ニューサイクリング 1980年10月号(No.192)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1980年10月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1980年10月号は、通巻192号です。
この号のカラー口絵は「ツールの印象」です。
通巻192号の目次をページ順に追うと、
14 ■談論風発■対談 M.C.ギョームさん 私の恋人、自転車です……?
26 〈紀行〉丹波
34 杉野安の 新版欧州車界探訪
42 〈紀行〉さすらい派北海道を行く
50 集団走行のテクニック
58 バードウォッチングのすすめ
77 【グラビア】 水溜まり
80 【グラビア】 北海道のみち
86 連載中 ■ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 自転車旅行の普及発展
90 斜視 エアロダイナミクス車の今後
92 連載中 堀田君の旅から旅(木賊)
94 ランチタイムクッキング ハヤシライス
96 新着モデル紹介 René HERSE GENTLEMAN
100 16"ミニベロについて戯言など2、3
106 スポーツ車の系譜(5) スポーツ車萌芽と試作
108 地先の島
117 New Cycling SALON〈TOURING REPORT〉夏の信州、女性4人の気ままな旅
121 New Cycling SALON〈CYCLING ESSAY〉雨のサイクリング
124 New Cycling SALON〈LETTER TO EDITOR〉
127 New Cycling SALON〈会報すくらっぷ〉
128 New Cycling SALON〈製品 MEMO〉
132 New Cycling SALON〈REAR LAMP〉
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「談論風発」
このコーナーは、自転車に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「友情の輪を銀輪で広げるフランス娘の心意気 私の恋人、自転車です・・・?」と題して、パリの女性サイクリスト、マリー・クレール・ギョームさんとの対談です。対談では、日本に来て北海道ツーリングに出かけたこと、四国で開催されたAITラリーや神奈川で行われたJCAラリーに参加したこと、そしてそれぞれのイベントに参加した感想を聞いています。他にはギョームさんはいくつの頃からツーリングをするようになったのか、日本に来て好きになったもの、またギョームさんの所有しているトーエイのことも話題にあがっています。
「丹波」
この文は、綿貫益弘氏の執筆による、滋賀県の朽木から兵庫県の篠山口まで峠を越えながら走った旅のことを綴った二回連載の紀行文です。前編となる今回は、朽木から芦生の辺りまで行った時の様子を綴っています。
「新版 欧州車界探訪 (1)」
この記事は杉野安氏の執筆による、1973年・1977年に連載していた「車界探訪」に続く、当時のヨーロッパ最新自転車事情を伝える新連載です。第一回目となる今回は「ツール・ド・フランスで見たツール・ド・ジャパンの夢」と題してパリのサイクリストの様子とフランス部品業界事情。そして、この年のツール・ド・フランスの観戦記と、ツール・ド・ジャパン実現への希望を語っています。
「フォト紀行 さすらい派北海道を行くII」
この記事は薛雅春氏による、フェリー移動した釧路から根室、さらに知床を巡って釧路へ戻るまでを仲間と走った北海道キャンプツーリングの様子を写真と文で綴るフォト紀行です。
「集団走行のテクニック」
この記事は港サイクリングクラブの植原郭氏執筆による、「クラブラン、スポーツラン、ファーストランのためのABC」と称した走行テクニックの解説です。ここでは、まっすぐ走る、一定速度を保つ、追走の技術、密集隊形での走行、交差点通過の要領、ダウンヒルの技術といったことについて述べています。
「バードウォッチングのすすめ」
この記事は「野山に棲む可愛い小鳥たちが気になりませんか?」という副題をつけた、サイクリングで訪れる機会が多いものの、自然の植物や動物たちを理解していないのではという観点から、バードウォッチングのノウハウについて解説しています。
「水溜まり」
この記事は、六月の下旬に行った雨の西上州ツーリングの様子を写真と文章で伝えるグラビアページです。
「北海道のみち」
この記事は、薛雅春氏が42ページからの文で綴った北海道キャンプツーリングの際に撮影した写真を掲載したグラビアページです。
「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」
この記事は、当時フランスでの数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「自転車旅行の普及発展」と題し、シクロツーリスムではない、数年前からフランス各地の観光振興協会が宣伝に努めているという自転車旅行のことについて触れています。
「エアロダイナミクス車の今後」
この記事は「N.C.JOURNAL 斜視」と題する、匿名の連載記事です。今回は、当時高まりつつあった自転車のエアロダイナミクス化に対する現状や今後の課題に対して、筆者の意見を述べています。
「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●木賊 山中深い秘湯の里」
この記事は、サイクリング紀行の連載です。今回は、福島県の南会津にある秘湯の里を訪れた話です。
この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、ハヤシライス、ナッツ・サラダ、スープ」の三品です。
「新着モデル René HERSE GENTLEMAN」
この記事は、パリから日本のオーナーのもとに届いたルネ・エルスのジェントルマンを取材したものです。このジェントルマンはオールクロームのフレームに700Cのホイールを履いたもので、各部の詳細を14点の写真とその説明文で紹介しています。
「16インチミニベロについて戯言など2、3」
この記事は、16インチのミニベロに一目惚れして手に入れたオーナーが、1年近く走ってみての感想を16インチホイールの長所や短所も交えながら語っています。
「スポーツ車の系譜 その5 ツアー車という車種の登場、その先駆としてのJCA推薦制度(3)」
この記事は、「日本のスポーツ車その足跡を探る」とした企画で、今井編集長執筆による連載です。今回は前回に続いて旧日本サイクリング協会のJCA推薦制度について述べています。ここでは前回紹介しきれていなかった構成部品、ハブ、チェンホイール、チェン、ペダル、サドル、ブレーキ、マッドガードの詳細について紹介しています。
「地先の島」
この文は「ツーリング随想」と称して、渚から目と鼻の先にある、神に捧げられた島について綴っています。
「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「夏の信州,女性4人の気ままな旅」と題して、女子大学生4人組が黒姫から出発して戸隠高原、鬼無里、白馬、安曇野、松本、扉峠、霧ヶ峰、白樺湖、小諸と走った4泊5日のツーリングをレポートしています。
「New Cycling SALON 読者応募えっせい」
このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「雨のサイクリング」と題し、雨の中を走ることの心情と筆者の経験した雨のサイクリングの事を綴っています。
「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は自身で製作したレザークラフトサドルの紹介、小径車に対する学生読者からの意見、自動車へのボディペインティングの勧め、サイクリングの種類と楽器の種類との似通った点についての投稿が寄せられています。
「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」
このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は、ペンギンサイクリングクラブ、ヨコハマサイクリングクラブ、安濃津サイクリングクラブ、輪跡サイクリスツツーリングクラブ、西宮市役所サイクリングクラブ、ミノムシサイクリングクラブ、日本サイクリスツツーリングクラブ京都、実業団いわてクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。
「New Cycling SALON 製品MEMO」
このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、シクロウネのデュラエースEXのDDペダルクランク用アダプター、アマンダオリジナルキャリア、犬印のウエストバッグ、他を取り上げています。
1980年10月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「アトランティスツーリング」でした。


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