ニューサイクリング 1980年2月号(No.184)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1980年2月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1980年2月号は、通巻184号です。

この号のカラー口絵は「年賀状COLLECTION1980」「冬だけの道」です。

通巻184号の目次をページ順に追うと、

 14 '79ミラノショー報告

 34 ●ミラノショーで考えたこと

 36 ■談論風発■対談 堀野定雄さん 人間工学とは?〈前編〉その自転車とのかかわりあい

 48 冬の峠越え その実践的アドバイス

 56 早春の四国

 68 アダルトとサイクリング

 74 〈新春恒例〉年賀状コレクション

 79 ■グラビア■ 雪の高原に遊ぶ

 82 ■グラビア■ 巌道峠

 85 好評連載中 チ氏の欧州駐在録

 88 好評連載中 ■ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 話題あれこれ

 92 埼玉の津

 96 つーりんぐえぴそーど

100 ランチタイムクッキング 白菜と牛肉の卵とじ

102 好評連載中 堀田君の旅から旅(雄国沼)

118 New Cycling SALON 〈TOURING REPORT〉伊勢神宮サイクリング記・ラリー トレモント

122 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉

126 New Cycling SALON 〈製品MEMO〉

129 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉

132 New Cycling SALON 〈編集後記〉

となっています。


主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「'79ミラノショー報告」

この記事は、第46回ミラノ国際サイクルショーの取材報告です。その内容は、完成車および部品メーカーのブース展示内容を個別に紹介しています。取り上げられている完成車メーカーは、コルナゴ、デ・ローザ、オルモ、チネリ、ジャンニ・モッタ、ロッシン、カサーティ、ビナール、サポリート、リージとなっています。部品メーカーでは、カンパニョーロ、オフメガ、FT、シリカ、レジナ、3tが取り上げられています。


「ミラノショーで考えたこと」

この記事は、横尾双輪館の横尾明氏が、ミラノショーを視察しての感想を業界の一員という視点で綴っています。その感想は、ミラノに比べて日本のショーが展示面積や出品者数などの量的な面とともに一体感という点で貧弱に見える。筆者の通訳が聞いた当時のイタリア人達の日本人や日本メーカーに対する評判についてなどとなっています。


「談論風発」

このコーナーは、自転車に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「人間工学とは? その自転車とのかかわりあい(1)」と題した、神奈川大学助教授の堀野定雄氏との対談です。対談では、まず人間工学とはどういったものなのかという話から始まり、各分野で生かされた研究成果などを紹介しています。他には当時問題となっていた大型自動車による左折巻き込み事故の要因などを人間工学的に解説したり、経済原則や生産原則なども交えて語っています。


「山岳サイクリング(2)」

この記事は、筆者の経験に基づいた冬の峠越えガイドです。今回は「冬の峠越え その実践的アドバイス」として、冬の峠越えを実行する際の、計画と装備に関するアドバイスを掲載しています。


「早春の四国 前編」

この文は、過去に二回ほど四国を訪れて筆者が印象に残っていることを気ままに綴ったエッセイ風ガイドです。今回は長沢林道と石鎚山のこと、アフターサイクリングのことと称して四国の酒と温泉のことについて綴っています。


「80年代の自転車を占う アダルトとサイクリング」

この記事は今井編集長が「アダルト用の自転車を探る」として、ここでは40才代中期から上のハイアダルト層に焦点をあてた自転車についての考えを述べています。その内容はハイアダルト層の特徴を3つ挙げたうえで、アダルト自転車のポイントとなる4つの点を解説。最後は当時のメーカーが発表していたアダルト車に対する編集長の意見を述べています。


「年賀状 COLLECTION 1980」

このコーナーは毎年2月号のの恒例で、読者などから編集部に届いた年賀状の一部を紹介しています。ここでは、カラーの口絵で紹介した3通以外に67通の年賀状を紹介しています。


「●八ヶ岳山麓 雪の高原に遊ぶ」

この記事は、サイクリング写真集団・茨城に所属する筆者による、野辺山から海ノ口牧場を経て一面銀世界の林道を走った際のことを綴るとともに、道中で撮影した写真を掲載したグラビアページです。


「巌道峠」

この記事は筆者が「強盗峠」ともいわれた峠に対する思いを綴るとともに、白銀の富士を望む峠へのサイクリングの道中で撮影した写真を掲載したグラビアページです。


「(チ)氏の欧州駐在録」

この記事は、当時パリに駐在していた今井千束氏による現地レポートの連載です。今回は「パリーブレスーパリ その栄光と舞台裏」と題し、1979年の大会で優勝した42歳のシクロツーリスト、ピエール・バレエディエーと、彼をサポートをした奥様のレース中の行動についてレポートしています。人物以外では、バレエディエー氏が使用したルネルスの仕様、特に強化された電装系を中心に紹介しています。


「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」

この記事は、当時フランスでの数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「話題あれこれ」と題し、ブルベ・ド・ランドナー・デ・アルプスのレース写真、フランス人シクロツーリストのアメリカ・デスバレー横断成功の話、フランスで開催された自転車室内競技の世界選手権、自転車切手コレクションの4つの話題について綴っています。


「埼玉の津」

この文は、高崎線の吹上駅からスタートし、古代埼玉における水陸両路の交通システムの要所を巡りながら大宮まで走った時のことを、各所の古代史なども交えながら綴ったサイクリング紀行です。


「読切り つーりんぐ・えぴそーど」

この文は、筆者がサイクリング中に経験した失敗やズッコケを7つ紹介した、サイクリングエッセイ集です。


「ランチタイムクッキング」

この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、白菜と牛肉の卵とじと、カリフラワーとにんじんのサラダの二品となっています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●会津・雄国沼 灌木の尾花の湿原」

この記事は、サイクリング紀行の連載です。今回は、サイクリング写真集団のランに便乗し、夜の高速で猪苗代まで移動して電車組と合流してから雄国沼まで走ったことと、宿での宴会についての裏話を綴っています。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「●青い目のお伊勢参り 伊勢神宮サイクリング記」と題して、カリフォルニア州から日本にやって来たアメリカ人の筆者が大阪から名張までの輪行、そして名張から伊勢神宮までのサイクリングで経験したことをレポートしています。


「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回はサイクリング写真集団第八回撮影会の報告、読者が最近考えた3つのこと、そして前年の12月に松戸競輪場で開催された第11回全日本クラブ対抗競技会のイベントレポートの3本が届いています。


「New Cycling SALON 製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、マファックのサイドプルブレーキ「LS-2」、他を取り上げています。


「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は両国サイクリングクラブ、名古屋サイクルフレンズ、港サイクリングクラブ、北大阪サイクリングクラブ、日本サイクリスツツーリングクラブ京都支部、ミノムシサイクリングクラブ、高岡サイクルフレンズの各クラブから会報情報が寄せられています。


1980年2月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ユーラシア グランスポルティーフ」でした。

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