ニューサイクリング 1975年8月号(No.129)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1975年8月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1975年8月号は、通巻129号です。

この号のグラビアは「アンティック ディレイラー コレクション」「もう一つの道楽7〈アーチェリー〉」です。

通巻129号の目次をページ順に追うと、

16 特集 ナイトラン 座談 ナイトランあれこれ

24 ナイトランのすすめ

28 盛夏えっせい特集

34 連載 NOUVELLES DE PARIS

40 連載 この頃考えていること

56 カメラ紀行 石仏の思い出

60 連載 路傍の文化財

62 旅 やしゃじん綺譚

70 SADDLE

76 特集■装備 ウエア編 その3 靴について

87 製品メモ

88 写真集団より

89 VÉLO SPOT

90 LETTER TO EDITOR

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「真夏の夜のサイクリング」 ナイトラン

この記事は8月号の特集で最初は「ナイトランあれこれ」と題して編集部司会のもと、3名のベテランサイクリストによる座談会の記録です。


「ナイトランのすすめ」

この記事は8月号の特集のひとつで、今井編集長執筆による文です。その内容は、最初にナイトランの本当の楽しみや面白味とはどのようなところにあるのかということ。次に、ナイトランの作法として五つポイントを挙げて、それぞれについて解説しています。


「盛夏えっせい特集」

この記事は8月号の特集のひとつで、ナイトランに関するエッセイを4編掲載しています。各エッセイのタイトルは「ナイトランの期待」「初めてのナイトラン」「ナイト乱」「夏には眠りがない 思い出のナイトラン」となっています。


「NOUVELLES DE PARIS」

この文は「パリからの便り」と称した、加藤一氏執筆による連載です。今回は「PARIS ROUBAIX 1896~1975」と題して、前半はパリ・ルーペの歴史とレーストピックを紹介。後半は、レキップ紙が読者や大会関係者に行ったアンケート結果、特にパヴェについての賛否を詳しく紹介しています。


「この頃考えていること6」

この記事は、アルプスの萩原慎一氏の執筆による連載です。今回は「(続)参謀本部の地図」と題して、前回に引き続いて「大日本帝国参謀本部陸軍測量部」の二万分の一地図から面白いと思ったところをいくつか紹介しています。


「カメラ紀行 石仏の思い出」

これは、この頃石仏に魅かれていた筆者が四十八曲峠と修那羅峠へパスハンティングと石仏を見る目的で出かけた時のことを石仏の写真と共に綴った紀行文です。


「路傍の文化財13」

この文は、筆者がサイクリングの際に見てきた路傍の文化財を紹介していく企画の連載です。1972年から1973年にかけて連載されていた企画記事の続編です。連載第13回は「算額」と題して、天気が悪く外を走れなかったので道端の文化財から離れ、算額について解説しています。


「やしゃじん綺譚」

この文は、筆者とともに6人で韮崎から夜叉神峠を越えて走った泊りがけグループサイクリングをした時の風景、会話、トラブル、筆者の心持等、一行の様子を細かく描写しながら綴ったサイクリングエッセイです。


「SADDLEサドル」

この記事は編集部の今井千束氏による、筆者がブルックスのプロフェッショナルからユニカのナンバー2に替え、実際に乗ってみた印象や革サドルと比較した時の長所短所を色々と綴っています。


「靴について」

この記事は1975年3月号から始まった特別企画「装備について」のその3となります。今回は、自転車用としての靴についてレース用、ツーリング用と分けてそれぞれに要求されることを解説しています。あわせて、「誌上写真紹介」と題してサイクルシューズ21足を写真と共にモデル名と概要を紹介しています。


目次にはありませんが、86ページには「完成車の動きから」と題して、カワムラサイクルの「ニシキオーダーフレーム」概要を紹介しています。


「製品メモ」

こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、サンプルとして入荷したチネリの新型ステム等を取り上げています。


「サイクリング写真集団より」

ここではサイクリング写真集団の活動報告として、月例会の形をとって会員内外から写真を送ってもらうこととしたことを伝えています。


「VÉLO SPOT」

このコーナーは今井彬彦編集長が当時の自転車界についての様々な話題を取り上げるコーナーです。今回は「バラエティを求めよう」と題し、日本では一般に物事が単一化される傾向があると指摘されていることを受け、遊びとしてのサイクリングは、おのおの自分独自の考え方を持ち自分だけの世界を築こうと訴えています。


「LETTER TO EDITOR」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便りを紹介しています。今回は、狩場坂峠、天目指峠、小沢峠、榎峠を越えた読者からの道路状況報告、高校のサイクリング部の部長からクラブランの実施報告が寄せられています。


1975年8月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル工業「ダイヤモンド・レイノルズシリーズ」でした。

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