ニューサイクリング 1979年9月号(No.179)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1979年9月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1979年9月号は、通巻179号です。

この号のカラーグラビアは「54e JOURNÉE VÉLOCIO」です。

通巻179号の目次をページ順に追うと、

14 ■談論風発■ 対談 綿貫益弘氏 我が酒と漂泊のサイクリング紀行

26 ●René HERSE ものがたり (3) 彼女の名はリズィアンヌ

36 好評連載中! 世界選手権への長い道(17)

42 好評連載中! ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 自転車でドーバー海峡を!!

48 4500人がヒルクライムを楽しむ ジュルネ・ベロシオ

54 能登&佐渡

77 夏の奥久慈

80 新野峠

82 奥高尾縦走

85 ランチタイムクッキング コンビーフ入りオムレツ

88 MCC創立30周年記念〈青森-下関リレータイムトライアル〉その(3) 65時間11分14秒のあしあと

96 麻綿原へ

102 塩田平

108 自転車の組立と完成車

114 ジタンのエアロダイナミックレーサー

119 好評連載中! 堀田君の旅から旅(風吹峠)

130 New Cycling SALON 〈CYCLING ESSAY〉銀座にて(ヨーロッパの回想)

131 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉

134 New Cycling SALON 〈製品MEMO〉

137 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉

140 New Cycling SALON 〈REAR LAMP〉

となっています。


主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「談論風発」

このコーナーは8月号から始まった、自転車界に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「我が酒と漂泊のサイクリング紀行」と題した、ペンを片手に精力的に全国を巡っている綿貫益弘氏との対談です。対談では綿貫氏にとってのサイクリングや、サイクリングスタイルについて、そして氏の紀行文の文章スタイルのことなどについて聞いています。


「アトリエ訪問特別編  René HERSE ものがたり(3)」

この記事は当時パリに駐在していた今井千束氏による「写真で巡る フランスの手作り工房」と題した連載の特別編です。今回は「彼女の名はLysiane(リズィアンヌ)」と題し、ルネの一人娘であるリズィアンヌの、主に競技者としての人生について紹介しています。


「世界選手権への長い道 第十七回」

この記事は、加藤一氏による随想の連載です。今回は1950年代に活躍したイタリアのエンツォ・サッキの戦績と当時としては大きなレシオのギヤを使ったレースでのエピソードを紹介しています。筆者自身のこととしては、ジャック・バセー氏との出会いによって画家として生活できるようになっていったことを語っています。


「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」

この記事は、当時数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「170分でドーバー海峡を自転車で!」と「世界一周自転車ハネムーン」と題した二つのエピソードを紹介しています。「170分でドーバー海峡を自転車で!」は1979年の6月に人力のみで飛ぶ飛行自転車でドーバー海峡の横断に成功したことと、その機体について写真も交えながら紹介しています。「世界一周自転車ハネムーン」は、自転車メーカーがオーガナイズしたコンクールで合格したフランス人のカップルが世界一周計画を実行に移したことと、コンクール内容を紹介しています。


「4500人がヒルクライムを楽しむ ジュルネ・ベロシオ」

この記事は今井彬彦編集長による、日本人としては初めてとなったイベントへの参加記です。ここでは冒頭でこのイベントの由来、参加自転車の規定や参加者のグループ分けを紹介。イベントのことは、今井編集長が渡仏後に自転車を調達した顛末やヒルクライムのスタート手順やゴール後にインタビュー攻めにあったエピソードなどを紹介しています。


「能登&佐渡」

この文は綿貫益弘氏による自転車旅紀行です。今回は能登と佐渡を訪れた時のことを綴っています。筆者は七尾線の羽咋駅まで輪行した後、海岸線を辿って輪島まで走り、輪島から舳倉島へ渡って島を巡った後また海岸線を行って珠洲から佐渡の小木へ渡ります。小木からは岩首、両津、岩谷口と走って北鵜島へ向かうところまでを綴っています。


「夏の奥久慈」

これは前年に撮影ランで走った、水郡線西金駅から男体山周辺と大子駅駅から八溝山麓にかけて撮影した写真を紹介するサイクリングフォト紀行のグラビアページです。


「夏の想い出 新野峠」

これはグループで新野峠越えをした時の様子を撮影した写真で紹介するサイクリングフォト紀行のグラビアページです。


「奥高尾縦走」

これは数人で小仏の上りから尾根、景信山などを走った時の様子を撮影した写真で紹介するサイクリングフォト紀行のグラビアページです。


「ランチタイムクッキング」

この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、卵のスープ、ゴマ味サラダ、コンビーフの変わりオムレツの3点となっています。


目次にはありませんが、86ページからは「志摩」と題した、筆者が自転車旅で撮影した写真と詩が掲載されています。


「港サイクリングクラブ創立30周年記念 青森-下関リレータイムトライアル 65時間11分14秒のあしあと」

この記事は植原郭氏による、5年前にMCCの25周年記念で実施したリレータイムトライアルの記録を打ち破ろうと再度の挑戦を行った記録です。今回は「その3 東京から下関まで」と題して、東京本部のある中継所から第8走者がスタートしたところから最終第17走者が下関駅に入るまでの各区間の走者の状況を伝えています。


「麻綿原へ」

この文は、筆者が輪友とともに3人で輪行移動してきた安房天津駅からスタートして真綿原高原を巡った時のことを綴ったサイクリングエッセイです。


「塩田平」

この文は、筆者が特急に乗って上田まで、そこからはロードレーサーに乗って周辺の名所旧跡を訪ねて走った時のことを綴ったサイクリングエッセイです。


「自転車の組立てと完成車」

この記事は、同じような構成の自転車でも組み立てに携わった人によって完成車となった時に全体の印象が変わるといった点から、全体的な自転車の組み立て技術の考察を行っています。またこの記事の後には、今井千束氏による「自転車の組立てにみる自転車の構成のまとまり」と題して、「まとまった自転車」と呼ばれる自転車の構成美について筆者が意見を述べています。


「ジタンから発表されたエアロダイナミックロードレーサー」

この記事は、ジタンから発表された新しいロードレーサーの紹介です。ここでは、パリにあるルノー公団のショールームでの発表時に今井千束氏が撮影した写真をもとに、編集部が詳細を解説しています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●松姫・大菩薩 舞い落ちて行く道」

ここでは筆者が丸タイヤで出かけることとなったいきさつと、新宮から風吹峠を越えて桐原へ降りるまでの道中を綴っています。


「New Cycling SALON 読者応募えっせい」

このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「銀座にて(ヨーロッパの回想)」と題し、銀座を歩きながらその風景に数か月前にいたヨーロッパの街の風景を重ねて綴っています。


「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は古本や中古品に対する価値観と、6月号に新田氏が書いた小径車のダイナモ回転数に対する記事への指摘が届いています。


「New Cycling SALON 製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、デット・ピエトロのバーテープとサスペンダーと冬用グローブとウールソックス、加島サドルのファイブゴールド「FG-5A」と「FG-5B」、他を取り上げています。


「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回はアルプスサイクルフレンズ、奈良サイクリングクラブ、両国サイクリングクラブ、宮城野サイクリングクラブ、日本サイクリスツツーリングクラブ京都支部、安濃津サイクリング倶楽部、北大阪サイクリングクラブ、港サイクリングクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。


1979年9月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ユーラシア グランツーリング」でした。

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