ニューサイクリング 1974年9月号(No.118)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1974年9月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1974年9月号は、通巻118号です。
この号のグラビアは「フォトメンテナンスシリーズ3」です。
通巻118号の目次をページ順に追うと、
10 レース ヨーロッパのレース(6)
18 ツーリング 離島訪問の旅
24 レクチュア ポリテクニーク(4)〈チェンホイール〉
34 ツーリング 阿武隈〈カメラ紀行〉
44 エッセイ やきものの話
52 ツーリング アフリカグランドツーリング(13)〈オーダー、サイクリングの事〉
62 エッセイ がらくた
68 サイクリング写真集団にのぞむもの
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「私が参加したヨーロッパのレース(6)」
この記事は、シマノ・フランドリアチームのメカニシャンとして帯同したシマノの中村博司氏によるレース参戦記です。今回はツール・ド・フランスについて、筆者がメカニシャンとしての視点で内部から見たツール・ド・フランスについて綴っています。
「日本一周 離島訪問の旅」
この記事は、各地方の離島を訪れありのままの自然と生活を自転車とカメラで追った、女性サイクリストの筆者によるルポルタージュです。今回訪れているのは、神島、小笠原諸島の父島、伊豆七島の三宅島と御蔵島となっています。
「ポリテクニーク スポーツ車、部品の評価の手引き 4」
この記事は、部品の選択や評価の考え方といったことを実際のものを通してまとめてみようということを意図して企画された、鳥山新一氏執筆による連載です。今回はチェンホイールを取り上げて、その機能、性能、品質、特に変速性能に関しては銘柄による作動テストの違いをオシロスコープの波形結果も交えて詳しく解説しています。
「カメラ紀行二題 阿武隈」
ここでは、二人の筆者によるカメラ紀行を二つ紹介しています。阿武隈を1週間かけて走った時の様子を写真とその説明文で紹介するもの。もうひとつは阿武隈の風景を写真のみで伝えているものです。
「焼ものの話」
この文は、自転車の話も少し織り交ぜながら焼き物の地を訪ねた時の様子を綴ったエッセイです。今回は筆者が持っている各地の猪口の紹介、それと人物紹介として益子の浜田庄司氏、文京に住む蒔絵師の高野松山氏、松戸の宮之原謙氏の3氏となっています。
「アフリカ自転車旅行レポート 13」
この文は、アフリカでサイクルツーリングをしている大学生から送られてきた旅のレポートを紹介している連載です。今回は「第七部 サハラ砂漠」と題し、前回の行程で遭遇した動物たちや風呂に入った事、サハラの昔の話などを綴っています。続いて「第八部 オーダー、サイクリングの事」と題し、オーダーの意義とオーダーおよびサイククリングに対する姿勢について筆者の考えを述べています。
「がらくた」
この文は、ツーリングに出かけているうちに色々なものが手元に残ったという筆者による、思い出の品々について綴ったエッセイです。ここで紹介してる品は、宿泊した宿のマッチ、そして寺社に立ち寄ってもらった御朱印などとなっています。
目次にはありませんが、64ページには「行動食のおすすめ」と題した、サイクリストの走っている時の食事のことについて筆者の経験から用意している「行動食」を紹介しています。
66ページには「ブリヂストンのロードレーサー世界選手権に出場」と題して、この年の世界選手権で日本チームに5台採用されたブリヂストンのロード―レーサーのフレームの仕様やスケルトン、アッセンブルパーツを紹介しています。
67ページには、地図の老舗「武揚堂」と共同して制作し、ブリヂストンから発刊された本格的なサイクリングマップの関東編を紹介しています。
「サイクリング写真集団にのぞむもの」
この記事は、入道温泉で開催された「第一回サイクリング写真を語る集い」の報告と、写真集団を結成した理由、今後の活動予定について述べています。
目次にはありませんが、69ページには「本」と題した自転車関連の書籍を紹介するコーナーが掲載されてています。今回は、鳥山新一氏著作のサイクリング全般にわたる入門書「CYCLING サイクリング」と、高橋長敏氏著作の自転車競技入門書「ロードレースの走法」を取り上げています。
1974年9月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「ダイヤモンドシリーズ」でした。
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