ニューサイクリング 1978年2月号(No.159)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1978年2月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1978年2月号は、通巻159号です。

通巻159号の目次をページ順に追うと、

1 ツーリストのための催 

12 ミラノ国際サイクルショー報告

30 特集紀行-峠あれこれ 牛首峠

34 特集紀行-峠あれこれ 十石史疑

38 特集紀行-峠あれこれ 夏沢峠行

42 特集紀行-峠あれこれ 車坂峠

48 特集紀行-峠あれこれ 荒廃した万座峠林道

52 シリーズ LE PELOTON DE CYCLISME TOUR DE ITALY 4話

71 年賀状コレクション'78

84 シリーズ DU SOLEIL DANS MES RAYONS から 真夏の狂気(2)

92 ■ぶらり歴史慢走■湖東,彦根と旧中山道

100 シリーズ 堀田君の旅から旅(阿武隈)

102 シリーズ 私のフランス遊記

120 製品MEMO

125 会報すくらっぷ

126 LETTER TO EDITOR

130 REAR LAMP

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「ミラノ国際サイクルショー報告」

この記事は、前年の11月にイタリアのミラノで開催されたショーの取材報告です。レポートでは最初にショーの概要を紹介した後、全体の印象を報告しています。完成車は金メッキがやたらと目についたこと、軽量車はロードモデルで7kg前後、トラックモデルで5~6kgという現実的なモデルを展示する傾向が見られた。部品はカンパ以外にガッリやオフメガ等の新製品や、FTやオマス等の軽量部品に安心して見られるものが増えてきたとしています。また、これら完成車やパーツは、それぞれの展示の様子を写真とともに紹介しています。


「特集 紀行 峠・いろいろ 牛首峠」

この記事は今月号の特集で、筆者が若かったころのSLやカーバイド・ランプの思い出と、木曽谷から伊那谷へと峠を越えて走った時のことを綴っています。


「特集 紀行 峠・いろいろ 十石史疑」

この記事は今月号の特集で、筆者が輪行してきた海瀬駅から十石峠街道を行った時の話とともに、その周辺の地名にまつわる由来や神仏との関連について綴っています。


「特集 紀行 峠・いろいろ 夏沢峠行」

この記事は今月号の特集で、9月中旬頃に八ヶ岳方面に出かけた筆者が自転車を7時間の間ひたすらに担ぎ上げて峠越えした時のことを綴っています。


「特集 紀行 峠・いろいろ 車坂峠」

この記事は今月号の特集で、前年の10月終わりに万座・鹿沢口駅まで輪行してから鹿沢の国民休暇村に泊まり、翌日車坂峠を越えて小諸へ下り、さらに軽井沢経由で碓氷峠を越えて高崎まで走った様子を綴っています。


「特集 紀行 峠・いろいろ 荒廃した万座峠林道」

この記事は今月号の特集で、サイクリング写真集団に所属する筆者が廃道となっていた七味温泉から万座峠までの道を行った時の様子を写真とともに伝えている写真紀行です。


「LE PELOTON DE CYCLISME (8)ツール・ド・イタリー」

この記事はレキップ紙の専属記者ピエール・シャニー氏による、ヨーロッパのレース界情報を届ける連載です。今回は、ツール・ド・イタリーを取り上げています。筆者は「慎重さよりも情熱が勝ちを占める」と題して、イタリア人ファンの熱狂ぶりを伝えるとともに、ジーノ・バルタリとファウスト・コッピとの闘いや、ルイゾン・ボベ、ラファエル・ジェミニアーニ、ジャック・アンクティルらのレースエピソードを紹介しています。

※本文タイトルでは連載回数が「8」となっていますが、正しくは連載「9」回目となります。また「ツール・ド・イタリー4話」となっていますが、「4話」は前回の「ツール・ド・フランス」のことで、今回の「ツール・ド・イタリー」は第1話となります。


「恒例 年賀状コレクション'78」

このコーナーは毎年2月号の恒例で、読者らから編集部に届いた年賀状を紹介しています。今年は92枚の年賀状が名前とともに掲載されています。


目次にはありませんが、78ページからは「十谷峠」と題した、野呂川林道を走った帰りに峠から富士が見たいと突然思い立って十谷峠へ上った時のことを写真とともに伝えるグラビアページがあります。


目次にはありませんが、78ページからは「星尾峠」と題した、サイクリング写真集団に所属する筆者による、初谷鉱泉の宿から峠越えに出た時の様子を写したフォトエッセイが掲載されています。


「DU SOLEIL DANS MES RAYONS から 真夏の狂気(2)」

この文は、当時のフランスFFCT副会長であるピエール・ロック氏による著書「Du Soleil  dans Mes Rayons」からの一節を紹介したものです。今回は、ゴッドフロワがツールマレーラリーに参加し、ルュツから登りツールマレー峠を完登するまでを綴っています。


「フランスで盛んなシクロツーリストのためのいろいろな催し」 

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は、フランスで行われているサイクルツーリスト向けのイベントを紹介しています。まず初めにランドネ(randonnée)の言葉の意味を定義づけし、次にコンサントラシオン(concentration)、ラリー(rallye)、ブレべ(brevet)それぞれのイベントの定義や規則などを紹介しています。

※目次では掲載ページが1ページとなっていますが、本文は86ページから掲載されています。


「ぶらり歴史漫走 湖東、彦根と旧中山道」

この文は、アルプスの萩原慎一氏の執筆による、サイクルツーリング紀行の連載です。今回は東海道線の米原から彦根までの間にある佐和山にあった佐和山城と石田三成そして伊井家にまつわる話をはじめに紹介。次に彦根駅から走り始めて訪れた彦根城を見学し、城を出たところで彦根CCの代表の方に声をかけられたこと、その日の宿を探した時の顛末を語っています。そして、翌日は彦根周辺にあるいくつかの寺を訪れたことを綴って次回へ続いています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●阿武隈(福島) 瀬音がついて回る」

この文は、輪行してきた小野駅から走り出して湯野田温泉に泊まり、翌日は一山超えて勿来駅までの道のりを綴っています。


「私のフランス遊記 8」

この記事は、今井彬彦編集長がフランスに行って取材してきたことを色々と綴ったエッセイです。今回は「「ことば」について」と題してフランスの自転車やサイクルツーリングやレースの言葉について書いています。


「製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、ブリヂストンのオリジナルフロントバッグ、三信松本の「プロフェッショナル」等を取り上げています。


「会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は両国サイクリングクラブ、北大阪サイクリングクラブ、港サイクリングクラブ、久保田サイクリングクラブ、ペンギンサイクリングクラブ、西日本大学サイクリング連盟の各クラブから会報情報が寄せられています。


「お便りから LETTER TO EDITOR」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、輪行旅の思い出、富士山とサイクリングの思い出、FFのトラックを改造したトレーニングマシンのアイデア、全国サイクリング連絡協議会発足の案内が掲載されています。


1978年2月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ユーラシア」でした。

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