ニューサイクリング 1979年11月号(No.181)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1979年11月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1979年11月号は、通巻181号です。
この号のカラーグラビアは「WIERENNEN WK79」です。
通巻181号の目次をページ順に追うと、
22 '79世界選手権 ビテス編 アムステルダムにかかる虹
26 '79世界選手権 ルート編 ファルケンブルグの7時間
30 '79世界選手権 ドミフォンのプロ達
36 好評連載中! 世界選手権への長い道(19)
42 【晩秋の峠路】 晩秋の北信濃路〈乙見山峠〉
46 【晩秋の峠路】 素晴らしい紅葉ルート〈六十里越〉
49 【晩秋の峠路】 紅葉の奥多摩〈小河内峠・西原峠〉
52 【晩秋の峠路】 奥多摩いにしえの峠路〈馬引沢〉
54 【晩秋の峠路】 落葉の道を彷徨う〈須賀尾峠〉
58 ●René HERSE ものがたり (5) そのオリジナル部品
66 ■談論風発■ 対談 萱場きよさん 若い男の人に負けられません
85 ■グラビア■ 北甲斐
88 ■グラビア■ 万騎峠
94 好評連載中! チ氏の欧州駐在録
96 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 世界最高のショー
108 軽井沢夏の終わりに
112 ランチタイムクッキング トン汁
114 好評連載中! 堀田君の旅から旅(木曽・赤沢)
126 New Cycling SALON 〈TOURING REPORT〉回想の旅 ひとり裏那須
132 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉
134 New Cycling SALON 〈製品 MEMO〉
140 New Cycling SALON 〈REAR LAMP〉
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「1979世界選手権ハイライト アムステルダムにかかる虹」
この記事は現地で取材をした今井千束氏による、世界選手権のレースレポートです。「ビテス編 真のビテスを闘い抜いた男たち」ではプロビテスの1/2決勝、藤巻選手とベルクマン選手の戦いをレポートしています。
「'79世界選手権ハイライト ファルケンブルグの7時間」
この記事は現地で取材をした今井千束氏による、世界選手権のレースレポートです。「プロルート編」では、オランダ南部の村ファルケンブルグの周回コースで行われたプロルート競技の様子を、筆者の取材状況を交えながら終盤の展開を中心にレポートしています。
「1979世界選手権ハイライト ドミフォンのプロ達
この記事は世界選手権にプロナショナルチームのドミフォンのコーチとして派遣された筆者による、世界選手権ドミフォン競技のレースレポートです。ここでは決勝戦まで進んだ日本選手ペア、ペーサーの佐藤寅雄とステーヤーの杉田典夫組の戦いぶりを伝えています。また、そこに至る前、敗者復活戦の時にイタリアチームから決勝戦進出のための権利を金で売ろうかという話を持ち掛けられて断ったことや、ドミフォンペーサーの職人芸的な操縦技術についても言及しています。
「世界選手権への長い道 第十九回」
この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は1979年世界選手権の話題、なかでも最終日に雨が降ったためにドミフォン、プロビテス決勝、ケイリンが中止になりそうになったことと、その後の展開に関するエピソードを綴っています。他には世界戦でのケイリン開催が企画されてからの筆者の活動や今後の技術的な課題、そして日本における自転車競技の普及と世界選手権の開催に関する筆者の考えも述べています。
「コースガイド 晩秋の峠路 晩秋の北信濃路」
この記事は秋に走りたい峠越えコースを紹介していく、奥多摩サイクリングクラブのクラブ員による、コースガイド集のひとつです。ここでは大糸線の平岩駅から湯峠、乙見山峠を越えて妙高高原へ向かうコースを紹介しています。
「コースガイド 晩秋の峠路 素晴らしい紅葉ルート」
この記事は秋に走りたい峠越えコースを紹介していく、奥多摩サイクリングクラブのクラブ員による、コースガイド集のひとつです。ここでは山形駅から六十里越街道を走って大越峠を越えて鶴岡へ向かうコースを紹介しています。
「コースガイド 晩秋の峠路 紅葉の奥多摩散策」
この記事は秋に走りたい峠越えコースを紹介していく、奥多摩サイクリングクラブのクラブ員による、コースガイド集のひとつです。ここでは数馬から西原峠を越え、奥多摩湖や大月、または上野原方面に抜けるコース。そしてもうひとつ、小河内ダムから小河内峠を越えて各所へ降りていくコースを紹介しています。
「コースガイド 晩秋の峠路 奥多摩いにしえの峠路」
この記事は秋に走りたい峠越えコースを紹介していく、奥多摩サイクリングクラブのクラブ員による、コースガイド集のひとつです。ここでは日向和田付近から馬引沢峠と梅ヶ谷峠を越えて青梅川に下るか、さらに肝要峠も越えていくコースを紹介しています。
「コースガイド 晩秋の峠路 落葉の道を彷徨う」
この記事は秋に走りたい峠越えコースを紹介していく、奥多摩サイクリングクラブのクラブ員による、コースガイド集のひとつです。ここでは吾妻線の中之条から小倉経由で須賀尾峠を越えて信越線の駅方面へ下りていくコースを紹介しています。
「アトリエ訪問特別編 René HERSE ものがたり(5)」
この記事は当時パリに駐在していた今井千束氏による「写真で巡る フランスの手作り工房」と題した連載の特別編です。今回は「そのオリジナル部品」と題して製作過程が見られたステムとクランクの行程を紹介しています。他にもラグ加工における独特な手法や、フレームに入れられる手書き文字に関する不思議についても取り上げています。
「談論風発」
このコーナーは8月号から始まった、自転車界に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「若い男の人に負けられません」と題した、萱場きよさんとの対談です。萱場さんは海外サイクリングにも出かけるなど、趣味が昂じて生活の一部になったという女性サイクリストです。対談では自転車を始めたきっかけから海外サイクリングまでするようになっていった過程や、今後行ってみたい所などを聞いています。他にも女性サイクリストを増やしていくための方策や、女性ならではの美容の問題などが話題に上がっています。
「北甲斐の思い出」
この記事は、信州峠行でのトラブルにまつわる笑い話とともに、サイクリングの道中で撮影した写真を掲載したフォト紀行のグラビアページです。
「万騎峠にて」
この記事は、峠へ向かう道中で迷い枝道を押し上げて峠に辿り着いた話と、その道中で撮影した写真を掲載したフォト紀行のグラビアページです。
目次にはありませんが、90ページからは「忘れられた峠 極楽峠」と題した記事が掲載されています。この記事は、中央道のサービスエリアで見つけたガイドブックに載っていた峠へ走りに行った道中のことを綴るとともに、その道中で撮影した写真を掲載したフォト紀行のグラビアページです。
「(チ)氏の欧州駐在録」
この記事はパリに駐在することとなった今井千束氏の現地レポートの連載です。今回は「ロンシャンに怪脚舞う」と題し、加藤一氏から走りに誘われ、アトリエにいた日本プロ車連の柴野氏とともに3人でロンシャンまで走りに行った時のエピソードを紹介しています。
「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」
この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「《ツール・ド・フランス》世界最高のショー」と題し、メディアによるレースの取材や報道のことやレース運営に関わることで普段表に出ないような裏話的なことを話題に挙げています。
「潤滑 そのメカニズムを探る―その1」
この記事は編集部による、潤滑のメカニズムをまとめたものです。今回は初めに自転車で摩擦が起きている部分と摩擦の種類の分類。そして潤滑油による摩擦力軽減の基本的メカニズムを解説しています。次に潤滑媒体としてよく使われるオイルとグリスについて、その特徴と自転車に使用することの適否について述べています。最後は自転車各部の潤滑環境についてで、今回は回転部の潤滑の実際について解説しています。
「軽井沢の夏の終わり」
この文は8月の後半頃に軽井沢を訪れた筆者による、軽井沢駅から碓氷峠見晴台を経由して小諸まで走った時の様子と、道中の各地に伝わる昔話に関することを綴ったサイクリングエッセイです。
「ランチタイムクッキング」
この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは豚肉を使った二品、豚汁と野菜の五目炒めとなっています。
「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●木曽・赤沢 美林に麝香が香る」
ここでは信州野地酒の話と、筆者が木曽福島から上松を経由して赤沢林道を走って灰沢鉱泉に泊まり、翌日は東大の天文台方面へ上って行くまでの道中を綴っています。
「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「回想の旅 ひとり裏那須」と題して、黒磯経由板室まで輪行してきたところから、1泊2日の予定で走った初日の三斗小屋温泉までの道中をレポートしています。
「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は十代の読者から、筆者の母校が変速機付き自転車を禁止したことで思ったことを次世代のサイクリストに向けた言葉として述べています。
「New Cycling SALON 製品MEMO」
このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、大同チェンの「DIDラナー」、サンツアーの「シュパーブプロペダル」、日東の「パールチタニウム」と「オリンピアード115チタニウム」他を取り上げています。
1979年11月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ユーラシア グランツーリング」でした。
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