ニューサイクリング 1979年6月号(No.176)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1979年6月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1979年6月号は、通巻176号です。

通巻176号の目次をページ順に追うと、

10 '79サイクルショー

30 好評連載中! 世界選手権への長い道(14)

34 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 ツーリズムの真ずいはビュークラブで

42 デモンターブルミニ

50 趣味の軽量車(PART 4)

56 アトリエ訪問 フォリス

78 【グラビア】ドライブ&サイクリング

83 地図は語る(2)

84 好評連載中! チ氏の欧州駐在録

86 旅するこころ 磐梯雄国沼

93 ヨーロッパ漫遊記

96 東京-新潟タイムトライアル

100 好評連載中! 堀田君の旅から旅(信州)

102 私の鶴峠

114 New Cycling SALON 〈TOURING REPORT〉松川浦と阿武隈山地

118 New Cycling SALON 〈ESSAY〉自転車の個性ってなんだろう

120 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉

122 New Cycling SALON 〈製品MEMO〉

124 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「'79サイクルショー」

この記事は東京、晴海の国際見本市会場で開催されたサイクルショーの取材レポートです。レポートでは参加メーカーは140社、うち海外からはイタリア、フランスを中心に41社の参加があったとしています。部品および完成車の紹介は、写真とその説明を中心にして各メーカーごとに取り上げています。記事の最後には、来日したミシェル・ドロール氏がショーを視察した感想を綴っています。


「世界選手権への長い道 第十四回」

この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は日仏親善プロ自転車競技での競輪に対する日仏の考えの相違や筆者の考え、またヘルメットやドーピングに対する当時の対応について綴っています。


「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「ツーリズムの真ずいはビシークラブで」と「六月五日-十月五日のツール・ド・ヨーロッパ」と題した二つの話題を届けています。「ツーリズムの真ずいはビシークラブで」では、フランス人の考えるシクロツーリズムという言葉の持つ意味の説明と、ティエリー・エスのビシクラブ(Bicy Club)とその活動について紹介しています。「六月五日-十月五日のツール・ド・ヨーロッパ」では、ジョージ・クラソヴスキー氏がオーガナイズするツール・ド・ヨーロッパの企画意図と日程およびプログラムについて紹介しています。


「デモンターブル・ミニのことを話そう」

この記事は新田眞志氏の執筆による、「オーダーメイド狂読本その後」と副題を付けた20インチホイールのデモンターブル製作記です。記事ではこの自転車を作る事となったいきさつと、出来上がったミニベロのフレームと各部の詳細について説明しています。


「趣味の軽量車」

この記事はタケノコクラブに所属する筆者による「PART 4 (その1) ロードレーサー風超軽量散歩車」とした軽量車の製作記です。今回は体重50kg程の筆者が、自分の体重や体力に見合った軽い自転車を作ろうとしたそこへ至るまでの経緯、参考としたNC誌の記事、製作にあたってのコンセプト、そして出来上がった自転車の1,540gで仕上がったフレームについて説明しています。


「写真で巡る フランスの手作り工房」

この記事は当時パリに駐在していた今井千束氏による連載で、ハンドメイド工房を題名にもある通り写真をふんだんに用いて紹介しています。第3回は「フォリス」を取り上げています。1903年創業のフォリスは当初従業員200人を抱えてオートバイの製造もしていましたが、取材当時のショレー氏の代になってからは自転車のみの製作に変わっています。当時のフォリスはレーサーからツーリング車まで幅広い車種を手掛け、また当時の月産台数はソロ30台、タンデム40台という数字が示す通り、タンデムを得手としていました。記事ではそれを示すように、工房内部とともにロードレーサー、キャンピング、タンデムの写真を掲載しています。


目次にはありませんが、74ページからは「'79CYCLE SHOW」と題した、10ページから掲載されている「'79サイクルショー」の続きとなるハンドメイド工房を紹介するグラビアページがあります。ここで紹介しているのはナガサワとトーエイで、展示車とその細部を写真で紹介しています。また他にも、ショーに出展したニューサイブースの様子も紹介しています。


「ドライブ&サイクリング」

この記事はサイクリング写真集団に所属する筆者によるレンタカーを使用して小布施周辺へポタリングへ出かけた際の様子を写真で伝えるフォト紀行のグラビアページです。


「●サイクリストのための地図入門(その2) 地図は語る」

この記事は、地形図の読み方の解説をしていく連載です。今回は地形図にある整飾とはどういったものかや、鉄道や道路に関する記号などを解説しています。


「(チ)氏の欧州駐在録」

この記事はパリに駐在することとなった今井千束氏の現地レポートの連載です。今回は「ぼくらの愛するスペシャルメイドサイクルたち」と題し、NC誌増刊号に掲載する自転車の撮影の為に帰国した時のことを綴っています。


「旅するこゝろ 磐梯雄国沼」

この文は旅に出ると心のどこかに小さな満足感を得ることができると思っている筆者による、友人とともに輪行してきた喜多方から、雄国沼へのテント泊の1泊ツーリングに出た時のことを綴ったサイクリング紀行です。


「ヨーロッパ漫遊記 その(1)」

この記事は夫妻でヨーロッパに出かけた筆者による、自転車に関係したことを中心に綴った旅行記です。今回はツーリストナンバーを付けた自身のクルマでデュッセルドルフから移動したパリ、そこでの出来事と、ルネ・エルス、アレックス・サンジェを訪れた時のこと、またリヨンにあるフォリスを訪れたことを綴っています。


「2人の長距離ノンストップラン その2 東京-新潟タイムトライアル」

この記事は前年に長距離ノンストップランを行った二人のサイクリストの記録を紹介しています。今回は50歳の誕生記念に戸田橋の東京側から新潟県庁前までの約330kmを16時間ほどで走ったサイクリストの挑戦の記録を同行したスタッフが綴っています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●信州懐旧 透し絵のアルプス」

ここでは、分杭峠にある石碑の拓本を取り入った話、松本の街中の話、保福寺峠越えの話など、筆者が過去に訪れた信州の思い出を綴っています。


「私の鶴峠」

この文は奥多摩湖畔の川野から鶴峠を越えて上野原に向かうまでの道中と、道中の各地に伝わる伝説なども紹介しながら綴ったサイクリングエッセイです。


目次にはありませんが、108ページからは「四人展 「四季を走る」を終えて」と題した記事が掲載されています。これはサイクリング写真集団・茨城のメンバー4人による写真展を水戸市内で開催したイベント報告です。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「春風の中を 松川浦と阿武隈山地」と題して、夜行で移動してきた相馬駅から松川浦を経由してから阿武隈山地へ向かい、大倉、佐須峠、下小国、川俣、三春、斎藤高専と巡って大越駅に至る2泊3日の行程をレポートしています。


「New Cycling SALON 読者応募えっせい」

このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「自転車の個性ってなんだろう」と題し、自転車の個性は機能と手段の特殊性にあると考える筆者が、自転車の個性について持論を述べています。


「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は林道情報として、志津林道を紹介する情報が届いています。


「New Cycling SALON 製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、サンマルコのサドル「コンコール」とシートピラー、ミノウラの軽合金ボトルゲージとトークリップ等を取り上げています。


「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は両国サイクリングクラブ、西日本大学サイクリング連盟学士会、港サイクリングクラブ、奈良サイクリングクラブ、名古屋サイクルフレンズ、夕凪サイクリングクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。


1979年6月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランヴェロ」「ダイヤモンド スポルティーフ」でした。

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