ニューサイクリング 1979年12月号(No.182)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1979年12月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1979年12月号は、通巻182号です。

この号のカラーグラビアは「点描 アムステルダムの街角で」です。

通巻182号の目次をページ順に追うと、

12 第66回パリサロン報告 あせりと、眠りからさめたフランス自転車界

28 ■談論風発■ 対談 左近光三さん 声高らかにサイクリング活動を斬る

40 好評連載中! 世界選手権への長い道(20)

46 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 シクロツーリストとシクリストの自転車

54 大和路巡礼記

61 ブルベオダックスとは

75 ■グラビア■ 全日本スーパーサイクルスピード大会

78 ■グラビア■ 大弛峠

84 好評連載中! チ氏の欧州駐在録

86 潤滑そのメカニズムを探る

92 登里の急坂

96 シクロクロス用品の選択

102 シクロクロスマシンの実際

106 好評連載中! 堀田君の旅から旅(武田尾)

108 ランチタイムクッキング お好み一口カツ

120 New Cycling SALON 〈TOURING REPORT〉アルプスの見える峠

125 New Cycling SALON 〈ESSAY〉 つかの間の北ア

127 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉

130 New Cycling SALON 〈製品 MEMO〉

138 New Cycling SALON 〈REAR LAMP〉

となっています。


主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「第66回パリサロン報告 あせりと、眠りからさめたフランス自転車界」

この記事は今井彬彦編集長による、パリのポルト・ド・ベルサイユで開催された第66回サロン・ド・シクル・エ・デュ・モトシクルの視察記です。その内容は冒頭で編集長によるショー視察の感想を、その後にパーツメーカー、完成車メーカーの展示内容を個別に写真入りで紹介しています。取り上げているパーツメーカーは、ネルバール、TA、マファック、CLB、トゥット・ユーレ、ユッチンソン、イデアル、サンプレックス、ウォルバー、ジョー・ルータンス、ストロングライト、マキシカー、チネリ、ピチュー、カンパニョーロ、ジッピエームとなっています。完成車メーカーでは、ジタン、モトベカン、フランスロワール、サブリエール、プジョー、ラレー、アレックスサンジェ、ルネルスを取り上げています。


「談論風発」

このコーナーは8月号から始まった、自転車界に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「声高らかにサイクリング活動を斬る」と題した、当時の東京サイクリング協会(TCA)専務理事、左近光三さんとの対談です。対談ではTCAやJCAの現状や組織運営について、道交法改正に向けた活動やサイクリストのマナーなどについて語り合っています。


「世界選手権への長い道 第二十回」

この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は初めに、1960年の夏に筆者がコートダジュール滞在中にライプチヒで開催されている世界選手権に行くようにとの突然の依頼があって東独へ向かった時の道中での顚末を綴っています。また、1965年のUCIの組織改革のことと、筆者が1968年に正式な日本代表理事として国際プロ車連理事会のメンバーになるまでの経緯についても語っています。


「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「シクロツーリストとシクリストの自転車の違い?」と題し、プロが使用しているロードレーサーのフレームやパーツなどを中心に説明しながら、ツーリストが使用している自転車との違いを述べています。


「紀行 大和路巡礼記」

この文は新田眞志氏による、大和高田にある旅館を基地にして周辺の古道を辿りながら走った時のことを綴ったサイクリング紀行です。初日は筆者とともに大和を訪れた相棒と大阪から合流してきた輪友の3人で天理や桜井周辺にある寺社巡りをして宿に戻り、3人で宴会をした後大阪に帰る友人を見送ります。翌日は2人で葛城古道を辿りながら、周辺の寺社を巡った時の様子を綴っています。


「ブルベ・オダックスとは何か」

この記事では、ジャックスレー氏がレースではない、ツーリングとスポルティーフを同時に行うシステムであるブルベについて解説しています。今回は「オダックス」と呼ばれるブルベについて、この方式の登場から当時行われていたオダックス方式の実際について紹介しています。あわせてオダックスに参加している走者はどのような自転車に乗っているか、1979年のフランスでのオダックスの主要大会にはどのようなものがあったのかも紹介しています。


「'79全日本スーパーサイクルスピード大会」

この記事は、この年の10月に日大理工学部交通総合試験路で開催された大会の参加車を写真で紹介するグラビアページです。


「初冬の峰越林道 大弛峠越え」

この記事はサイクリング写真集団に所属する筆者による、峰越林道を上がって大弛峠の大弛小屋まで行った道中の写真を掲載したグラビアページです。


「(チ)氏の欧州駐在録」

この記事はパリに駐在することとなった今井千束氏の現地レポートの連載です。今回は「自転車の扱いについて」と題し、筆者はかつて街中で目撃した高級自転車を乱暴に扱う姿に憤慨していたこと。一方で、自分が自転車を本来の実用性から遊離した床の間自転車扱いしていることへの疑問を呈しています。


「潤滑 そのメカニズムを探る―その2」

この記事は編集部による、潤滑のメカニズムをまとめたものです。今回は前回に続いて自転車各部の潤滑環境についてで、今回は摺動部、チェンの潤滑の実際について解説しています。次に新しいタイプの潤滑として、二硫化モリブデンやグラファイト(黒鉛)、極圧剤を使用した潤滑剤を紹介しています。


「日帰り東京近辺 登里の急坂」

この記事は千葉洋三氏による、「シクロクロス的にチューブラーで峠を巡る」と謳った筆者が愛用しているシクロクロス用タイヤのツーリングにおける威力を伝えるとともに、冬のある日にチューブラーを装着した自転車で峠越えをした時のことを綴っています。


「特集 スポーツ走行 シクロクロス 用品選択のポイント」

この記事は、スポーツサイクリングを楽しむまたは競技者の冬季トレーニングとしてシクロクロスを推薦する筆者が、用品類について解説しています。衣料については下着、ニッカーホース、グローブ、マイヨー、そしてシューズを選ぶ際のポイントを解説しています。加えて、シクロクロスのテクニックや楽しみについても綴っています。


「シクロクロス用マシンの実際」

この記事は、スポーツ走行の一分野としてシクロクロスをとらえ、シクロクロス用自転車に求められる機能や、フレームのスケルトンや工作の特徴とアッセンブルパーツについて解説しています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●北摂・武田尾 牡丹鍋で秋日温し」

ここでは5人で北摂を走りつつ、ボタン鍋などをつついて師走の夜寒を暖まりに出かけた時の様子を綴っています。


「ランチタイムクッキング」

この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、コーンの中華風スープとお好み一口カツの二品となっています。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「スケッチ紀行 アルプスの見える峠」と題して、黒姫駅から戸隠、鬼無里、柳沢峠を経て蕨平まで走った時の様子を筆者の描いたイラストとともにレポートしています。


「New Cycling SALON 読者応募えっせい」

このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「つかの間の北ア」と題し、初日は雨のために予定した走りを諦めて大町温泉まで輪行移動することとなった顛末と、列車移動途中で雲間から北アルプスが見えた時の感動を綴っています。


「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は走行中の石はねに対する問題提起と、林道情報としてかり峠から柳沢峠を結ぶ斉木林道の紹介が寄せられています。


「New Cycling SALON 製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、ゴーチェの子供用サドル、ブルックスのプロフェッショナルセレクト、他を取り上げています。


目次にはありませんが、135ページには「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」が掲載されています。このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は名古屋サイクルフレンズ、両国サイクリングクラブ、安濃津サイクリングクラブ、港サイクリングクラブ、夕凪サイクリングクラブ、やまびこサイクリングクラブ、日本サイクリスツツーリングクラブ京都支部、北大阪サイクリングクラブ、静岡県サイクリング協会の各クラブから会報情報が寄せられています。


1979年12月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ダイヤモンド ツーリング」でした。

コメント

このブログの人気の投稿

ニューサイクリング 1989年1月号(No.294)

ニューサイクリング 1985年3月号(No.247)

週末の予定