ニューサイクリング 1976年12月号(No.145)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1976年12月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1976年12月号は、通巻145号です。

この号のグラビアは「和泉葛城山」「きえゆく峠路」です。

通巻145号の目次をページ順に追うと、

16 冬のサイクリング ●計画と行動の注意点

20 冬を快適に走る服装計画

30 【連載】 神のよる木 最終回

32 海女の口笛水仙の香り

38 ドジハンティング

40 サイクリングと写真 ●動きのある写真を撮る

46 キ印日記(2)

66 最近のアメリカの動きから 固定観念を捨てた合理性

75 POHTO GUIDE志津林道

78 大石川林道

92 RTT報告

96 えっせい

98 製品メモ

100 会報すくらっぷ

101 VELO SPOT

102 LETTER TO EDITOR

106 '76総目次

110 REAR LAMP

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「冬のサイクリング」

この記事は、他の季節と違ってサイクリングの活動に制約が生じる本格的な冬にサイクリングを行うための計画と行動の注意点について書いています。そのポイントは計画において自転車の走行に支障のない場所を探すこと、行程に余裕をもつこと、準備には念を入れることを挙げています。行動においては、安全走行を心がける、気象を知っておくことを挙げ、それぞれのポイントにおける要点を解説しています。


「冬を快適に走る服装計画」

この記事では、冬のサイクリングにおける服装について書いています。ポイントとして「キメ細かな温度調節を。レイアードルックが最適」を挙げ、温度調節のためにどんな点に注意して服を選ぶべきかを解説しています。


「神のよる木(最終回) テイク・リーブ」

この記事は実例を紹介しながら、木・石・水を媒体として人と自然のコミュニケーションについて考えていこうという企画の連載です。最終回は「テイク・リープ」と題して、このコーナーを企画した意図と、もみの木やつげのこと。また木の葉を取り上げて「テイク・リープ」は「暇を乞う」との関連を述べて話を締めくくっています。


「海女の口笛水仙の香り」

この文は一編の詩から安乗の岬に行きたいと思い立った筆者による、2泊3日の忘年ツーリング紀行です。筆者のたどったルートは、初日伊勢から五ヶ所街道を走り剣峠を越えて安乗岬へ向かう途中のユース泊まり。二日目は安乗岬に向かってから海沿いに大王崎へ、さらに鵜方へ向かってから横山のユース泊。三日目は田曽浦、宿浦、木谷、五ヶ所と走ってから床木峠を越えて伊勢までとなっています。


「ドジハンティング」

この文は、週末に筆者が雪の降るなかをパスハンティングする最中に色々失敗して泥だらけになった道中や、帰ってから風邪をひいたりとひどい目にあいながらも次の週末にはまた走っていることを綴ったエッセイです。


「サイクリングと写真」

この記事はサイクリング写真集団の原明吉氏が、自転車の写真を撮ることについて実践的なアドバイスを綴ったものです。今回は「動きのある写真を撮る」と題して、サイクリング中の人物を撮るためのポイントを作例を紹介しながら解説しています。


「キ印日記」

この文は「サイクリスト」を「キ印」と呼ぶ筆者が、どのように自転車を見、またどのように他のサイクリストを見ているかを気ままに記したエッセイです。今回は「ある日の出来事と趣味について」と題し、最初に電車に乗るため愛車を駅まで乗ってきたが鍵を忘れてしまった時のエピソードを語っています。次に自分の趣味についてわかりそうな人と出会った時の態度の変化について語るとともに、そういう人と会った時のエピソードを紹介しています。


「固定観念を捨てた合理性」

この記事は当時、邪道といわれながらも世界の自転車界に新風を吹き込んでいたアメリカ。その自転車のヌーベルバーグともいえる米国自転車界の当時の状況を、編集部が色々な情報から推察したレポートです。記事では最初に当時のアメリカサイクリング事情を伝えています。ついでアメリカの完成車や部品について、当時の完成車の広告を紹介したり、部品についてはフィル・ウッド、HiE、ウェイレスの各製品を写真入りで紹介しながら当時のアメリカ自転車界のフロンティア精神や合理主義について考察しています。


「POHTO GUIDE 志津林道」

ここでは輪行移動してきた日光の戦場ヶ原から裏男体林道や志津林道を走るコースを写真を使って案内しています。


「ツーリング・レポート 夏の旅日記 大石川林道」

ここでは仲間とともにツーリングに出た筆者が、旅の行程の一部となる大河原峠を越えて大石川林道を行って麦草ヒュッテまでの行程を写真も交えてレポートしています。


「雨の中の30km 本誌主催第5回RTT」

この記事はニューサイ誌が主催して10月に開催されたロードタイムトライアルのイベントレポートと全参加者の記録を掲載しています。あわせてRTTの参加者によるレポートも2件掲載されています。


「えっせい」

ここでは、読者から募集したエッセイを紹介しています。今回は、「自転車学についての一考察」と題して、自転車の文化、自転車と風土の2点について筆者の考えを述べています。


「製品MEMO」

こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、日東ハンドルのパールオプション用軽合金ボルトセット、オフメガのジュニア用クランク、AVAの新型W/Oリムを取り上げています。


「会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は両国サイクリングクラブ、ペンギンサイクリングクラブ、北大阪サイクリングクラブ、港サイクリングクラブ、各クラブから会報情報が寄せられています。


「VÉLO SPOT」

このコーナーは、今井彬彦編集長が当時の自転車界についての様々な話題を取り上げるコーナーです。今回は「日本的なシクリスムの確立を」と題し、自転車文化について「和魂漢才」という言葉をあげて西洋からの文化をそのままうのみにするのではなく(レースもサイクリングも含めた)日本的なシクリスムを考える必要があると説いています。


「LETTER TO EDITOR」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、自転車に関する意見、直付けのリヤランプ設置案、九州で行われているアマチュアレースの情報が寄せられています。


「昭和51年総目次 Vol.14No.134~145」

このコーナーは、NC誌1976年1年間の掲載タイトルをジャンル別に分類し、一覧形式にまとめたものです。


1976年12月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ダイヤモンドシリーズ」でした。

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