の処置の仕方を原サイクルの原氏が解説しています。
「ツーリングレポート」は、読者投稿による記事です。今回は「木曾谷から伊那谷へ」と題した、姥神峠・権兵衛峠越えのサイクリングをレポートしています。
1984年5月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランヴェロ3100」でした。
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