ニューサイクリング 1978年1月号(No.158)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1978年1月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1978年1月号は、通巻158号です。

この号のカラー口絵は「謹賀新年」です。

通巻158号の目次をページ順に追うと、

16 新春めかにずむえっせい特集 独断と偏見のメカニズム論

58 シリーズ LE PELOTON DE CYCLISME TOUR DE FRANCE 4話

80 グラビア 三石山林道と旧表参道

82 グラビア 善光寺街道

84 製品MEMO

88 泥除けのありがたさ

92 行動を起こすエコロジスト

98 シリーズ 私のフランス遊記

102 サイクリングをより身近に感じる あなたのまわりのサイクリング

112 シリーズ DU SOLEIL DANS MES RAYONS から 真夏の狂気(1)

116 シリーズ 堀田君の旅から旅(道志)

118 初日の出を求めて

128 月夜沢峠

130 19世紀の自転車カタログ

134 REAR LAMP

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「新春めかにずむえっせい特集 独断と偏見のメカニズム論」

この記事は、毎年恒例のエッセイ特集です。この年はメカニカルエッセイで、まえがきでは編集長が「大人の読み物としていろいろな人が気軽に綴った、その人なりの興味の対象や経験談の面白さを楽しんでほしい」といっています。そのメカニズム論は全部で18編掲載されており、その題名は「そのアイデアは簡単か?」「悩まされた部品に思う」「三台の愛車と"車種"」「支離滅裂の記」「ロードレーサーのスタイリング」「エンジンとしての人間の再検討」「T氏のシクルクルスルート(それを持つに至った経緯と顚末)」「根無し舶来党」「十年の経験」「日本の自転車」「ショートホイールパスハンターと急坂用ダウンヒル専用車」「ああシクロランドナー」「回想のメカニズム」「最近の自転車について」「私が考えている自転車」「ストリップは大嫌い」「陸を泳ぐ」「のって、つくって、ながめて、のって、つくりなおして」となっています。


「LE PELOTON DE CYCLISME (7)ツール・ド・フランス 4」

この記事はレキップ紙の専属記者ピエール・シャニー氏による、ヨーロッパのレース界情報を届ける連載です。今回もツール・ド・フランスを取り上げています。筆者は「ツール・ド・フランス4話」と題してツールのチャンピオン達、「チャーミングなペダル踏み」と呼ばれたユーゴ・コブレ、「メートル・ジャック」と呼ばれたジャック・アンクティル、「テルブュランの食人鬼」と呼ばれたエディ・メルクスの3人を挙げてそれぞれのエピソードを紹介しています。

※本文タイトルでは連載回数が「7」となっていますが、正しくは連載「8」回目となります。


「三石山林道と旧表参道」

この記事は、上総亀山駅から三石観音までの旧参道の上りと、三石山からの下りの三石山林道を行く様子を写真に収めたフォト紀行を載せたグラビアページです。


「組写真 善光寺街道」

この記事は、信州洗馬宿から善光寺を目指す北国西街道をサイクリングした時の様子を写した4枚の写真を載せたグラビアページです。


「製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、カンパニョーロのチェンレストセット、吉貝機械金属のサイドプルブレーキ「グランコンペ400」を取り上げています。


「泥除けのありがたさ」

この文は、加藤一氏によるエッセイです。今回は、古今東西の泥除けを付けることのサイクリストからの受け取られ方を紹介しています。他には「輪行」という言葉はかつて自転車に乗って自走していくことを表していたこと。そして競輪選手が自転車を携帯袋に入れて列車移動することが主流になってきたころ「輪行」が自走で行くことから自走しないことを表す言葉に変わった経緯を紹介しています。


「行動を起こすシクロ・エコロジストたち」

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は、自転車のエコロジスト運動を取り上げています。ここではジャック・エッセルの起こしたM.D.B(自転車擁護運動)の成り立ちと、その活動について紹介しています。


「私のフランス遊記 7」

この記事は、今井彬彦編集長がフランスに行って取材してきたことを色々と綴ったエッセイです。今回は「パリで逢ったサイクル・ジャーナリスト達」と題してNC誌と関係の深い3人、ピエール・シャニー氏、ダニエル・ルブール氏、ミッシュル・ドロール氏に会ったこと。そしてここではミッシェル・ドロール氏との会談内容を紹介しています。その内容は車種についてランドヌールとフェデラルの定義、そして当時のフランスのサイクリストの活動状況についてとなっています。


「サイクリングをより身近に感じるために あなたのまわりのサイクリング」

この記事は植原郭氏による、初心者のためのサイクリング方法論を綴ったものです。最初に筆者の考えるサイクリングについて述べるとともに、過去の体験談を語っています。次に編集部からの依頼事項である「ポタリングを見直そう」的なこととして、自宅周辺を見直し、地図で神社仏閣や史跡を探してそこを目的地にしてみる、そこへ行くまでの道の使い方を考えることについて解説しています。最後に筆者の好きな道として、多摩湖・狭山湖、羽村・草花丘陵、深大寺周辺を紹介しています。


「DU SOLEIL DANS MES RAYONS から 真夏の狂気(1)」

この文は、当時のフランスFFCT副会長であるピエール・ロック氏による著書「Du Soleil  dans Mes Rayons」からの一節を紹介したものです。今回の主人公、ゴッドフロワが18歳の時にツールマレーラリーに参加し、ラリーの途中の峠の上りにタイム計測する企画があった時のエピソードを紹介。その企画のスタート時、ゴッドフロワは最後尾になったものの、途中で先行者を次々と抜いて3番でゴールしたことを綴っています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●道志 夜ふけに清澄な月」

この文は道志周辺、安寺沢から巌道峠や、道志七里、道志山塊のことを色々と、最後に道志の谷の月夜の良さを綴っています。


「初日の出を求めて」

この文は、筆者が前年から始めた元日のナイトランで生駒山を友人とともに登った時のことを綴ったサイクリングエッセイです。


「月夜沢峠」

この文はタケノコクラブに所属する筆者による、仕事後すぐに夜行に飛び乗って藪原駅から境峠、野麦峠を越えて民宿泊し、翌日日和田、開田、末川を経由して月夜沢峠へ上った時のことを綴ったサイクリングエッセイです。


「十九世紀の自転車カタログ」

この記事は、ニューヨークのドーバー社が復刻した「モンゴメリー・ウォード・アンド・カンパニー カタログとバイヤーズガイド1895年春夏」に掲載された4ページに渡る自転車関連のページ内容を紹介しています。


1978年1月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ユーラシア」でした。

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