ニューサイクリング 1979年4月号(No.173)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1979年4月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1979年4月号は、通巻173号です。

通巻173号の目次をページ順に追うと、

10 ●特集チューブラーについて考える サイクリストとチューブラー

16 ●特集チューブラーについて考える チューブラータイヤによるツーリングの風潮と考察

19 ●特集チューブラーについて考える ■えっせい 私のチューブラー観

28 ●特集チューブラーについて考える ■アンケート調査 私はチューブラーのここがすき、きらい

34 ●特集チューブラーについて考える チューブラーで遊ぶこと

40 チェンジギヤ小史

48 好評連載中! 世界選手権への長い道(12)

55 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 再び自転車は

73 【グラビア】峠を三つ越えた話

76 【グラビア】残雪の美女峠

84 道標をもとめて

88 国東

94 趣味の軽量車(PART 2)

100 好評連載中! 堀田君の旅から旅(浅草界隈)

102 新しい道交法についての解説と対策

106 ランチタイムクッキング あさり雑炊他

115 New Cycling SALON 〈TOURING REPORT〉光と風の流れる地

119 New Cycling SALON 〈ESSAY〉思い出論と旅の発想

121 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉

123 好評連載中! チ氏の欧州駐在録

124 New Cycling SALON 〈製品MEMO〉

127 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉

130 New Cycling SALON 〈REAR LAMP〉

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「チューブラータイヤとサイクルツーリスト」

この記事は今月の特集「チューブラーについて考える」のひとつで、チューブラー装備車の問題点と可能性を探っています。ここでは、常用速度と路面状況、パンクについて、チューブラー装備につきまとう二次的な問題、チューブラーの可能性とそれにともなう新しいサイクルツーリングの可能性について考察しています。


「チューブラータイヤによるツーリングの風潮と考察」

この記事は今月の特集「チューブラーについて考える」のひとつで、山根徳太郎氏がチューブラーによるツーリングが日本の自然を楽しむサイクリングに与える根本的な影響について考察しています。


「私のチューブラー観」

この記事は今月の特集「チューブラーについて考える」のひとつで、5人の筆者によるそれぞれのチューブラー観を綴ったエッセイ集です。5編の題名は「ツーリストから見たチューブラータイヤの周辺」「タイヤとオンナ」「チューブラー私観」「チューブラーにまつわるもろもろ」「惑星と紡唄」となっています。


「サイクリストに聞いてみました 私はチューブラーのここが好き、ここがきらい」

この記事は今月の特集「チューブラーについて考える」のひとつで、編集部が読者数十名にアンケートをとった結果とその内容の一部を紹介しています。


「チューブラーで遊ぶこと」

この記事は今月の特集「チューブラーについて考える」のひとつで、チューブラータイヤを使い始めて20年以上になる千葉洋三氏が、自身の使用しているチューブラータイヤを紹介しています。それと、冬場のチューブラータイヤでの遊び方を二つ披露しています。


「チェンジギヤ小史 そしてディレイラーの時代は終わるかも!」

この記事は、フランスのジャックスレー氏がディレイラーの終焉について考察することを目的に執筆したものを小林恵三氏が翻訳したものです。その内容は、ディレイラーの前史といえるチェンジギアの小史について述べています。チェンジギアはレトロディレクト(逆転式)、ビシェーン(2本チェン式)、フリー移動式等7タイプのメカニズムを紹介しています。次にディレイラーの歴史として、1880年代から1923年のシクロ登場までを簡単に触れています。最後はディレイラーの終焉を感じさせるものとしてアメリカのローレンス・ブラウンが開発したビオカムを紹介しています。


「世界選手権への長い道 第十二回」

この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は最初に、17,8年前にシクロクロスを見た時に筆者が代々木の練兵場で実用車でかけ回されたアレだなと思ったことを述べています。その後はスキー優先でシクロクロスは見る機会が無かったが、FICPの理事会をシクロクロス世界選手権の時に行うため、その開催地に赴くこととなります。そして筆者は、理事会参加のための移動から現地での思いがけない出会いやレース観戦の感想を述べています。


「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「自転車が再び脚光を浴びて十年 再び自転車は・・・」」と題して、1968年5月のフランス全土でのゼネラルストライキをきっかけに自転車が再び普及し始めたことや、その数年前からイタリアのミニサイクルがフランス市場を席巻したエピソードを紹介しています。そして、この頃からフランスでサイクリングをする層に変化がみられるようになったことや、これからの自転車に対する課題などを述べています。


「峠を三つ越えた話」

この記事はサイクリング写真集団に所属する筆者による、地蔵峠、月夜沢峠、白樺峠を越えた日の様子を写真と共に綴ったフォトエッセイのグラビアページです。


「残雪の美女峠」

この記事は、雪解けの頃に会津の峠を越えた際に移した写真でつづるフォトエッセイのグラビアページです。


目次にはありませんが、78ページからは「第4回チャレンジサイクルロードレース大会」と題したグラビア記事が掲載されています。この記事は伊豆のCSCで開催された大会の様子を掲載したフォトレポートです。


「道標を求めて」

この文はタケノコクラブに所属する筆者による、各地の旧街道に残る石の道標を訪ねていく連載です。今回は「(2)伊勢表街道 六軒追分」「(3)伊賀街道 鍵谷の辻」「(4)室生街道」「(5)奈良街道 奈良坂」の4つを取り上げてています。


「国東」

この文は綿貫益弘氏による、サイクリング旅紀行です。今回は特急寝台に乗って豊後高田市まで移動、その日はお寺に泊まって翌日宇佐駅まで移動してから真木、走水峠、文殊、岩戸寺と走って、姫島行きの船に乗ったところまでの道中や宿でのことについて綴っています。


「趣味の軽量車」

この記事はタケノコクラブに所属する筆者による「PART 2 軽量フレームのクラブモデル」とした軽量車の製作記です。筆者は製作に当たって、外観的美観を損なわずに筆者の使いたい部品を使って総重量7キロ以下に収めることとします。その結果、フレーム重量1,800グラム、完成車重量6,800グラムに仕上がります。記事ではフレームに使ったパイプの選択や工作とアッセンブルパーツを紹介しています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●浅草界隈 車放って食べ歩き」

ここでは、高価なランドナーをほったらかしにして、浅草のすき焼きに始まって西浅草のお好み焼き、どじょう、吉原の馬刺し、伝法院前の天ぷら、両国橋わきのしし鍋、入谷のふぐ、松屋近くの西洋料理屋を案内しています。


「新しい道交法についての解説と対策」

この記事は昭和53年12月に改正された道路交通法に中でサイクリストにもある程度の法的責任を問われる内容について取り上げて解説しています。


「ランチタイムクッキング」

この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、アルファー米を使ったあさり入り雑炊、肉のフォイル包み焼き、夏ミカンとクレソンのサラダの3点となっています。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「私の見た四国 光と風の流れる土地」と題して、フェリー移動で着いた松山から三坂峠、地芳峠を越えて宇和島へ、さらに多泊、宿毛、中村、窪川、高知市、大豊町、祖谷村、見ノ越、貞光と走って徳島からフェリーに乗るまでの行程をレポートしています。


「New Cycling SALON 読者応募えっせい」

このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「思い出論と旅の発想」と題した、都会のど真ん中にある大学のサイクリング部のサイクリングに対する接し方の、自分と新入部員との違いについて綴っています。


「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は軽合金リムの晴雨による摩擦力の変化とブレーキ鳴きについてと、林道情報として根石川林道と二度上峠に関する情報が寄せられています。

※目次では掲載ページが121ページとなっていますが、本文は120ページから掲載されています。


「(チ)氏の欧州駐在録」

この記事はパリに駐在することとなった今井千束氏の現地レポートの連載です。今回は「ストーブリーグのシクロツーリスト達」と題し、このシーズンのヨーロッパの冬が例年に比べて相当に寒かったことと、多くのシクロツーリスト達はこのシーズン、マルシェと呼ばれる野山を歩く行事に参加していることを紹介しています。


「New Cycling SALON 製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、シマノデュラエースEXの新型ペダルとクランク、大越の3段バデッドスポーク等を取り上げています。


「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は両国サイクリングクラブ、名古屋サイクルフレンズ、輪跡サイクリスツツーリングクラブ、港サイクリングクラブ、日本サイクリスツツーリングクラブ京都支部、夕凪サイクリングクラブ、アルプスサイクルフレンズの各クラブから会報情報が寄せられています。


1979年4月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランヴェロ」「ダイヤモンド ツーリング」でした。

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