ニューサイクリング 1976年9月号(No.142)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1976年9月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1976年9月号は、通巻142号です。

この号の口絵は「高原」、グラビアは「タケノコラリー」「第27回全国高等学校自転車競技選手権大会から」「市之瀬高原」です。

通巻142号の目次をページ順に追うと、

20 特集 高原 初秋の頃に思うこと

24 特集 高原 乗鞍高原

28 特集 高原 私の高原サイクリング

31 特集 高原 コースガイド 高原への誘い

42 特集 高原 追分

44 特集 高原 初秋の開田高原

47 特集 高原 高天の原

50 沼勉氏に聞く ツーリング車の傾向と問題

76 【連載】 神のよる木(6)

80 サイクルOLの狙い方

88 私の組み立て台

100 TOURING REPORT 生石高原

104 えっせい

106 製品メモ

108 会報すくらっぷ

109 VELO SPOT

110 LETTER TO EDITOR

114 REAR LAMP

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「初秋の頃に思うこと」

この記事は9月号の特集で、高原でのサイクリングを綴ったエッセイ集の一つです。この文では「山岳サイクリング」に対する意見と、八ヶ岳周辺をサイクリングした思い出を綴っています。


「乗鞍高原」

この記事は9月号の特集で、高原でのサイクリングを綴ったエッセイ集の一つです。この文では、乗鞍高原を訪れた時の景色と地元の人々との交流について綴っています。


「私の高原サイクリング

この記事は9月号の特集で、高原でのサイクリングを綴ったエッセイ集の一つです。この文では、筆者が一時期熱を上げていた東北での高原ツーリングの思い出を綴っています。


「高原への誘い」

この記事は9月号の特集のひとつで、高原サイクリングのコースガイドとして七つのコースを紹介しています。取り上げているのは「北海道の代表的高原 大雪高原」「東北のひなびた高原 荒川高原・森吉山周辺」「東北の代表的高原 蔵王坊平高原」「これぞ裏道 惣八郎原」「北アルプスの展望台 高ボッチ高原」「奥三河の高原 段戸高原」「火山特有の雰囲気 曽爾高原と青山高原」「大和らしさを存分に味わえる 大和高原」となっています。


「軽井沢 追分」

この記事は9月号の特集のひとつで、萩原浩氏によるガイド的サイクリング紀行です。ここでは夏の賑わいが去った季節に、浅間三宿のうちの追分を起点とした小諸方面へのコースも紹介しながら、追分でのサイクリングについて綴っています。


「初秋の開田高原を訪ねて」

この記事は、9月号の特集のひとつとなるサイクリング紀行です。筆者は初秋のある日、木曽福島まで輪行、木曽福島の街中を抜けて地蔵峠への道を辿り開田高原まで至ったところまでを綴っています。


「高天の原」

この記事は9月号の特集のひとつで、特集の題材となっている高原について「古代人と高原」というテーマで綴っています。その内容は日本列島における高原の特徴を規模の大小にかかわらず何らかの湿原を擁しているとしたうえで、各地の湿原聖地について解説しています。


「ツーリング車の問題点」

この記事は、自転車に関して編集部が沼勉氏に行ったインタビューをまとめたものです。今回は前回のレーサーから変わって、「ツーリング車とは何か、レーサーなどと比較して」という視点でツーリング車の問題点などを語ってもらっています。冒頭ではタイヤとリムに関する話として「650Bや700C等のA、B、Cの意味」「27インチと700Cの出現理由と両者の関係」「フランス規格とブリティッシュ規格」について語っています。本題に入っては、日本におけるスポーツ車の普及に関するルネルスの影響について、当時の各国の道路状況を鑑みた普及車種の日欧の違いについて述べています。そしてツーリング車の話としてはオーダーメイドの問題点に切り込んで、日本の特殊性やツーリング車がレーサーと異なるポイントについて解説しています。


「神のよる木(その6) まき」

この記事は実例を紹介しながら、木・石・水を媒体として人と自然のコミュニケーションについて考えていこうという企画の連載です。今回は、寂蓮らの歌に読まれたまきを取り上げています。ここではまきの樹種や古文におけるまきの解釈についてと、なぜまきが人の霊とかかわるかについての考察を述べています。


「ポストセッターが明かす サイクルOLの狙い方」

この記事は「実例による手法と妙味」と銘打ち、大阪サイクリング協会の担当者がサイクル・オリエンテーリングの攻略法について実例を挙げながら詳細に解説しています。


「私の組立台」

この記事はYCCのメカ係を務める筆者が、関西の「タケノコクラブ」から特製のマークをもらったことを機に、ランドナー用フレームを使用しリアにスライド変速機をつけた実用車を組み上げた製作記です。


「TOURING REPORT 生石高原」

筆者はプランを立ててから1年ほどたったゴールデンウィークの1日を利用して生石高原へ走りに行きます。輪友とともに和歌山市まで輪行、ルート42をしばらく走って海南からは野上鉄道と平行して東へ進みます。登山口駅からは本格的な登りとなり、札立峠を越えて生石高原に辿り着きます。そこは筆者が抱いていた高原のイメージそのもので、しばらく芝生の上に寝ころんでいました。その後は下りにかかり、時間の関係で高野山はあきらめて吉備町に向かいました。


目次にはありませんが、102ページからは「JCAサイクリスト章(技能章)実施」と題したJCAの活動を告知する記事が掲載されています。これは正しいサイクリングの普及推進を図るためという基本的な考えに立って検討されていた検定が実施されるというお知らせと、その試験としてペーパーテストと技能テストが実施されることを紹介しています。


「えっせい」

ここでは、読者から募集したエッセイを紹介しています。今回は、筆者なりの車種体系の考えを述べた「未来の自転車産業」」と、昔川越に住んでいたころに親しんだ奥武蔵の山々の思い出を綴る「あの頃」の二編です。


「製品MEMO」

こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、日東ハンドルのステム「クリステム」とハンドルバー「Mod155」「Mod165」等を取り上げています。


「会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は北大阪サイクリングクラブ、名古屋サイクルフレンズ、港サイクリングクラブ、両国サイクリングクラブ、サイクリングクラブペケandポチの各クラブから会報情報が寄せられています。


「VÉLO SPOT」

このコーナーは今井彬彦編集長が当時の自転車界についての様々な話題を取り上げるコーナーです。今回は「グループのこと」と題して日本のクラブの在り方について、当時の状況と問題点を述べています。


「LETTER TO EDITOR」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、ダルマ自転車に乗ってみた感想と、自転車に乗るよりいじる楽しみに走った近況と感想が寄せられています。


1976年9月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ダイヤモンドシリーズ」でした。

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