ニューサイクリング 1979年7月号(No.177)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1979年7月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1979年7月号は、通巻177号です。
通巻177号の目次をページ順に追うと、
14 アトリエ訪問特別編■ René HERSE ものがたり 1 私のルネルス
22 MCC創立30周年記念〈青森-下関リレータイムトライアル〉65時間11分14秒のあしあと
28 LE PELOTON DE CYCLISME シャリー・ゴール
34 好評連載中! 世界選手権への長い道(15)
40 趣味の軽量車(PART 5)
46 私が越えたスイスの峠
54 現代のサイクリストの服装
78 【グラビア】分杭峠
80 【グラビア】全プロに追う光と影
89 好評連載中! 地図は語る(3)
90 ヨーロッパ漫遊記
96 雨の高見峠
ランチタイムクッキング 焼肉・トマトサラダ
102 好評連載中! 堀田君の旅から旅(奥夏井川)
114 New Cycling SALON 〈TOURING REPORT〉三伏峠行
117 New Cycling SALON 〈ESSAY〉雁坂回想
119 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉
122 New Cycling SALON 〈製品MEMO〉
126 New Cycling SALON 〈BOOK〉
129 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉
となっています。
※目次には「ランチタイムクッキング」の掲載ページは表示されていません。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「アトリエ訪問特別編 René HERSE ものがたり(1)」
この記事は当時パリに駐在していた今井千束氏による「写真で巡る フランスの手作り工房」と題した連載の特別編です。今回は「私のルネルス」と題し、冒頭では「René HERSE」の読み方に言及した後、筆者がルネルスを入手するまでの経緯を述べています。そして、筆者がこの時オーダーした丸タイヤ装備のオダックスモデルのフレームの工作や、パーツアッセンブルについて各部の拡大写真もふんだんに交えて紹介しています。
「港サイクリングクラブ創立30周年記念 青森-下関リレータイムトライアル 65時間11分14秒のあしあと」
この記事は植原郭氏による、5年前にMCCの25周年記念で実施したリレータイムトライアルの記録を打ち破ろうと再度の挑戦を行った記録です。今回は「その1 企画から準備まで」と題して、行事の7ヶ月前に実施を決めてからの、17名の走者決定、計画の概要や準備機材、そして費用の概算についても披露しています。
「LE PELOTON DE CYCLISME 15 偉大なチャンピオンの物語2.」
この記事はレキップ紙の専属記者ピエール・シャニー氏による、ヨーロッパのレース界情報を届ける連載です。今回はヨーロッパのロードレース界におけるチャンピオン達を取り上げています。筆者は「寒さとともにやって来たチャンピオン シャーリー・ゴール」と題して、寒さの中で行われたレースをいくつか紹介した後、1956年のジロ・デ・イタリアにおけるシャーリー・ゴールの勝利までの道のりを、その類まれな寒さへの耐性を持っていることを証明するエピソードとともに綴っています。
※本文タイトルでは連載回数が「15」となっていますが、正しくは連載「16」回目となります。
「世界選手権への長い道 第十五回」
この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は筆者がフランスへ渡るところからパリに着いてルイ・ジェラルダンの尽力によって、まだ若き小澤征爾氏もいた薩摩会館にレジタンとして入ることができるまでの経緯を紹介しています。そしてその後の筆者のフランス語の習得の苦労や下戸の筆者が味わったフランスワインの味、自転車のトレーニングについても語っています。
「趣味の軽量車」
この記事はタケノコクラブに所属する筆者による「PART 4 (その2) ロードレーサー風超軽量散歩車」とした軽量車の製作記です。今回は前回に続き、完成重量で5.06kgで出来上がったロードレーサーのパーツについて説明するとともに、試乗した感想も述べています。そして最後は総費用として1グラム当たり160円かかったと報告してレポートを締めくくっています。
「私が越えたスイスの峠(前)」
この記事は前年の9月に大学生であった筆者が、2週間にわたって13の峠を巡ったことをレポートしています。前半となる今回は、冒頭でスイスの峠を巡ってみて感じたこととしてアプローチが長いということや、緊急電話が一定距離で設置されていたことなどを紹介しています。実際に越えた峠としては、「フレクセン峠」「アールベルク峠」「レージア峠」「ウムブライル峠」「ステルビオ峠」「オーフェン峠」「マロヤ峠」を紹介しています。
「現代のサイクリストの服装」
この記事はジャック・スレー氏執筆、小林恵三氏翻訳による、当時のフランスのシクロツーリストの現状を紹介したものです。前半では当時のサイクリングに使用していた、上から下までの一般的な服装についてと、ウール素材が最良であるが欠点もあることを述べています。次にウール素材やセーム側付きパンツの手入れ方法を紹介、最後に靴についても言及しています。
目次にありませんが、76ページには「読者の集い」と題した、6月に信州の高遠において1泊2日で開催された「ニューサイクリング読者の集い」のイベントレポートが掲載されています。
目次にはありませんが、77ページには「点描」と題したサイクリング写真が掲載されています。
「分杭峠」
この記事は名古屋の「42Bの会」に所属する筆者が山室鉱泉で1泊して分杭峠を越えた時の様子を写真で綴るサイクリングフォト紀行のグラビアページです。
「全プロに追う光と影」
この記事は「本誌特派カメラマン 薛雅春のレース写真初体験の顛末」と副題をつけた、西宮で開催された大会のフォトレポートのグラビアページです。
「●サイクリストのための地図入門(その3) 地図は語る」
この記事は、地形図の読み方の解説をしていく連載です。今回は地形図に使われるいろいろな記号や三角点・水準点について、また1/25000地形図における誇張表現や総合描示と省略等について解説しています。
「ヨーロッパ漫遊記 その(2)」
この記事は夫妻でヨーロッパに出かけた筆者による、自転車に関係したことを中心に綴った旅行記です。今回はイタリアでの滞在記、各地の自転車店や工房を訪れたこと、当時ロッシンに勤めていた宮沢氏の助力をえてホテルを移ったりレース観戦をしたりしたことを綴っています。
「雨の高見峠越え」
この文は、雨の日にソロツーリングに出た際の大宇陀から高見峠に至るまでの道中の様子を綴ったサイクリング紀行です。
「ランチタイムクッキング」
この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、焼肉とトマトサラダの2点となっています。
※目次には掲載ページが出ていませんが、本文は101ページに掲載されています。
「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●奥夏井川・日影の湯 足下遙に沢音が」
ここでは、筆者が走った小川郷駅から日陰の湯までの道のりと、そこの一軒宿で過ごしたことを綴っています。
「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「三伏峠行」と題して、上り最終列車で降りた駒ヶ根駅から三伏峠越えに挑んだ際の行程をレポートしています。
「New Cycling SALON 読者応募えっせい」
このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「雁坂回想」と題し、数年前に友人とともに雁坂峠へ行った時の予期せぬハプニングや行程の困難さなどの思い出を綴っています。
「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回はイギリスの入閣者の官邸入りのテレビ中継に自転車に乗って来ている人物がいたこと、身障者のサイクリングにもっと光を当てて欲しいという要望、そして増刊号「スペシャルメイドサイクル総覧」購入者の感想が届いています。
「New Cycling SALON 製品MEMO」
このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、三ヶ島の新型ペダル「ユニークカスタム・トラック ステンレス」「シルバン・トラック」「シルバン・ツーリング」「ジェンツ」とペダルアジャスタブルスパナと軽合金製シュープレート、丹下のチャンピオンフロントフォーク、三ツ星の「トリムラインマークII」等を取り上げています。
「New Cycling SALON BOOK」
このコーナーでは、自転車に関する内外の書籍を紹介しています。今回はイギリスで出版された「transport of delight 」を取り上げています。これはサイクリングマンガで、作者のJhonny Helms氏が雑誌「サイクリング」に掲載していたものをまとめたものです。
「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」
このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は安濃津サイクリング倶楽部、ペンギンサイクリングクラブ、奈良サイクリングクラブ、日本サイクリスツツーリングクラブ京都支部、北大阪サイクリングクラブ、両国サイクリングクラブ、輪跡サイクリスツツーリングクラブ、アルプスサイクルフレンズの各クラブから会報情報が寄せられています。
1979年7月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ダイヤモンド ツーリング」でした。
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