ニューサイクリング 1977年12月号(No.157)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1977年12月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1977年12月号は、通巻157号です。

この号のグラビアは「地蔵峠の道」です。

通巻157号の目次をページ順に追うと、

16 64e SALON DU CYCLE 速報 今年のパリショーを見る

30 シリーズ LE PELOTON DE CYCLISME ファウスト・コッピの・・・

40 シリーズ DU SOLEIL DANS MES RAYONS から プロバンスの復活祭ラリー

42 ぱ・ど・ぷろぶれむ

46 ベロシオのこと

52 冬のツーリング 杖突峠と分杭峠

58 シリーズ  私のフランス遊記

79 グラビア チューブラーのパンク修理

82 グラビア 晩秋の徳本峠

84 グラビア 奥志賀・秋山郷を撮る

88 のぞいてきたヨーロッパのラリー JCA 馬越善通氏に聞く

108 東京-直江津クラブラン始末

114 シリーズ 堀田君の旅から旅(上信国境)

116 井戸湿原

118 ニューサイクリング版編集部 (ヒ)の私も走ってます 美ヶ原へ

121 会報スクラップ

122 製品メモ

124 LETTER TO EDITOR

128 '77年総目次

134 REAR LAMP

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「現地取材報告 今年のパリショーを見る」

この記事は、64回パリサロンの取材報告です。冒頭では今回のショーの要点として3つ挙げています。本題のショーの中身は、完成車及び部品メーカーの展示物を40点ほどの写真とその説明文で紹介しています。


「LE PELOTON DE CYCLISME (6)ツール・ド・フランス 3」

この記事はレキップ紙の専属記者ピエール・シャニー氏による、ヨーロッパのレース界情報を届ける連載です。今回は前回に続いて、ツール・ド・フランスを取り上げています。筆者は「ファウスト・コッピの血管の中にはガソリンが流れている」と題して、ツールの歴代チャンピオンたちを話題に挙げています。なかでも近代ツールに於ける最大の勝利者としてファウスト・コッピを挙げ、当時の欧米における自転車競技の隆盛の元を作り出した人物として、その人物像やエピソードを紹介しています。

※本文タイトルでは連載回数が「6」となっていますが、正しくは「7」となります。


「プロバンスの復活祭ラリー」

この文は、当時のフランスFFCT副会長で「Du Soleil  dans Mes Rayons」の著者であるピエール・ロック氏によって書かれた文を邦訳して紹介したものです。今回はプロバンスの復活祭中の日曜に行われるサイクルツーリストのイベントと、「ベロシオの矢」について紹介しています。


「ぱ・ど・ぷろぶれむ」

この文は、加藤一氏によるエッセイです。今回は、この年ベネズエラで開催された世界選手権の見聞録です。その内容は、最初に筆者の20年来の念願であった日本人がアルカンシェルを着ることが中野浩一によって実現されたその感慨を述べています。次に当時のベネズエラの大会運営の対応に大変苦労したことや、日本や欧米諸国と現地の人達との時間間隔の隔たりについて。大会の印象は東ドイツの選手に抱いた超人的な強さについて語っています。


「ベロシオのこと 偉大な典型的なシクロツーリスト」

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏によるレポートです。今回は、ヨーロッパのシクロツーリストたちが崇めているフランス人で、「ベロシオ」と呼ばれたポール・ド・ヴィヴィ氏を取り上げています。冒頭ではベロシオの七戎を挙げてから氏の生涯を紹介。そしてフランスで最も有名な峠のひとつであるグラン・ボア峠に挑戦するシクロツーリストの催し「ジュルネ・ベロシオ」を紹介するとともに、そのイベントでタイムをとるというベロシオの精神について解説しています。


「冬のツーリング 杖突峠と分杭峠」

この記事はサイクリング写真集団に所属する筆者による、仲間とともに走った茅野から杖突峠、金沢峠、山室鉱泉、分杭峠、鹿塩鉱泉、伊那大島に至る2泊3日の正月ランの様子を伝える写真紀行です。


「私のフランス遊記 6」

この記事は前回の1か月ほどのフランス滞在に続き、今井彬彦編集長がパリのショーをのぞきかたがた事務的なことを片付けるためにフランスに2週間ほど行った時のことを色々と綴ったエッセイです。今回は「サロン・ド・パリ」と題して最初に食べ物の話、続いてパリのショーの様子とそれを見た感想を述べています。そして今回の旅ではアレックス・サンジェを1台オーダーしたことを報告しいます。


「チューブラータイヤの扱い(2)」

このコーナーはチューブラータイヤの事について色々と説明していく連載です。今回はチューブラータイヤのパンク修理を取り上げています。記事ではチューブラータイヤのパンク修理キットを2点紹介、パンク修理手順は写真20点と共に説明しています。


「晩秋の徳本峠」

この記事は、徳本峠を越えた際の登り下りの様子を5点の写真で紹介しているグラビアページです。


「奥志賀・秋山林道の秋を撮る」

この記事は、11名が参加して行われた「第6回サイクリング写真集団撮影会」で撮影された秋山郷周辺の撮影作品を5点紹介しているグラビアページです。


目次にはありませんが、86ページには「'77日本グランプリ開催記念ブリヂストンサイクルロードレース大会」と題する記事が掲載されています。この記事は、この年の10月に富士スピードウェイでF1の前座として開催された自転車ロードレース大会の様子を伝えるフォトレポートです。


「のぞいてきたヨーロッパのラリー」

この記事は、この年の夏にAITラリーとフランス自転車週間に参加してきた当時の日本サイクリング協会(JCA)副会長の馬越善通氏にヨーロッパでのラリーの現状について、対談形式で話を聞いた記録です。話題としてはAITラリーとフランス自転車週間の内容とそれぞれの特徴について。他にもイギリスのCTCの首脳にあったことや、日本に於けるラリー開催の可能性やJCAの今後についても話し合われています。


「長距離サイクリングのおすすめ 東京-直江津クラブラン始末」

この記事は、アルプス・サイクル・フレンズのクラブ員、20代から60代までの11名が参加して行われた300kmの長距離クラブラン実行レポートです。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●奥大井(静岡) 風が笛を吹いて」

この文は、金谷から大井川鉄道に乗って千頭で乗り換えて井川駅まで移動、そこから赤石温泉まで走った時の様子を綴っています。


「ツーリングレポート 井戸湿原」

筆者は初秋の連休に自宅から近距離にある井戸湿原を目指したものの、道を間違えて目的地にたどり着けず、あきらめて折り返すところまの道中の様子をレポートしています。


「ニューサイクリング版(編集部) 美ヶ原へ「ヒ」の私も走ってます」

この記事は当時「ヒ(嬢)」と呼ばれていた編集部員による、神田のAサイクルから誘われて美ヶ原へ走りに行った時のことを綴ったサイクリング紀行です。


「会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回はペンギンサイクリングクラブ、両国サイクリングクラブ、港サイクリングクラブ、宮城野サイクリングクラブ、名古屋サイクルフレンズの各クラブから会報情報が寄せられています。


「製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、「今井彬彦のフランス土産 Part II」と題してTAチューブラーケース、ルクゾールのテールランプ、KOFACの爪先カバーの3点と、東京サイクリングセンターが製作したルネルス型チェンホイール、NCAPの新型バッグを取り上げています。


「お便りから LETTER TO EDITOR」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、自身のサイクリングスタイルを紹介するエッセイ的文章が二つ、自身で試作したスタッドタイヤの紹介と使用記が寄せられています。


「昭和52年総目次 Vol.15 No.146~157」

このコーナーは、NC誌1977年1年間の掲載タイトルをジャンル別に分類し、一覧形式にまとめたものです。


1977年12月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ユーラシア ロード」でした。

コメント

このブログの人気の投稿

ニューサイクリング 1989年1月号(No.294)

ニューサイクリング 1985年3月号(No.247)

週末の予定