ニューサイクリング 1978年9月号(No.166)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1978年9月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1978年9月号は、通巻166号です。
通巻166号の目次をページ順に追うと、
10 特別対談 サイクリングその矛盾と未来
24 特集ホイールを組む
24 ホイールの構成部品とその問題点
31 ホイール組の実際
40 エキスパートインタヴューホイール組を語る
48 好評連載中! 世界選手権への長い道(5)
60 用語あれこれ
62 新版自転車用語集(ホイール編)
75 【クラビア】 信州梓山から十文字峠
78 製品MEMO
86 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 デンマークより心をこめて
94 四国の峠道
98 九重法華院温泉
127 会報すくらっぷ
128 LETTER TO EDITOR
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「特別対談 サイクリングその矛盾と未来」
この記事は今井編集長司会のもと、山本貞夫氏と御子柴慶治氏による対談の記録です。この対談で話題となったのは、御子柴氏がニューサイ誌に掲載したサイクルショーへの提言について、サイクリング普及活動や当時問題となっていたドロップハンドル車の危険性についての解釈、三点調整法の是非についてなどとなっています。
「特集ホイールを組む」
この記事は9月号の特集で、ここでは「ホイールとは」と題してこの特集を企画した意図であるホイール組の重要性を解いています。
「ホイールの構成部品」
この記事は9月号の特集で、ここではホイールを組み立てるにあたってその構成する部品となる「タイヤ」「リム」「ハブ」「スポーク」の選択にあたって必要な知識を解説しています。
「ホイール組の実際」
この記事は9月号の特集で、ここではホイールを組み立てる際に必要な道具とホイールの組立手順を写真も交えて説明しています。
「ホイール組を語る」
この記事は9月号の特集で、ここではホイール組みのエキスパートに編集部がインタビューして苦心談や秘術の一部を語ってもらっています。インタビューでは、クリタサイクルの栗田秀一氏、横尾双輪館の横尾明氏、サイクルストアヒロセの広瀬秀敬氏、ナガサワレーシングサイクルの長澤義明氏に話を聞いています。
「世界選手権への長い道 第五回」
この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は、パリのアトリエから見た青空に先の大戦における筆者の最終任地である御前崎での情景の思い出から始まり、法大サイクル部再建の話につながります。そしてサイクル部のメンバーが主力として萱場チームから参加した、第1回東京-大阪T・Tレースのレース展開やその前後の顛末について語っています。
目次にはありませんが、58ページからは「新しいタイヤとリムの表示方法」と題した記事が掲載されています。この記事は「ETRTOというのはなにか?」との副題にもあるように、European Tire and Rim Technical Organization(ETRTO)という機関によって提唱された、ビード部のサイズを中心に表示する新しい方法を紹介しています。
「用語あれこれ【2】」
この記事は今井編集長による、8月号から始まった「新版自転車用語集」の前段的な文章として書かれているものです。今回は略語について、その例を挙げながら認知度や用法についての筆者の考え方を述べています。
「新版自転車用語集【2】ホイール編」
この記事は、英語、フランス語、翻訳語、JIS用語、業界用語、サイクリスト用語などが雑然と使われている現状を鑑みて、8人の識者による用語委員会を作り、そこで協議して決めた内容を毎月掲載していくものです。今回は「ホイール編」として、「タイヤ」「チューブ」「リム」「スポーク」「ハブ」に分類し、用語とその説明を掲載しています。
※この記事は横書き文書となっているため、71ページから始まって62ページで終わる構成になっています。
「信州梓山から十文字峠へ」
このページはグラビアページで、サイクリング写真集団に所属する筆者による、サイクリングで訪れた十文字小屋とその周辺を写真で紹介するフォトエッセイです。
「製品MEMO」
このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、イデアルの新型サドル「92ディアゴナール」、CLBの軽合金を使った軽量ケーブル、吉川ブレーキのライナー入りワイヤー等を取り上げています。
「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」
この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「デンマークより心をこめてあなたに贈る」と題して、デンマークのサイクルツーリング事情を紹介しています。また本文とは別に、筆者はヨーロッパのレンタサイクル事情についても紹介しています。
「四国の峠道」
この文はサイクリング写真集団に所属する筆者による、八幡浜から始まるクラブの合宿を前に四国の峠を走ったツーリング紀行です。筆者は牟岐駅からスタートし、ヤレヤレ峠、霧越峠、見ノ越、ほうじか峠、獅子越峠などを越えた様子を綴っています。この他にも四国の峠を数多く紹介しています。
「九重法華院温泉」
この文は、筆者が学生だった頃に決めたものの就職で沙汰止みになってしまった九州へ走りに行く計画を実現させたツーリングレポートです。筆者は1週間の休みを取って、輪行も交えながら走った瀬の本高原を出てから牧の戸峠、すがもり越えを越えて法華院温泉に辿り着くまでを綴っています。
「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●野麦-上高地 転がるような水音
この文は、筆者が朝、飛騨側から野麦峠を越えてから奈川を経由して釜トンネルを抜け、上高地に新装オープンした帝国ホテルに泊まった感想と、以前の建物の時に泊まった時の思い出を綴っています。
「会報すくらっぷ」
このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は日本サイクリスツ・ツーリングクラブ京都、北大阪サイクリングクラブ、輪跡サイクリスツ・ツーリングクラブ、港サイクリングクラブ、両国サイクリングクラブ、東洋大学白山サイクリング愛好会の各クラブから会報情報が寄せられています。
「LETTER TO EDITOR」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、サドルバッグの使い勝手の良さを訴える便りが届いています。
1978年9月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ダイヤモンド ランドナー」でした。
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