ニューサイクリング 1978年3月号(No.160)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1978年3月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1978年3月号は、通巻160号です。

通巻160号の目次をページ順に追うと、

14 座談会 近ごろの話題から

26 シリーズ LE PELOTON DE CYCLISME TOUR DE ITALY

32 リレー紀行 阿武隈 ●阿武隈小景

32 南紀・古座街道

38 リレー紀行 阿武隈 ●ぶらり阿武隈

48 軽量車の限界をもとめて 0.0kgへの挑戦

56 イタリアの自転車界の展望 45回ミラノサロン

78 グラビア 雪映えの武蔵野

80 伊賀上野から信楽

80 製品MEMO

86 ■ぶらり歴史漫走■湖東,彦根と旧中山道

94 シリーズ DU SOLEIL DANS MES RAYONS から 真夏の狂気(3)

96 シリーズ 堀田君の旅から旅(軽井沢)

98 欧州自転車裏街道を行く

106 シリーズ 私のフランス遊記

110 国産パーツメーカーの新製品から 自転車部品の見直しと改革

126 LETTER TO EDITOR

129 会報すくらっぷ

132 REAR LAMP

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「放談的座談会 ちかごろの話題から」

この記事は今井編集長司会のもと、サイクリスト3人と編集部員2人による当時話題となっていた事柄について色々と談義した座談会の記録です。この時に上がった話題は、チューブラータイヤでサイクリングをすること、車種の議論に関すること、紀行文の書き方について、サイクリスト層の変化と今後のサイクリングの在り方についてとなっています。


「LE PELOTON DE CYCLISME (9)ツール・ド・イタリー」

この記事はレキップ紙の専属記者ピエール・シャニー氏による、ヨーロッパのレース界情報を届ける連載です。今回は、ツール・ド・イタリーを取り上げています。筆者は「シャーリー・ゴールがルイゾン・ボベを下そうとした時!」と題して、ルイゾン・ボベ、ラファエル・ジェミニアーニ、ジャック・アンクティルそれぞれの選手がジロ・デ・イタリアで関わったレース中の思い出を紹介しています。

※本文タイトルでは連載回数が「9」となっていますが、正しくは連載「10」回目となります。


「リレー紀行 その1 阿武隈を走る 阿武隈小景」

この文はM氏とN氏が、二人で出かけた阿武隈のツーリング紀行をリレー形式で綴っています。前半はM氏が担当し、当時宇都宮在住だったN氏の家まで前夜に移動、翌日は一番の列車で泉崎の駅まで輪行、ここから磐城石川を経由して御在所街道を走って入道温泉に至るまでの行程を綴っています。


「リレー紀行 その2 阿武隈を走る ぶらり阿武隈」

この文はM氏とN氏が、二人で出かけた阿武隈のツーリング紀行をリレー形式で綴っています。後半はN氏が担当し、前夜泊まった入道温泉の宿を出てから峠を越えて貝泊まで走り、あとは荷路夫、旅人と抜けて植田の駅目指して下りていくのみというところまでを綴っています。


「南紀・古座街道をゆく」

この文は、厳寒の時期に周参見駅までクルマ移動した後に古座街道へ入り、湯の花温泉に泊まって翌日古座川に沿って下り、河口に至るところまでを綴ったサイクリング紀行です。

※目次では32ページ掲載となっていますが、本文は44ページから掲載されています。


「軽量車の可能性と限界を求めて 0.0kgへの挑戦」

この記事はシクロウネの今野義氏による、自転車の軽量化に挑戦することを綴ったものです。今回は最初に、自転車の軽量化について追及していくことの意義を説いています。次に、シクロウネの軽量ロードレーサーの製作を試みたその過程を紹介しています。ここではまずフレームの軽量化について、そのポイントや工夫点を写真も交えて説明しています。


「イタリアの自転車界の展望 第45回ミラノ・サロン・デュ・シクルを見て」

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は、イタリアの自転車業界を取り上げています。最初は1897年にミラノで初めて開かれたショーの歴史についてふれた後、イタリアの抱えている問題点とイタリア自転車業界の状況や強みや弱点について解説しています。ミラノショーについては、本文とは別に「ミラノショーで注目を浴びた新製品」と題して、オフメガのチタンパーツ、カンパの一本締めシートピラー、シビエの新シリーズ「プロジェクター」等を紹介しています。


「雪映えの武蔵野」

これは雪に覆われた武蔵野へ走りに行った時に見た景色を、写真と文で伝えるフォトエッセイのグラビアページです。


「伊賀上野から信楽へ」

これはサイクリング写真集団の原明吉氏による、春少し前に伊賀上野から信楽まで走った時の風景を写したフォトエッセイのグラビアページです。


「製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、吉貝機械金属の「ニューグランコンペ400」と新型アウターカップ、マファックの軽量ブレーキレバーと樹脂チューブ入りケーブル等を取り上げています。


「ぶらり歴史漫走 湖東、彦根と旧中山道」

この文は、アルプスの萩原慎一氏の執筆による、サイクルツーリング紀行の連載です。今回は彦根を離れてから鳥居本宿を通って摺針峠を越えて蓮花寺に寄り、醒井宿、柏原宿と走って関ヶ原の駅で自転車の始末をするところまでを綴っています。


「DU SOLEIL DANS MES RAYONS から 真夏の狂気(3)」

この文は、当時のフランスFFCT副会長であるピエール・ロック氏による著書「Du Soleil  dans Mes Rayons」からの一節を紹介したものです。今回は、ゴッドフロワが山岳サイクリングに出かけたことや、ランドの森にあるサイクリングピストを探しに行ったことを綴っています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●旧軽井沢 角々に落葉が積る」

この文は、オフシーズンに訪れた軽井沢駅から旧軽の市街を抜けて展望台へ至るまでの風景を綴っています。


「欧州自転車裏街道を行く(1)」

この記事は、技研の井上重則氏によるヨーロッパ自転車界の見聞記です。筆者は友人とともにパリショーとミラノショーを視察するとともに、パリが終わってミラノが始まるまでの間もヨーロッパに滞在しようと計画、何とか休暇の許可も得て7週間の長期旅行へと出ます。今回は、パリに着いてからの1週間ほどについて書いています。初日はパリ到着後に出迎えてくれた、フランスの自転車史に取り組んでいる小林氏の案内でホテルに落ち着いたこと。翌日からはパリサロンに行ったものの1日半で飽きて、残りの日程は博物館、ブローニュの森、グランアルメー通りの自転車店を訪れたり、リヨンやその周辺を訪れたことなどを綴っています。


「私のフランス遊記 9」

この記事は、今井彬彦編集長がフランスに行って取材してきたことを色々と綴ったエッセイです。今回は「フェデラルのこと」と題して、フェデラルという車種の名称の由来と基準などについて詳しく解説しています。


「国産パーツメーカーの新製品から 自転車部品の見直しと改革」

この記事では、国産の部品メーカーの中から、自転車部品の改革ともいえる今までの常識を破るものが発表されだしたとして、二つの新製品を取り上げています。ひとつはサンツアーのウルトラ6です。これは従来の5段用リアエンド幅を持つ自転車に6段がセットできるというもので、フリーとチェーンが発表されています。記事ではその概要と実際の寸法を写真や図面とともに掲載しています。ふたつ目はシマノの600EXシリーズです。実際の発表はもう少し先とのことで、ここでは先行情報を紹介しています。


「お便りから LETTER TO EDITOR」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、パーツ改造例の紹介、信州サイクリングの思い出、相撲の番付のように作った私的峠番付表が寄せられています。

※この号では本文にコーナータイトルが掲出されていませんが、目次と掲載内容から「お便りから LETTER TO EDITOR」のコーナーとして紹介いたします。


「会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は港サイクリングクラブ、北大阪サイクリングクラブ、両国サイクリングクラブ、東日本学生サイクリング連盟、サイクリングクラブペケとポチの各クラブから会報情報が寄せられています。


1978年3月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ダイヤモンド ランドナー」でした。

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