ニューサイクリング 1979年10月号(No.180)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1979年10月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1979年10月号は、通巻180号です。

この号のカラーグラビアは「ふらりツール見て歩き」です。

通巻180号の目次をページ順に追うと、

14 ■談論風発■ 対談 今野義氏 とにかく自転車が好きで、好きで

26 秋山郷と水平歩道

30 ●紅葉を訪ねて● 秋、私の旅、そして紅葉

34 秋を走る

38 京都山間部に紅葉を求めて

42 ●René HERSE ものがたり (4) フレーム工作の実際

52 好評連載中! 世界選手権への長い道(18)

58 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 第30回B.R.A.参加記

77 イラスト 秋

78 軽井沢の印象

80 奥香肌峡・蓮

82 奥日光

86 紙の上をマシンが走る

90 好評連載中! チ氏の欧州駐在録

93 ランチタイムクッキング ドライカレー

94 ちょっと言わせてもらいます

108 自転車の可能性を探る2つの試み

112 好評連載中! 堀田君の旅から旅(奥多野)

126 New Cycling SALON 〈TOURING REPORT〉奥日光から奥会津へ

132 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉

134 New Cycling SALON 〈製品 MEMO〉

137 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉

140 New Cycling SALON 〈REAR LAMP〉

となっています。


主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「談論風発」

このコーナーは8月号から始まった、自転車界に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「とにかく自転車が好きで好きで・・・」と題した、今野義氏との対談です。対談では自転車の機能性と趣味性についてや、今野氏の自転車製作に関するポリシー。また、ツーリストとレーサーや自転車を作る側と乗る側等、それぞれの視点からの自転車の見方について話し合っています。


「秋山郷と水平歩道」

この記事は7年前に筆者が訪れた、湯田中から乗ったタクシーを奥滋賀の林道で降りてから苗場山と鳥甲山に挟まれた地域を十日町へ至るまで走った思い出を、その後に訪問した時の印象なども交えて綴ったサイクリング紀行です。


「特集・紅葉を訪ねて 秋、私の旅、そして紅葉」

この記事は10月号の特集で、秋の特に紅葉の頃に各地を走ったサイクリング紀行を集めています。ここでは筆者が訪れた群馬・栗尾峠、信州・秋山街道、上州・武道峠、武州赤岩峠のことを綴っています。


「特集・紅葉を訪ねて 秋を走る」

この記事は10月号の特集で、秋の特に紅葉の頃に各地を走ったサイクリング紀行を集めています。ここでは筆者が軽井沢、大門街道と三国峠、日光、金山平を走った道のりとその時に見た紅葉の景色を綴っています。


「特集・紅葉を訪ねて 京都山間部に紅葉を求めて」

この記事は10月号の特集で、秋の特に紅葉の頃に各地を走ったサイクリング紀行を集めています。ここでは京都の大野ダム・原峠、水尾神明峠から神吉・周山、京都北山の持ち越峠を筆者が走ったコースを案内しています。


「アトリエ訪問特別編  René HERSE ものがたり(4)」

この記事は当時パリに駐在していた今井千束氏による「写真で巡る フランスの手作り工房」と題した連載の特別編です。今回は「フレーム工作の実際」と題し、最初は1946年と1947年のコンクールデュラルミンでリリーが乗って優勝した軽量車を写真入りで紹介しています。次にルネ・エルスのフレーム製作工程を作業中の写真を交えながら、その手順について詳細に説明しています。


「世界選手権への長い道 第十八回」

この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は1957年秋の出来事によってその後の日本プロ自転車界とのかかわりはないであろうと思っていた筆者のもとに当時の日本競輪選手会の理事長から来た手紙によって、その後20年続いた筆者と世界選手権との結びつきが再び形作られていった経緯とその後の活動を語っています。


「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「第30回B.R.A参加記」と題し、筆者が参加したBrevet de Randonneur des Alpes(ブルベ・ド・ランドナール・デザルブ)のイベント内容と筆者の走りを紹介しています。筆者が参加した年のB.R.Aは、保安上の理由などで2600人以上が受け付けられず、参加者5000名で開催されました。全行程260km、獲得標高4560mをカテゴリーによって13~20時間の制限時間内で走り切るもので、筆者は無事制限時間内にゴール。レポートではその道中を綴っています。


「秋」

このページには「秋」と題した詩とともに、街道の宿場町の中を走る自転車を描いたイラストを掲載したグラビアページです。


「軽井沢の印象」

この記事は、軽井沢を走った際に撮影した写真を紹介するグラビアページです。


「伊勢 奥香肌峡・蓮」

この記事は、櫛田川と蓮川との合流点から上流を走りに行った際に撮影した写真を紹介するグラビアページです。


「フォトスケッチ 裏日光」

この記事は、湯西川から安ヶ森林道、田代山林道、霧降高原道路というコースを走った際に撮影した写真を紹介するグラビアページです。


「紙の上をマシーンが走る」

この記事は今野仁氏の執筆による、当時普及し始めていたシャープのポケットコンピューター「PC-1300」を使用して、従来は危険や困難を伴うような研究を数式とコンピューターを使用した、いわゆるシミュレーションを試みた内容を紹介しています。ここでは走行性能として走行抵抗とバンク角について、フレーム設計としてフロントセンター、前後ホイールクリアランス、各チューブ長をポケコンでシュミレーションした結果を取り上げています。

※目次では86ページから掲載となっていますが、この記事は横書きの体裁となっているため、本文は89ページから始まって86ページまでとなっています。


「(チ)氏の欧州駐在録」

この記事はパリに駐在することとなった今井千束氏の現地レポートの連載です。今回は「バカンス部隊とモン・バントゥー」と題し、フランスのバカンス時期に合わせて筆者も地中海へ出かけた話と、旅の目的のひとつであったトム・シンプソンのモニュマンがあるバントゥー山を訪れたことを綴っています。


「ランチタイムクッキング」

この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、アルファ米を使ったドライカレー、ジャガイモのトマト煮込み、スティック・サラダの3点となっています。


「ちょっと言わせてもらいます」

この記事は井上重則氏による「愛妻ミチコ語録集から」と副題を付けた自転車や部・用品に関するコメント集です。話題に上がっているのは、ボトルの臭いがすること、手袋や靴に女性向けの小さいサイズが無いこと、女性向けのサドルが無いこと、タンデムに二人で乗った時のこととなっています。


目次にはありませんが、98ページからは「複数の自転車を収納する方法は」と題した記事が掲載されています。この記事はサイクリストが頭を悩ませる問題として自転車の収納を取り上げ、自転車の置き場所と収納方法、そして立体的にスペースを活用することについて解説しています。あわせて「自転車収納実例紹介」として、6名のサイクリストの収納例を紹介しています。各人の記事の見出しにあるポイントは「壁面を利用して」「分解して専用押し入れに」「自転車のための納戸を」「市販の二台用スタンドを利用して」「壁に専用のフックを作って」「天井から吊して」となっています。


「自転車の可能性を探る2つの試み」

この記事は鳥山新一氏による執筆で、自転車に関連する二つの試みを紹介しています。そのひとつは「90km/hライン・オーバー」と題し、カリフォルニア州でIHPVAの主催によるスピード大会で91.31km/hを記録した3人乗りの流線形自転車を取り上げています。もうひとつは「ゴザマ・アルバトロス、ドーバー海峡を横断」と題し、ドーバー海峡横断に成功したアメリカの人力飛行機を取り上げています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●奥多野 紅葉が散り敷く峠」

ここでは筆者が下仁田から塩ノ沢峠の上の尾根筋にある旧峠まで上がって、お茶をしてから浜平鉱泉の宿へ向かうまでの道中を綴っています。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「奥日光から奥会津へ」と題して、筆者は1週間の予定で雨男といわれる相棒とともに二人で輪行してきた新藤原駅から会津へ向かう道中の3日目までをレポートしています。


「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は掲載記事に対する感想が2件と、自転車の車種に対する読者の意見が届いています。


「New Cycling SALON 製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、タンゲ精機のボールリテーナー、吉貝のボールベアリング入りの「グランコンペ450」、VIVAのサイクルベスト、他を取り上げています。


「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は日本サイクリスツツーリングクラブ京都支部、両国サイクリングクラブ、西日本サイクリング連盟学士会、奥多摩サイクリングクラブ、奈良サイクリングクラブ、輪跡サイクリスツツーリングクラブ、仙台サイクリスツツーリングクラブ、ミノムシサイクリングクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。


1979年10月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ユーラシアグランスポルティーフ」でした。

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