ニューサイクリング 1978年10月号(No.167)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1978年10月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1978年10月号は、通巻167号です。
通巻167号の目次をページ順に追うと、
8 カラーグラフ '78世界選手権
21 AITラリーと創立100周年を迎えたCTC
30 ハロゲートの三日間
36 私の自転車
46 好評連載中! 世界選手権への長い道(6)
52 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 大阪ショー以降のフランス
73 【グラビア】高原秋色
80 用語あれこれ
91 新版自転車用語集(トランスミッション編)
94 国東逍遥
100 奥多野
106 好評連載中! 堀田君の旅から旅(若狭)
108 ●ディレイラーを活かす GEAR TABLE の活用の見直し
110 ●サイクリストとカメラ、写真e.t.c. ポケットカメラのこと
118 New Cycling SALON 〈ツーリングレポート〉四国カルスト
122 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉
123 New Cycling SALON 〈VELO CLINIC〉
124 New Cycling SALON 〈製品MEMO〉
128 New Cycling SALON 〈SPORTS〉世界選手権成績
129 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉
132 New Cycling SALON 〈REAR LAMPE〉
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「グラフ '78世界選手権速報」
この記事は、西ドイツで開催された世界選手権のロードレースおよびピスト競技の模様をカラー写真で伝えています。写真はプロロードや中野浩一選手が2連覇を果たしたプロヴィテスを中心に、あわせて各競技の成績速報も掲載しています。
「AITラリーと創立100周年を迎えたCTC」
この記事はイギリスのハロゲートで開催されたラリー「AIT Rally and CTC Birthday raid」に参加した編集部および神奈川県サイクリング協会員によるイベント参加記です。記事ではラリーに参加した860名のうち日本人が41名参加したことや、ラリーの運営や実走ランについて写真も交えながらレポートしています。
「ハロゲートの三日間 AITラリーに参加して」
この記事はCTC創立の地で開催された「AIT Rally and CTC Birthday raid」に参加したNC編集部の宮谷容代氏による、イベント参加レポートです。レポートは「いろいろな国のさまざまなサイクリストとの出会い」と副題をつけて、ラリー中の参加者との交流を中心に各日に走ったコースや途中の様子などを伝えています。
「新連載 私の自転車」
この記事は「乗る事と作る事を通して見た私的自転車論」と称した今野義氏執筆による10月号からの新連載です。今回は最初に、筆者が自身で自転車の製造販売をするようになるまでに、過去に影響を受けた雑誌記事やフレームメーカーのことについて述べています。次に筆者が考える優れた自転車の要素を5項目挙げたうえで、1つ目の項目「使用目的に合わせた機能を有する事」について具体的な説明をしています。
「世界選手権への長い道 第六回」
この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は、中野が2連覇した世界選手権の話題に始まり、ここで競輪のデモンストレーションが行われて各国から沢山の問い合わせや視察の申込があったことを伝えています。他には国際アマチュア自転車競技連盟の理事会でシクロスポルティフの取り扱いについての議論が白熱したことや、戦後まもなくの筆者の思い出、日本の変速機黎明期における三光舎他のメーカーの取組みについても述べています。
「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」
この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「大阪ショー後のフランス自転車界」と題して、第13回自転車ショーに外国に対して初めて大規模出展したフランス自転車業界のその後の影響について述べています。また本文とは別に「ペダル革命」と題したクロード・トリテンヌが開発したチェンホイール機構のことや、マニュフランス社の経営危機に対してレイモン・プリドールが一肌脱いだというニュースを囲み記事で伝えています。
「高原秋色」
これはグラビアページで、乗鞍高原でのサイクリングで撮影された白樺峠からの景色など7枚の写真が掲載されています。
「用語あれこれ【3】」
この記事は今井編集長が、自転車用語集に関する話題を挙げて書いています。今回は「言葉の言い回し」と題して、国や時代が変わると同じものでも呼び方が変化するということを事例を挙げながら述べています。
「新版自転車用語集【3】トランスミッション編」
この記事は、英語、フランス語、翻訳語、JIS用語、業界用語、サイクリスト用語などが雑然と使われている現状を鑑みて、8人の識者による用語委員会を作り、そこで協議して決めた内容を毎月掲載していくものです。今回は「トランスミッション編」として、「チェンホイール」「チェン」「リアスプロケット」「変速機、チェンジギヤ」「その他」に分類し、用語とその説明を掲載しています。
※この記事は横書き文書となっているため、91ページから始まって82ページで終わる構成になっています。
「国東逍遥 前編」
この文は、筆者がサイクリングと言うものを深くとらえてみたいと書いたサイクリングエッセイです。今回は冒頭で国東のとある店に入った時の出来事を綴っています。そして街での筆者の普段の生活、駅近くの古本屋に入り旅雑誌のページをパラパラとめくっていて紀行文の冒頭で見た「国東」の地名、それが今回の逍遥の始まりのきっかけとなったことを綴っています。
「奥多野逍遥」
この文は「西上州の魅力にひかれてたどる峠道」と副題を付けた、筆者がサイクリングは初めてという友人とともに夜行の輪行で着いた小海駅からぶどう峠を越えて走った時のことを綴っています。
「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●若狭 滝壺で酒盛りする山女
この文は、筆者が二人連れで軽快車に乗って小浜から舞鶴まで出かけて行ったことなどを綴っています。
「●ディレイラーを活かすため GEAR TABLE の活用を見直してみては」
この記事は多段ギヤを有効に使うための選定方法について、ギヤテーブルを示しながら組合せバリエーションなどを解説しています。
「●サイクリストとカメラ、写真e.t.c. ポケットカメラのこと」
この記事は、サイクリングでニコンFと交換レンズ、そして6×6判のカメラを持参している原明吉氏による、コンパクトカメラの使用レポートと7台のコンパクトカメラ紹介となっています。
「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「四国カルスト」と題して、愛媛と高知の県境あたりにある地芳峠周辺へ走りに行った時のレポートが届いてします。
「New Cycling SALON 読者応募えっせい」
このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「新しき友」と題した、二十数年来の付き合いになるクラブメンバーについて綴っています。
「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、サイクリングに対する一般の理解度に対する感想、オーダー車の画一化に対する意見、夜行列車に乗り合わせた登山客を驚かせてしまったことへの謝罪が届いています。
「New Cycling SALON VELO CLINIC(質問箱)」
このコーナーは、編集部への質問コーナーです。今回は山道の押しや担ぎで役に立つサイクリングシューズは何かないかという質問です。
「New Cycling SALON 製品MEMO」
このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、西独TIP TOP社のパンク修理セット、仏IMP社のラテックスチューブ、ガッリの新型チェンホイール等を取り上げています。
「New Cycling SALON スポーツ」
このコーナーでは、自転車競技の結果を伝えています。今回は、'78世界選手権のルート競技とピスト競技各種目の上位6位まで、および日本選手の結果を掲載しています。
「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」
このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は両国サイクリングクラブ、仙台ロードマンクラブ、アルプスサイクルフレンズ、北大阪サイクリングクラブ、港サイクリングクラブ、輪跡サイクリスツ・ツーリングクラブ、ペンギンサイクリングクラブ、西サ連学士会、日本サイクリスツ・ツーリングクラブ京都の各クラブから会報情報が寄せられています。
1978年10月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランヴェロ」でした。
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