ニューサイクリング 1980年12月号(No.194)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1980年12月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1980年12月号は、通巻194号です。

この号のカラー口絵は「点描 北軽井沢より浅間を望む」です。

通巻194号の目次をページ順に追うと、

14 〈特集〉本格化したエアロダイナミクスの波 国産メーカーの新製品を追う

36 ■談論風発■対談 梶原利夫さん 良いフレーム作り、基礎が大切

48 '80世界選手権〈ピスト競技〉

56 連載中 新版欧州車界探訪

77 【グラビア】 北八ッそして雨池峠

80 【グラビア】 峠の湯

82 ランチタイムクッキング ベーコン・ポトフー

88 斜視 自転車歩道通行可

90 連載中 堀田君の旅から旅(尻焼・野反)

93 ガイド■林道あ・ら・かると 浅間山1200m林道

101 ゆきつくさきは

104 スポーツ車の系譜(7) 車種にまつわる余談を少し

117 New Cycling SALON〈TOURING REPORT〉西沢林道の旅

119 New Cycling SALON〈TOURING REPORT〉丸山林道にて

122 New Cycling SALON〈ESSAY〉映画の中の自転車

124 New Cycling SALON〈LETTER TO EDITOR〉

128 New Cycling SALON〈製品 MEMO〉

129 New Cycling SALON〈会報すくらっぷ〉

132 New Cycling SALON〈後記〉

となっています。


主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「特集 本格化したエアロダイナミクスの波 国産パーツメーカーの新製品を追う」

この記事は12月号の特集で、この頃ブームとなっていたエアロダイナミクス化の動きに合わせ、この年のケルンショーで話題をさらった国産部品メーカーの新製品にスポットを当てて解説しています。取り上げているのは、シマノのAXシリーズ、アラヤのエアロリム、ナショナルのパナレーサー・ウルティマ、スギノのエアロダイナミクスパーツシリーズ、丹下のエアロダイナミックフレームチューブとなっています。


「談論風発」

このコーナーは、自転車に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「陰の名人とウワサされるフレーム作りの腕前 良い自転車を作りたいならば、基礎が大切だ」と題して、梶原製作所の梶原利夫氏との対談です。対談でははじめに、フレーム作りの基礎について理論的なことを中心に話を聞いています。他にもエアロダイナミクスのことやデザインのこと、自転車を離れたところではおいしいものを食べることへのこだわりについても話題にあがっています。


「'80世界選手権ピスト競技(ブザンソン)」

この記事は、フランスのブザンソンで開催された世界選手権ピスト競技の模様をレポートしている取材記事です。今回は「モレロンの休暇願い(前編)」と題して、世界戦のプロビテス部門に復帰したダニエル・モレロンの話題と、ケイリンの予選のレース展開から決勝直前の出走順までをレポートしています。


「新版 欧州車界探訪 (2)」

この記事は杉野安氏の執筆による、1973年・1977年に連載していた「車界探訪」に続く、当時のヨーロッパ最新自転車事情を伝える連載です。今回は「パリの買い物、そしてイタリアへ」と題してジタンチーム再建計画の話と、フランスの買い物事情とドイツの物価やイタリアの自転車業界について伝えています。

※本文では連載回数が(2)となっていますが、正しくは連載3回目となります。


目次にはありませんが、64ページからは「フランスで見たこと、考えたこと」という記事が掲載されています。この記事は、今井編集長による、この年の世界選手権見物に訪れた道中の見聞録です。今回は「〈2〉国際ツーリスト週間」と題して、世界選手権の行われるサランシュから少し離れたコルドンという町までサイクリングをしたことと、その町のホテルのこと。翌日から毎日通ったサランシュのまちの様子を書いています。


「北八ッ,そして雨池峠」

この記事は、大河原峠から麦草峠へと抜けるルートで走った時に撮影した写真を掲載したグラビアページです。

「私の定宿 峠の湯」

この記事は、筆者が定宿としてしばしば足を運んでいる鉱泉宿とその周辺を写真と文で紹介しているグラビアページです。


「ランチタイムクッキング」

この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、ベーコン・ポトフー、 みかんとサニーレタスのサラダの二品です。


目次にはありませんが、85ページからは「(チ)氏の欧州駐在録」が掲載されています。この記事は、当時パリに駐在していた今井千束氏による現地レポートの連載です。今回は「メカニシャン、メメ」と題し、メメという愛称で呼ばれる当時のフランス車連専属メカニシャンのモンティーユ氏について綴っています。


「自転車歩道通行可」

この記事は「N.C.JOURNAL 斜視」と題する、匿名の連載記事です。今回は、当時の自転車の歩道通行が可能という制度について、交通ルール無視の風潮を招いていると警鐘を鳴らしています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●尻焼・野反 木洩陽に響く沢音」

この記事は、サイクリング紀行の連載です。今回は、群馬県の尻焼温泉や野反湖を訪れる話です。


「新連載 林道あ・ら・かると(1)」

この記事は、林道を中心に紹介していこうということで12月号から始まったコースガイド企画の連載です。今回は「浅間山の裾野を行く,1200m林道」と題して、三石・追分林道と浅間第二幹線林道を紹介しています。ガイドは文章に加えて、地図やコマ地図そして写真も多く交えながらコースを案内しています。


「ゆきつくさきは」

この文は、明日香村から登って多武峰峠周辺を訪れた時のことを綴ったサイクリングエッセイです。


「スポーツ車の系譜 その7 車種名にまつわる余談を少し」

この記事は、「日本のスポーツ車その足跡を探る」とした企画で、今井編集長執筆による連載です。今回は、日本で使われている自転車の車種名の由来などについて書いています。


目次にはありませんが、113ページから115ページには「昭和55年総目次 Vol. 18 No.183~No.194」が掲載されています。このコーナーは、NC誌1980年1年間の掲載タイトルをジャンル別に分類し、一覧形式にまとめたものです。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は2件掲載されており、1件目は「西沢林道の旅」と題して、輪行してきた塩山駅を発着点として鶏冠山林道西線を1泊2日で走った時のことをレポートしています。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は2件掲載されており、2件目は「丸山林道にて」と題して、雨が降る中を奈良田温泉の宿から甲府方面に向けて走った時のことをレポートしています。


「New Cycling SALON 読者応募えっせい」

このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「映画の中の自転車」と題し、筆者が今までに見てきた自転車の登場する映画の事を綴っています。


「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は当時アダルト車と呼ばれていた自転車に対する私見、湯の沢峠の情報、赤沢林道の最新情報が寄せられています。


「New Cycling SALON 製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、軽量サドル「PREMIER SL220」、他を取り上げています。


「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は、ミノムシサイクリングクラブ、安濃津サイクリングクラブ、実業団いわてクラブ、輪跡サイクリスツツーリングクラブ、西宮市役所サイクリングクラブ、高岡サイクリングフレンズの各クラブから会報情報が寄せられています。


1980年12月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「アトランティスツーリング」でした。

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