ニューサイクリング 1979年5月号(No.174)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1979年5月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1979年5月号は、通巻174号です。
通巻174号の目次をページ順に追うと、
12 ●特集 サイクリストと峠 ■えっせい 峠、問答
14 ●特集 サイクリストと峠 旅の心象風景
16 ●特集 サイクリストと峠 シクロツーリズムに関する一断章
18 ●特集 サイクリストと峠 なぜ峠にひかれるのか
20 ●特集 サイクリストと峠 コースガイド信州を巡る峠たち
38 LE PELOTON DE CYCLISME 14 チャンピオンの典型 ルイゾン・ボベ
44 好評連載中! 世界選手権への長い道(13)
50 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 ニューヨークサイクルショー
56 チューブラーで遊ぶこと(2)
76 【グラビア】峠みち
89 新シリーズ 地図は語る
90 ランチタイムクッキング ミネストローネスープ
92 好評連載中! チ氏の欧州駐在録
94 好評連載中! 堀田君の旅から旅(湯泉地)
96 趣味の軽量車(PART 3)
102 私のチョウチョウ達
108 千葉-堺ノンストップラン
124 New Cycling SALON 〈TOURING REPORT〉南会津の春
126 New Cycling SALON 〈TOURING REPORT〉大船越
128 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉
132 New Cycling SALON 〈製品MEMO〉
135 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉
138 New Cycling SALON 〈REAR LAMP〉
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「峠、問答」
この記事は今月の「特集えっせい サイクリストは何故峠にひかれるのか」と題したエッセイのひとつです。ここでは筆者自身が質問者と回答者の役を持って、問答形式で峠サイクリングの経験を綴っています。
「旅の心象風景」
この記事は今月の「特集えっせい サイクリストは何故峠にひかれるのか」と題したエッセイのひとつです。ここでは筆者を魅了し続ける峠越えについて、筆者なりの考えを綴っています。
「シクロツーリズムと峠に関する一断章」
この記事は今月の「特集えっせい サイクリストは何故峠にひかれるのか」と題したエッセイのひとつです。ここでは峠は事物を止揚する空間であると考える筆者が、峠とシクロツーリズムの関係性についての考えを述べています。
「なぜ峠にひかれるのか」
この記事は今月の「特集えっせい サイクリストは何故峠にひかれるのか」と題したエッセイのひとつです。ここではサイクリストが峠にひかれる要因について思想や哲学といった観点からの考察を述べています。
「信州をめぐる峠たち」
この記事は今月の「特集えっせい サイクリストは何故峠にひかれるのか」と題したエッセイのひとつです。ここではエッセイ風ガイドと称して信州の11コースを紹介しています。取り上げられているのは佐野坂峠、大平峠、北八ヶ岳を巡る林道と峠、夏沢峠、地蔵峠、花川原峠、嶺方峠、角間峠、軽井沢周辺、女沢峠、楢峠となっています。
「LE PELOTON DE CYCLISME 14 偉大なチャンピオンの物語1.」
この記事はレキップ紙の専属記者ピエール・シャニー氏による、ヨーロッパのレース界情報を届ける連載です。今回はヨーロッパのロードレース界におけるチャンピオン達を取り上げています。筆者は「チャンピオンの典型 ルイゾン・ボベ(1)」と題して、ルイゾン・ボベの輝かしい戦歴とともに選手時代の禁欲的な生活ぶりとそれに関するエピソードを紹介しています。
※本文タイトルでは連載回数が「14」となっていますが、正しくは連載「15」回目となります。
「世界選手権への長い道 第十三回」
この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は最初に、ミラノの六日間レースに誘われたことと、ダニエル・モレロンから新しいFFCが決まったとの連絡を受けた話を紹介しています。次にモレロンからの電話で思い出したアシル・ジョワナル氏やルネ・セザール氏のこと、薩摩治郎八の偉業や日仏交換プロ自転車競技双務協定の署名から日仏親善プロ自転車競技に至るまでのことを綴っています。
「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」
この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「ニューヨークサイクルショーレポート」と題して、ニューヨークで開催されたショーの重要性、日本そしてヨーロッパメーカーのアメリカ市場における今後の展望を述べています。日本からはシマノやサンツアーが広いブースを展開していることや、注目を浴びたいくつかの製品を紹介しています。
「チューブラーで遊ぶこと PART2」
この記事はチューブラータイヤを使い始めて20年以上になる千葉洋三氏が執筆する連載です。今回は当時の筆者が走っていたフィールドや仲間たちを紹介しています。他にもマンハイムから取り寄せたチタンフレームやルネルスのランドヌーズの事にも触れています。タイヤについては、W/Oタイヤとチューブラータイヤ数種を取り上げて、同じ条件下での接地面積や接地パターン、それぞれの特性についてテスト・メモしたものを披露しています。
目次にはありませんが、75ページには「寺泊・非人称なる彷徨」と題したイラストと詩を掲載したグラビアページがあります。
「峠みち」
これはサイクリング写真集団の筆者による、各地の峠道で撮影した写真を紹介しているグラビアページです。
「権兵衛峠」
これはサイクリング写真集団の筆者による、木曽から伊那へ走った際の道中を文と撮影した写真でつづるフォト紀行のグラビアページです。
「●サイクリストのための地図入門(その1) 地図は語る」
この記事は、地形図の読み方の解説をしていく連載です。今回は等高線による山と川の読み方について解説しています。そして、今回は解説とともに「地形図の用語解説」も掲載しています。
「ランチタイムクッキング」
この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、ミネストローネとハムライスの2点となっています。
目次にはありませんが、91ページには「室生の山にて」と題した記事が掲載されています。これは、東海自然歩道で亀山峠へと向かう様子を写したフォトサイクリング紀行です。
「(チ)氏の欧州駐在録」
この記事はパリに駐在することとなった今井千束氏の現地レポートの連載です。今回は「セ・モン・トラバイユ」と題し、筆者が住んでいたパリのアパートの隣人で、サンジェルマン界隈でバラを売っている老婆のことを綴っています。
「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●湯泉地 山深く水清き仙郷」
ここでは、十津川温泉を訪れるのに泥除けなしのチューブラーで来ることになった顛末と、温泉宿で過ごした時の様子を綴っています。
「趣味の軽量車」
この記事はタケノコクラブに所属する筆者による「PART 3 取りまわしの楽な軽量26インチスポルティーフ」とした軽量車の製作記です。今回は筆者の父親の散歩用に製作したチューブラーホイールを装着したスポルティーフで、筆者は製作に当たって、完成重量8.5kg以下を目標にします。フレームパイプはコロンブスのPLを選択、パーツは穴あけや肉抜きなどは行わなかったものの、結果は8.2kgに収まります。記事ではフレーム工作やアッセンブルパーツを紹介、最後は試乗した感想も述べるとともに、26インチチューブラー車を製作する場合はリアセンターに注意すべきとアドバイスしています。
「わたしのチョウチョウ達」
この記事は「ツーリングにまつわるチョウチョウとの出会い」と副題を付け、筆者が四季折々のツーリングで出会った蝶として、ウスバシロチョウ、ゼフィルス、アサギマダラ、キベリタテハ、クジャクチョウを筆者の描いたイラスト共に紹介しています。
「2人の長距離ノンストップラン〈その1〉千葉-堺ノンストップラン」
この記事は前年に長距離ノンストップランを行った二人のサイクリストの記録を紹介しています。今回は千葉から大阪の堺までの約600kmを40時間ほどで走ったサイクリストが、その計画と走行した2日間の各時間毎の途中経過を記するとともに、走行後の体調と挑戦したことへの感想を述べています。
「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「南会津の春」と題して、4月の初めに猪苗代から大内峠越えにアタックした時の様子をレポートしています。
「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「大船越」と題して、函館市内から生徒と共に川汲峠を経て大船越を走った日帰りサイクリングの行程をレポートしています。
「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は販売地域外から信濃毎日新聞を購読する方法の紹介、2月号に掲載されたスポーク組について、投稿主からの追加情報が届いています。
「New Cycling SALON 製品MEMO」
このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、三ヶ島の軽合トークリップ、REGのインサイトボトル、デュージーのレーサーシューズ、RDRの直付けボトル、rotoのワイヤークロス等を取り上げています。
「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」
このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は日本サイクリスツツーリングクラブ京都支部、上智大 CYCLE TOURISTCOTERIE、安濃津サイクリング倶楽部、奈良サイクリングクラブ、仙台サイクリスツツーリングクラブ、北大阪サイクリングクラブ、両国サイクリングクラブ、木曽川サイクリングクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。
1979年5月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランヴェロ」「ダイヤモンド ロード」でした。
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