ニューサイクリング 1985年4月号(No.248)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1985年4月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1985年4月号は、通巻248号です。

カラーの口絵は、「マシンがトライアルを始めた」「ワンショット」「ニューグッズハンティング ルック」です。

248号の目次をページ順に追うと、

 16 紀行 五木・五家荘・椎葉を行く 九州の秘境・冬の表情

 28 0から60km/hへのマシン 超先鋭 ファニーバイク軍団分析

 40 ニューパスハンティング 東海 平松峠と佐賀野林道

 50 連載紀行 西上州 (六) 陽春

 60 エッセイちょっとパリへサンジェを買いに(1)

 70 乗る人見る人自転車道楽

 78 使ってみたら ニューデュラエース

 82 私のミニガイド(5) 秩父のパノラマルート 陣見山スカイライン

 84 フォトスケッチ大和一人旅

 88 レポート 続 ディスクホイール

 92 気になる風景 原風景

 96  ニューパスハンティング実走レポート 二十曲峠・鹿留林道

100 製品メモ

104 NCサロン

110 驚き! 6日間レース

114 NC3月号 パラノ的自転車美学を読んで

となっています。

主な記事を以下にご紹介します。

「紀行 五木・五家荘・椎葉を行く 九州の秘境・冬の表情」は、冬の九州を走ったサイクルツーリング紀行です。相棒と人吉駅で合流した後は、人吉から走り始めてダム建設によって水没となる五木村を訪れ、五家荘に宿泊。翌日は、梶原越(白蔵峠)と不土野峠を越えて椎葉へ。最終日は雪の中を日向まで走り、その日のフェリーで九州を離れています。

「0から60km/hへのマシン 超先鋭 ファニーバイク軍団分析」は、当時の最先端であったファニーバイクについて、シクロウネの今野義氏が各国やメーカーが生み出したモデルを分析しています。また、シクロウネで開発してきた3RENSHOファニーバイクを取り上げて、他社との比較やディテールの紹介も行っています。

「ニューパスハンティング」は、林道や峠を主体に地図や写真を多数掲載して案内しているコースガイド企画の連載です。今回は「尾根上のラフロードを下る」と題し、東海地方の平松峠と佐賀野林道を紹介しています。コースは家山駅をスタートし、平松峠、ピークを二つパスして掛川駅に至る53kmです。

「西上州」は、筆者が10年間、65回、延べ130日に渡る西上州ツーリングをしたまとめとして、主に初冬から晩春にかけてを季節ごとに書いた連載紀行です。今回は1980年の陽春に訪れた、小海駅から出発して武道峠越え、中之沢林道・本谷林道の本谷軌道跡の往復、赤岩峠を越えて西武秩父駅に至る2泊3日の行程です。

「ちょっとパリへサンジェを買いに(1)」は、新田眞志氏が連れふたりを加えた3人でフランス・パリを訪れ、アレックス・サンジェをオーダーするまでの顛末を綴った旅行記です。今回は、パリへ行くこととなったいきさつ、パリについてからは日程の前半でした土産の買い物や、加藤一画伯のアトリエを訪問した話などを綴っています。

「乗る人見る人 自転車道楽」は、様々な分野のサイクリスト・自転車愛好家を訪ね、その人物と自転車を紹介する連載コーナーです。今回は伊藤真基雄さんを訪ね、氏の所有するフラットバーの山用自転車と、ゼファーのサイクリング用車を紹介しています。

「使ってみたら ニューデュラエース」は、製品メモの番外編です。ここでは、新発売となったデュラエースに採用されたSIS(シマノ・インデックス・システム)の調整方法を解説。そして、SISで作動させた場合のリアディレイラーと他フリーとの互換性について検証を行っています。

「私のミニガイド(5)」は、読者投稿によるサイクリングルート紹介企画の連載です。今回は「秩父のパノラマルート 陣見山スカイライン」と題し、埼玉の円良田湖をベースにして間瀬峠、榎峠を越えて林道陣見山線を巡るコースを案内しています。

「フォトスケッチ大和一人旅」は、奈良の明日香から室生寺まで走った際の風景スケッチをカメラ撮影で行った時の写真とともに綴ったサイクリング紀行です。

「レポート 続 ディスクホイール」は、前月号に続くディスクホイールについての検証レポートです。今回は、アラヤ工業が開発したディスクホイールの紹介と、開発に携わった社員2名へのインタビューを掲載。そしてもう一つ、アメリカ製のディスク「ヘリックス」、こちらは梶原製作所で入手可能と紹介されています。

「気になる風景」は、サイクリングで訪れた場所の地名の由来や、その地域の風習などを綴る随想です。今回は「原風景」と題して、旅のおもしろさや紀行文など作品の個性の元と場所との関係性について語っています。

「ニューパスハンティング実走レポート」は、連載「ニューパスハンティング」で紹介されたコースの、読者による実走レポートです。今回は、'85年1月号で紹介された二十曲峠・鹿留林道の実走レポートが5件寄せられています。

「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、クレオスの「メッシュ」と「スーパーサイクル」、シクロウネのロストワックス製リアエンド、チネリ・シマノ・サンツアーのフレーム素材等を紹介しています。

「NEW CYCLING SALON」は、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載するコーナーです。今回は、「INFORMATION」でロードレース大会情報2件と小冊子を2冊紹介。「LETTER TO EDITOR」には、「ディスクホイールについて」と「レース用のホイール径」が寄せられています。

「驚き! 6日間レース」は、海外留学中の藤森信行氏による現地レポートです。今回は、自身の参加できるレースが無かったとのことで、アメリカンチームレースの様子を中心に6日間レースの観戦記を届けています。

「NC3月号 パラノ的自転車美学を読んで」は、前月号の「パラノ的自転車美学」を読んだ新田眞志氏が、同じパラノイヤ仲間からの愛のメッセージとして、氏の気になる点を記した文です。その内容は、ガード・キャリアの取り付けに関するものと、ステムの高さ、ブレーキレバーの位置についてとなっています。

1985年4月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランヴェロ」でした。

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