ニューサイクリング 1975年4月号(No.125)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1975年4月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1975年4月号は、通巻125号です。
この号のカラー口絵は無題、グラビアは「」「もう一つの道楽 (3) ジャズ」「ヒルクライム」「早春の房総を訪ねて」「フォトアッセンブルシリーズ2〈ホイール組み〉」です。
通巻125号の目次をページ順に追うと、
大特集 春の小旅行 コースガイド23
17 私のツーリングプランの素
18 コースガイド 北海道から九州まで
56 連載 NOUVELLES DE PARIS
62 メカ 改装 プジョーランドナーに手を加えて
66 連載 スプリントの世界
72 ポリテクニーク〈対談〉鳥山新一氏に聞く
84 連載 この頃考えている事
86 イタリアの軽量部品
88 製品メモ
89 VÉLO SPOT
90 LETTER TO EDITOR
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「私のツーリングプランの素」
この記事は「プランニング&ガイド 北海道から九州まで」と題した4月号の特集です。このページでは「春の小旅行 コースガイド23」と銘うった次ページ以降のガイドの前段として、今井編集長が今回の特集を企画した意図を綴っています。
「コースガイド 北から南まで」
この記事は4月号の特集で、各地のツーリングコースガイドを23件紹介しています。各地から寄せられたガイドの題名を紹介すると、北海道は「峠と海岸線(士別から旭川)」「コムケ湖を訪ねて(名寄から紋別)」「原野と湖の旅(音威子府から稚内)」「十勝連峰の大パノラマ(旭川から吹上温泉へ)」、東北は「秋田から本庄へ(山間いを抜って)」「湯殿山、羽黒山そして最上川」「温湯温泉へ(仙台から温湯)」、関東・甲信越は「杖ノ神峠(榛名を巡る峠)」「上信国境の峠」「修那羅峠から保福治峠」「座間峠」、中部は「飛越県境を走る(富山CCのゲレンデ)」「飛騨路の文化と自然の対話を求めて」、近畿は「城下町丹波篠山」「湖北の温泉と林道を走る」「奥吉野の修験道を訪ねて」「自分でわかす鉱泉を訪ねて」、中国は「吉備高原へのいざない」「聖湖から八幡高原」、四国は「松山から高知へ(深閑とした林道を行く)」、九州は「5月の九州をスポルティーフで」「新緑を楽しむ(熊本から杖立温泉)」「五家壮を訪ねて」となっています。
「NOUVELLES DE PARIS」
この文は2月号から始まった連載で、加藤一氏によるパリからの便りです。今回は「子供たちのツール」と題して、始めにフランスでの自転車競技の大衆性についてのエピソードを紹介しています。そして、この頃はパリで子供用のロードレーサーを多く見ることが多くなったことや、ブルターニュ地方での子供たちだけの自転車レースについて紹介、あわせてそのレースの運営や少年たちへの指導、クラブ間の連携などにも触れています。最後は日本の自転車好きの少年たちの現状について憂いています。
「改装」
この記事は、7年ほどプジョーランドナーに乗ってきた筆者がパーツ更新によるチューンナップを施したレポートです。筆者は目標として「この車の当初のプランを生かす」「改装前よりも重量を軽減する」「輪行可能なような工作をする」「費用は同級新車購入価格の三割を越えない」の4点を掲げ、その過程と改装前後の仕様を一覧表にして紹介しています。
「スプリントの世界」
この記事は3月号から始まったシマノサイクルレーシングクラブ所属の岡島伸平選手の執筆による連載です。今回は「サイクリングサーカス」と題し、各国を回るピストレースの話、そしてダニエル・モレロンの生活のことや練習に関して、特に練習に関しては使用するタイヤの銘柄や空気圧、ギア比のセッティングについても取り上げて紹介しています。
「特別対談 鳥山新一氏に聞く ポリテクニークとは何か」
この記事は、鳥山新一氏と今井編集長の対談記録です。この対談では、現在鳥山氏の執筆で連載している「ポリテクニーク」に関し、話をしながらその目標と重要な点について解き明かそうとしています。
「この頃考えていること2」
この記事は3月号から始まった、アルプスの萩原慎一氏の執筆による連載です。今回は「サイクリストのゆくみち」と題して、この頃の若いサイクリスト達が走る理由、また走るのを止めてしまう理由について筆者なりの考察を行っています。そのうえで筆者の考えるサイクリングをするときの楽しみ方を述べています。
「イタリアの軽量部品」
この記事では、イタリアから横尾双輪館に届いた軽合金製の部品各種、チタンシャフト2点、TTTの軽合ベースのサドル、エベレストの軽合フリーホイールと穴開きチェーンを写真入りで紹介しています。
「製品メモ」
こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、木綿のタオル地でできたバーテープ、ステンレス製のボトルゲージ等を取り上げています。
「VÉLO SPOT」
このコーナーは今井彬彦編集長が当時の自転車界についての様々な話題を取り上げるコーナーです。今回は「オーダーメイドの検討を」と題し、自転車の本当のオーダーメイドとは何かということについて再検討すべき時期ではないかと提唱しています。
「LETTER TO EDITOR」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便りを紹介しています。今回は、前々月号に掲載されたカーサイクリングの批判の投書に対する反論、ル・シクル誌廃刊に寄せたイラスト、ニューサイ過去号の記事をまとめた増刊発行のお願い、ディレイラーに関する話が寄せられています。
1975年4月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル工業「ダイヤモンドシリーズ」でした。
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