ニューサイクリング 1979年1月号(No.170)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1979年1月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1979年1月号は、通巻170号です。

通巻170号の目次をページ順に追うと、

14 新春恒例・えっせい大特集 旅で会った人・忘れられない人

46 かくて再びチャンピオンに

52 好評連載中! 世界選手権への長い道(9)

58 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 '78年のフランス・シクロツーリズム

64 自転車はどの位早く走れるの?

72 好評連載中! 私の自転車

79 【グラビア】冬の旅

80 【グラビア】雪の頃の会津

82 【グラビア】高見峠と紀州街道

90 好評連載中! チ氏の欧州駐在録

92 用語あれこれ

99 新版自転車用語集(用品編)

102 Do it yourself 時代の先兵 プロテウスのフレームキットでオリジナルを

108 天狗の棲む峰

114 好評連載中! 堀田君の旅から旅(網代)

116 好評連載中! 新連載 現代自転車用語の奇礎知識

118 パロディについて

120 サイクリストとカメラ

134 New Cycling SALON 〈ツーリングレポート〉大窪寺へ

136 New Cycling SALON 〈えっせい〉1枚の写真から

138 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉

139 New Cycling SALON 〈VELO CLINIC〉

140 New Cycling SALON 〈製品MEMO〉

144 New Cycling SALON 〈NEWS〉

145 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉

148 New Cycling SALON 〈REAR LAMP〉

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「新春恒例・えっせい特集 旅で会った人、忘れられない人」

この記事は毎年1月号恒例のエッセイ特集で、17人の筆者によるエッセイが掲載されています。各エッセイの題を紹介すると、「奥能登の娘さんとベルギーの博物館の親爺」「光の春(回想の菅沼達太郎氏)」「まだ見ぬ女」「四人の男たち」「地図のない旅」「エメラルドグリーンの島で」「"風"にも似た出逢いを求めて」「道と月と杖」「行きずりの旅人」「五里霧中」「艶歌、北の便り(ある男と女の出逢いと別れ)」「遠くの他人」「"ひだや"のお兄さんのこと」「木曽の温湯」「忘れられない人」「自転車仲間その思いやりと孤独について」「出会いの効用」となっています。


「華やかなレースの裏側で」

この記事は当時日本のプロナショナルチームアシスタントマネージャーを務めていた筆者による、「日本プロチームの戦い―後編」と副題を付けた、世界選手権ピスト競技のレポートです。レポートは、競輪競争が世界選手権種目に採用されることの可能性についてUCIの技術委員長と夕食会の席上で会話した内容。そして、タンデムレースにおける決勝戦チェコとアメリカチームとのトラブルから結末までを関係者による裏側での交渉を中心に伝えています。


「世界選手権への長い道 第九回」

この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は筆者が法大サイクル部の育成に情熱を注ぎ、その成果として法大サイクル部の黄金時代を築き上げる事が出来たこと。そして、筆者もかかわった「日本プロフェッショナルサイクリストユニオン」結成の経緯とその後の活動について述べています。


「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「'78年のフランス・シクロツーリズムをふりかえって」と題して、2月に行われるランドネに始まりコートダジュールの集中ブルべや全国自転車デー、そしてジュルネ・ベロシオについて綴っています。


「自転車はどのくらい早く走れるの?」

この記事はNC編集部による取材レポートです。ここでは、伊豆CSCで開催された人力だけでスピードに挑戦する大会「第1回スーパーサイクルスピード競技会」に出場した自転車のメカニズムを詳しく紹介しています。


「第4回 私の自転車」

この記事は「乗る事と作る事を通して見た私的自転車論」と称した今野義氏による連載です。今回は筆者が実際に作ったトラックレーサーについて、「どうすればかっこ良く出来るか」「総合的なバランスについて」といって視点から解説しています。


「冬の旅」

このページはサイクリング写真集団の筆者が始発で出かけた輪行サイクリングで撮った写真をショートエッセイとともに載せたグラビアです。


「雪の頃の会津」

このページは会津線の楢原駅から中山峠、大内宿を経て二岐温泉まで走った時の様子を写真で伝えるグラビアの写真紀行です。


「高見峠と紀州街道」

このページは松阪から櫛田川沿いに高見峠を目指して走った様子を写真で伝えるグラビアのフォト紀行です。


「(チ)氏の欧州駐在録」

この記事は12月号から始まった、パリに駐在することとなった今井千束氏の現地レポートの連載です。今回は「欧州サイクルレース・フォトの主」と題し、前年の世界選手権のルート競技が行われたニュルブルクリンクを筆者がクルマで、翌日は徒歩で下見をした時のこと。そして、ミロワール誌のカメラマン、ジャン・ジャフレ氏のイタリア大会でのエピソードと、ドイツ大会で再会した時のことを届けています。


「用語あれこれ【6】」

この記事は今井編集長が、自転車用語集に関する話題を挙げて書いています。今回は「車種名などについて」と題し、「自転車実用便覧」に掲載されている車種を紹介しながら、スポーツ、レクリエーション用の自転車の車種について論じています。


「新版自転車用語集【6】用品編」

この記事は、英語、フランス語、翻訳語、JIS用語、業界用語、サイクリスト用語などが雑然と使われている現状を鑑みて、8人の識者による用語委員会を作り、そこで協議して決めた内容を毎月掲載していくものです。今回は「用品編」として、バッグ、ヘルメット、ウエア、シューズ等の用語を取り上げてその説明を掲載しています。

※この記事は横書き文書となっているため、99ページから始まって94ページで終わる構成になっています。


「DO IT YOURSELF の本場アメリカのKIT プロテウスのフレーム自作キットで、オリジナルフレームを」

この記事は、当時アメリカのプロテウス社から市販されていたパイプ、ラグ等を一式素材のまま売られていたキットを購入し、自転車産業振興協会技術研究所勤務の方が実際に製作した経過や結果を紹介しています。


「天狗の棲む峰」

この文は新田眞志氏執筆による、輪友と共に二人でサイクルツーリングに出た時のことを綴った連載紀行です。今回は待ち合わせ場所とした新鹿沼駅から走り始めて古峰ヶ原峠まで走った道中を、写真も多く交えながら綴っています


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●網代 東京都下の静寂境

ここでは、筆者の自宅から黄色いロードレーサーに乗って早稲田通り、青梅街道、五日市街道と回って網代温泉まで走ったことと、そこの温泉宿で過ごした様子を綴っています。


「現代自転車用語の奇礎知識(1)」

このコーナーは1月号から始まった新連載で、「GROUP"独偏'79"編」による自転車用語のパロデイ集です。今回は「ア行」の用語33語を掲載してます。


「パロディについて」

この記事は今井編集長執筆による、「現代自転車用語の奇礎知識の手引き」と題した、当時流行しつつあったパロディの言葉の持つ意味やその精神について解説し、あわせてイギリスの雑誌に載った道路標識のパロデイを紹介しています。


「●サイクリストとカメラ、写真e.t.c. 写真を撮る姿勢」

この記事は原明吉氏による、サイクリング写真やカメラに関することを綴った連載です。今回は「写真を撮る姿勢」と題して、写真をやる人にとって必要な精神やサイクリング写真の可能性に本気で取り組む人へのメッセージ等を綴っています。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「四国霊場八十八番札所大窪寺へ」と題して、毎年の1月1日に走っている自宅から大窪寺までの日帰りサイクリングの様子をレポートしています。


「New Cycling SALON 読者応募えっせい」

このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「1枚の写真から」と題した、筆者の自宅の壁に掛けられたパネルの1枚、信州の金山平にまつわるサイクリングの思い出を綴っています。


「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は読者が調べてみた部品の固有名詞の紹介と、田沢林道の情報が届いています。


「New Cycling SALON VELO CLINIC(質問箱)」

このコーナーは、編集部への質問コーナーです。今回はハブの調整におけるクイックの締め込みによる影響の考慮について質問が届いています。


「New Cycling SALON 製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、ユレーの新型チェンジレバー、ゼファールのフレームポンプ3種、日東の24Φ専用のバーエンド等を取り上げています。


目次にはありませんが、143ページには「New Cycling SALON アンケート募集」と題した記事が掲載されています。この記事は、従来にも増して読者と共に雑誌作りをしてみたいとの思いから、一つの試みとして「私の編集アイデア」としたアンケートを募集するとの告知です。


「New Cycling SALON NEWS」

このコーナーでは、当時の自転車関連のニュースを伝えています。今回は前年の11月に開催された、「第9回クラブラリー開かる」と題した彦根サイクリングクラブの主催により彦根でクラブラリーが開催されたこと。そしてもうひとつ、「第2回シマノ-日大定期戦」と題した関西CSCで行われた実業団のシマノチームと日本大学の対抗戦と、同時に全大阪-全兵庫高校選手権対抗戦が行われたことを伝えています。


「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は名古屋サイクルフレンズ、アルプスサイクルフレンズ、西日本大学サイクリング連盟学士会、仙台サイクリスツツーリングクラブ、ペンギンサイクリングクラブ、奈良サイクリングクラブ、港サイクリングクラブ、日本サイクリスツ・ツーリングクラブ京都支部の各クラブから会報情報が寄せられています。


1979年1月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランヴェロ」「ダイヤモンド ロード」でした。

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