ニューサイクリング 1978年11月号(No.168)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1978年11月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1978年11月号は、通巻168号です。
通巻168号の目次をページ順に追うと、
10 '78世界選手権 寒い夏を吹き飛ばす熱い闘いの12日
22 '78世界選手権 大会をサポートする人々 私が会った9人の女性達
28 私の自転車
41 好評連載中! LE PELOTON DE CYCLISME 世界選手権ロードレース
46 好評連載中! 世界選手権への長い道(7)
48 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 パリーブレストーパリ
58 【グラビア】PHOTO GUIDE 木賊峠
62 【グラビア】 晩秋の大和路の日溜りから
74 用語あれこれ
83 新版自転車用語集(ハンドル・バー ブレーキ)
86 サイクリングと写真 何を伝えるために撮るのか
90 国東逍遥
96 好評連載中! 堀田君の旅から旅(奥瀞)
98 ●サイクリストとカメラ、写真e.t.c. ポケットカメラのこと
117 New Cycling SALON 〈ツーリングレポート〉礼文紀行
124 New Cycling SALON 〈サイクリングえっせい〉未来の街角で
124 New Cycling SALON 〈製品MEMO〉
126 New Cycling SALON 〈BOOK〉
127 New Cycling SALON 〈NEWS〉
129 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉
132 New Cycling SALON 〈REAR LAMP〉
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「特集・'78世界選手権 "寒い夏"をふき飛ばす"熱い戦い"の12日間」
この記事は11月号の特集で、編集部による世界選手権の取材レポートです。レポート内容はピスト競技のプロビテスでは中野浩一選手の二連覇と日本選手の活躍を中心に、アマビテスでは東独勢と日本の長義和選手のことを中心にレポートしています。他には追抜き競技やドミフォンのレースレポートもあります。ロードレースについては、ニュルブルクリングで行われたアマおよびプロのレースレポートを届けています。
「'78世界選手権レポート 私が会った九人の女性」
この記事は11月号の特集で、編集部による世界選手権の取材レポートです。レポートは、選手や大会運営者として世界選手権に参加していた女性達にインタビューした内容をまとめたものです。
「第2回 私の自転車」
この記事は「乗る事と作る事を通して見た私的自転車論」と称した今野義氏による連載です。今回は筆者が考える優れた自転車の要素として挙げた5項目の2つ目「身体に会う事」と3つ目の「走行性能が秀れたもの」について解説しています。
「世界選手権への長い道 第七回」
この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は、昭和22年から23年頃に筆者達が議論していた「もがき」についてと、ハンドルポジションについての考え方に始まります。そして、この時期は自転車のプロフェッショナリズムの胎動期であるとして、各種のアマチュア競技の開催を経て小倉で始まった競輪に至るまでを述べています。
※目次では掲載ページが46ページからとなっていますが、本文は34ページから掲載されています。
「LE PELOTON DE CYCLISME 11 世界選手権ロード・レース(1)」
この記事はレキップ紙の専属記者ピエール・シャニー氏による、ヨーロッパのレース界情報を届ける連載です。今回は、世界選手権のロードレースを取り上げています。筆者は「ビンダの最初の優勝から51年経ったニュールブルクリングで」と題して、冒頭で世界選手権として最初となるプロロードが1927年のニュルブルクで開催されたことに触れてから、世界選手権開催に至るまでの長距離ロードレースの歴史について解説しています。
※本文タイトルでは連載回数が「11」となっていますが、正しくは連載「12」回目となります。
※目次では掲載ページが41ページからとなっていますが、本文は40ページから掲載されています。
「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」
この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「パリ~ブレスト~パリ(PBP)のこと」と題して、かつてプロのPBPがあった事と、当時ふたつの分野、ランドヌール方式およびオダックス方式のPBPについて解説しています。
「PHOTO GUIDE 木賊峠」
このページはグラビアページで、西秩父西端を巡る峠路となる、木賊峠を最高点とする豪快な山岳ルートを10枚以上の写真で案内するフォトガイドです。
「晩秋の大和路の日溜りから」
このページはグラビアページで、竹内街道を走った際に撮影した写真を4点掲載しています。
「用語あれこれ【4】」
この記事は今井編集長が、自転車用語集に関する話題を挙げて書いています。今回は「辞典と事典」と題し、用語集の連載を始めてから各方面から寄せられた意見に対して答える形で、編集部として用語集を作成している意図について説明しています。
「新版自転車用語集【4】ハンドル・ブレーキ編」
この記事は、英語、フランス語、翻訳語、JIS用語、業界用語、サイクリスト用語などが雑然と使われている現状を鑑みて、8人の識者による用語委員会を作り、そこで協議して決めた内容を毎月掲載していくものです。今回は「ハンドル・ブレーキ編」として、「ハンドル」「ブレーキ」に分類し、用語とその説明を掲載しています。
※この記事は横書き文書となっているため、83ページから始まって76ページで終わる構成になっています。
「サイクリングと写真 何を伝えるために撮るのか」
この記事は、見る人に感動を与えるサイクリング写真を撮ることについて筆者の考えを綴っています。
「国東逍遥 後編」
この文は、筆者がサイクリングと言うものを深くとらえてみたいと書いたサイクリングエッセイです。今回は夜行列車で着いた宇佐駅から走り始め、両子寺、杵築と巡って別府へ向かうまでの様子を綴っています。
「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●奥瀞 蔦葛の可愛い吊橋
この文は、筆者が勤労感謝の日に熊野市駅から大峪峠を越えて七色ダムから瀞八丁を走った時の様子を綴っています。
「●サイクリストとカメラ、写真e.t.c. ポケットカメラのこと」
この記事は、サイクリングでニコンFと交換レンズ、そして6×6判のカメラを持参している原明吉氏による、コンパクトカメラに関する話です。今回は筆者が西独のミノックス35ELを使用してみた感想。そして、当時のカメラ雑誌に掲載される写真と自転車雑誌に掲載されるサイクリング写真のレベルの差について述べています。
「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「礼文紀行」と題して、稚内からフェリーで訪れた香深から香深井、起登臼、内路、赤岩、上泊と走って金田ノ岬を経由して船泊、須古屯からスコトン岬まで。ここから引きからして西上泊に寄ってから往路を戻り、香深井からは礼文林道を走って香深に取った宿までの行程をレポートしています。
「New Cycling SALON 読者応募えっせい」
このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「未来の街角で」と題した、友人とサイクリングに行った時に感じた彼我のディレイラーの性能差と、街で見かけたタケノコばねのディレイラーのことを綴っています。
※目次では掲載ページが124ページとなっていますが、本文は120ページに掲載されています。
「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、用語集の中で英語のスペリングミスが多いという指摘と、ホイール組みの特集記事に対する意見が届いています。
目次にはありませんが、122ページには「New Cycling SALON VELO CLINIC(質問箱)」のコーナーが掲載されています。このコーナーは、編集部への質問コーナーです。今回はサイクリング用の地図はどのような地図を使えばよいのかという質問が届いています。
目次にはありませんが、123ページには「New Cycling SALON スポーツ」のコーナーが掲載されています。このコーナーでは、自転車競技の結果を伝えています。今回は、CSCの5kmサーキットで行われた「第12回全日本実業団対抗サイクルロードレース大会」と、CSC333.3mピストで行われた「第9回全日本実業団自転車競技選手権大会」の結果を掲載しています。
「New Cycling SALON 製品MEMO」
このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、カンパニョーロのフィキシングシュープレートとトリプルチェンホイール、日東の軽合金製の「NJプロ」、VIVAの軽合金製クイックレバーキャップ等を取り上げています。
「New Cycling SALON BOOK」
このコーナーは、自転車関連の書籍を紹介するコーナーです。今回は「"The Frank Patterson Picture Book"について」と題してCTCから発刊されたパターソンのペン画集を取り上げ、掲載されたイラストと作者紹介ページの仮訳を紹介しています。
「New Cycling SALON NEWS 道路交通法の改正」
このコーナーでは、昭和53年12月1日から施工された道路交通法改正点の中から、自転車に関係した内容を紹介しています。その内容は、「普通の自転車の定義」「横断帯」「歩行者自転車専用の標示」「自転車進入禁止」「歩道上の自転車通行」、また「その他」として完全なブレーキ、完全な後部反射鏡の備え付けと、それぞれの完全の定義が示されています。
「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」
このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は木曽川サイクリングクラブ、夕凪サイクリングクラブ、日本サイクリスツ・ツーリングクラブ京都、北大阪サイクリングクラブ、輪跡サイクリスツ・ツーリングクラブ、両国サイクリングクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。
1978年11月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ダイヤモンド スポルティーフ」でした。
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