ニューサイクリング 1978年4月号(No.161)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1978年4月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1978年4月号は、通巻161号です。

通巻161号の目次をページ順に追うと、

12 特集 工具 サイクリストにとって工具とは

14 特集 工具 自転車をいじるための工具

31 特集 工具 プロフェッショナルに聞く自転車工具

32 自転車の整備(携帯工具)

36 シリーズ ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 ブリュッセルショー

44 軽量車の限界をもとめて 0.0kgへの挑戦(続)

52 赤沢林道

71 わが中年のチャレンジロード始末記

75 グラビア チャレンジロード

76 ドロの手形とシクロクロス

78 風と蝶ヶ原林道

80 製品MEMO

84 想い出のマイヨー 長沢義明氏が語るイタリアの友

94 欧州自転車裏街道を行く

94 シリーズ DU SOLEIL DANS MES RAYONS から 真夏の狂気(4)

106 シリーズ 堀田君の旅から旅(出雲・安来)

108 シマノ600EX

129 会報すくらっぷ

130 LETTER TO EDITOR

134 REAR LAMP

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「サイクリストにとって工具とは」

この記事は、4月号の特集記事のひとつです。ここでは以降の特集記事の前段として、サイクリストが使う工具を携行工具と専用工具の二つに分類したうえで、専用工具についてさらに機能別にふた通りに分けて解説しています。


「自転車をいじるための工具」

この記事は、4月号の特集記事のひとつです。ここでは自転車をいじるために必要な工具を一般工具と専用工具に分けています。一般工具としては、両口スパナ、メガネレンチ、ボックスレンチ、モンキーレンチ、六角レンチ、ドライバー、プライヤー・ペンチをあげています。専用工具としては、フレームに関するフェイスカッターや圧入工具などを除いた、自転車の組み立てや調整に必要な各種工具を挙げています。そして一般工具、専用工具ともにそれぞれの用途や工具の選定基準、各工具の扱い方を解説しています。


「工具あれこれ プロフェッショナルに聞いてみる」

この記事は、4月号の特集記事のひとつです。ここではスポーツ車専門店の方に工具を揃えたり使ったりするうえでのアドバイスをいくつか紹介しています。


「自転車の整備から応急修理まで(1)」

この記事は植原郭氏による、自転車の整備や修理に関する連載です。今回は「ツーリングにおける自転車携帯工具の考え方」と題して、最初に基本的な整備技術のこと、工具の機能と自宅用携帯用の使い分け、そしてツーリング用自転車における携帯工具を減らすような工夫について述べています。次に筆者がツーリングの際に乗っている自転車のネジサイズと、携帯工具を紹介しています。


「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「ブリュッセルの自転車ショーとヨーロッパから見た日本の自転車部品の進出」と題して、ブリュッセルショーで見た色々な新製品の紹介、また他の話題としてジョルジュ・クラフソスキーのパリーモスクワ旅行のことやフランスのテレビ番組のことを紹介しています。そしてもうひとつ、会場となったベルギーの他の欧州諸国と違った言語や自転車に関する事情とブリュッセルショーに日本企業が進出してきた現地での反応について述べています。


「軽量車の可能性と限界を求めて 0.0kgへの挑戦(続)」

この記事はシクロウネの今野義氏による、自転車の軽量化に挑戦することを綴ったものです。今回は部品の軽量化について、ホイール関係、駆動部分、ブレーキ、サドル、ハンドルについて採用した部品名と各パーツの改良化策を解説、そして一部のパーツについては使用感についても述べています。


「赤沢林道」

この記事は、筆者が前年の9月に仲間とともに3人で、水上駅から後閑経由で法師温泉から赤沢峠を越えて四万温泉へ、そして露天風呂に入ってから中之条駅まで走ったサイクリングの様子を綴った紀行文です。


目次にはありませんが、64ページからは「シマノ600モニター 寄せられた試用レポートの中から」と題した記事が掲載されています。この記事は前年にNC誌を通じて募集したシマノ600のモニターレポートを紹介しています。その内容は、600チェンジセット、600フルセットをそれぞれ使用したモニターの方からの各部品ごとの使用感となっています。

「わが中年のチャレンジロード始末記」

この記事は自転車関係団体に努めている筆者が、48歳の時にCSCで開催されたチャレンジロードに出場したレース参戦記です。記事では、レース参加を決めてからの日々のトレーニングのこと、当日のレースの様子をその時々の筆者の心持ちも併せて綴っています。


「第3回チャレンジサイクルロードレース」

この記事はこの年の3月にCSCで開催され、NC誌のヒ嬢も出場したチャレンジロードレースのレースレポートです。レポートではレースの模様を写真で伝えるとともに、各クラスの優勝者を紹介しています。


「泥の手形とシクロクロス」

この記事は当時イタリア在住だった宮沢清明氏による、国際シクロクロスレースの観戦記です。記事ではレース半ばから見始めたレースの展開とトップ勢の順位、そして筆者のコートに泥の手形がついた顚末を綴っています。


「風と蝶ヶ原林道」

この記事はサイクリング写真集団に所属する筆者による、武石峠を越えて安曇野方面へ向かう様子を写真とともに綴るフォトエッセイです。


「製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、ストロングライト105のピストクランク、ペリシェのハブ、マエダ工業のニュータイプクイックシャフト等を取り上げています。


「マイヨーと俺」

ここでは冒頭で「想い出のマイヨー」と題して、長澤義明氏がイタリアにいた7年間の間に集めたジャージ等30点近くををカラーで紹介しています。その後には「想い出のアミーゴ」と題して、紹介したジャージに関する選手などとの想い出を語っています。


「欧州自転車裏街道を行く(2)」

この記事は、技研の井上重則氏によるヨーロッパ自転車界の見聞記です。筆者は友人とともにパリショーとミラノショーを視察するとともに、パリが終わってミラノが始まるまでの間もヨーロッパに滞在しようと計画、何とか休暇の許可も得て7週間の長期旅行へと出ます。今回は、宮沢氏に会うためロッシンへ行ったことと、ロッシンのある村での草レース観戦をして驚いたこと。他にもベルギーのフェルミノールにある自転車博物館を見学したり、グルノーブルで6日間レースを観戦したことも報告しています。


「DU SOLEIL DANS MES RAYONS から 真夏の狂気(4)」

この文は、当時のフランスFFCT副会長であるピエール・ロック氏による著書「Du Soleil  dans Mes Rayons」からの一節を紹介したものです。今回は、ゴッドフロワがランドの森のピストを走った時のことと、夏の終わりにバスク山へ走りに行った時のことを綴っています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●出雲・安来 安来節に時を忘れ」

この文は、夜行寝台で安来を訪ね走ったことと、十神山の安来節について色々と聞いた話を綴っています。


「グレードアップされた600シリーズ シマノ600EX」

この記事はシマノのデュラエース、600のシリーズにEX版が追加されることに伴い、一足先にデビューする600EXシリーズを紹介しています。記事ではユニバランスシステム、カセットフリーハブ、前後ディレイラー、チェンホイール、ヘッド小物を取り上げ、600からグレードアップされた点を紹介しています。


「会報すくらっぷ」

目次には129ページに掲載と出ていますが、4月号に「会報すくらっぷ」は掲載されていません。


目次にはありませんが、128ページには「和田文平ラリー」と称したニューサイクリング読者の集いを6月に浜名湖で行うという案内が掲載されています。


「LETTER TO EDITOR」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、「サイクリング写真集団・第七回撮影会と今後の課題、そして目指すもの」と題したイベントレポートが掲載されています。このレポートでは、サイクリング写真集団の第七回撮影会が2月中旬に三重県で2日間にわたって行われたことの報告と、その撮影会で気付いたことや今後の課題について述べています。

※この号では本文にコーナータイトルが掲出されていませんが、目次に掲載があるので「LETTER TO EDITOR」のコーナーとして紹介いたします。


1978年4月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ダイヤモンド スポルティーフ」でした。

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