ニューサイクリング 1980年5月号(No.187)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1980年5月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1980年5月号は、通巻187号です。

この号のカラー口絵は「ALEX SINGER RALLY 1980」、巻頭グラビアは「点描 セーヌの河岸で」です。

通巻187号の目次をページ順に追うと、

 14 ■談論風発■対談 山田鉑雄さん サイクリング草創期の精神を

 28 ギヤレシオを考える(PART II)

 32 RAIサイクルショーとミヤタのエアロ車

 40 好評連載中 ■ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信 自転車愛好者協議会誕生

 44 ■座談会 ツーリング車、その現状と未来を探る

 58 秘湯の旅

 64 ■アメリカ自転車界探訪(1) アメリカのハンドメイド自転車

 77 【グラビア】 峠の道

 78 【グラビア】 当尾・柳生街道

 82 【グラビア】 山住峠

 86 好評連載中 チ氏の欧州駐在録

 92 斜視 サイクリングの先輩だと思っている人に

 94 好評連載中 堀田君の旅から旅(修那羅)

 96 ランチタイムクッキング お好み焼き

 98 天目指峠

102 奈良井の記

108 ●僕のルネ・エルス物語(1) 討ち入り前夜? 夜中の下見

120 New Cycling SALON 〈TOURING REPORT〉私の場合の鶴峠

122 New Cycling SALON 〈ESSY〉若草色の演奏会

123 New Cycling SALON 〈LETTER TO EDITOR〉

126 New Cycling SALON 〈製品 MEMO〉

129 New Cycling SALON 〈会報すくらっぷ〉

となっています。


主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「談論風発」

このコーナーは、自転車に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「NCTC再建に情熱を注ぐ サイクリング草創期の精神をもう一度」と題した、日本サイクリスツツーリングクラブの山田鉑雄氏との対談です。対談では、はじめにサイクリング草創期のサイクリストの情熱や思い出を語り合っています。NCTCの話題では、昭和21年の発足当時のこと、これからやろうとしている新たな活動の内容について、そして各地の支部のことも話題に上げています。


「ギヤレシオを考える」

この記事は、読者からの電話をきっかけに今井彬彦編集長自らが、ギヤ比というものの初歩的なことや、つっこんだ内容にふれたものを書いてみようということで実現した企画です。今回はPART2として、今井編集長の所有する7台の自転車のギヤ構成の紹介と、それぞれのギヤ構成に対する検証を行っています。


「TWEE WIELER RAI '80 RAIサイクルショーとミヤタのエアロ車」

この記事は当時宮田工業に在籍していた沼勉氏による、オランダのアムステルダムで開催された国際サイクルショーの視察レポートです。レポートでは展示の中心となったオランダ車に関する感想を述べるとともに、各国から出展された完成車を写真で紹介しています。それとともに「ショーの中心はコガ・ミヤタ」と見出しを付けて、アイスボルケ・チームのエースであるビムレスが使用している5.3kgの超軽量車を紹介しています。


「ミッシェル・ドロールのヨーロッパ通信」

この記事は、当時フランスでの数少ない自転車・サイクリングのジャーナリストと呼ばれていたミシェル・ドロール氏による連載です。今回は「自転車愛用者協会誕生(FUBICY)」と題して、「フランスシクロツーリズム協会(FFCT)」と「シクリズム協会(FFC)」をまとめようとの意図で誕生した、筆者が事務長を務めることとなった「自転車愛用者協会(FUBICY)」を紹介しています。


「ツーリング車、その現状と未来を探る」

この記事は編集部員司会のもと、スポーツサイクルアルプスの萩原浩氏、原サイクルの原明吉氏、渡辺捷治製作所の渡辺捷治氏の3名による、ツーリング車を題材とした鼎談です。ここでは日本のツーリング車の現状に始まり、フレームや自転車作りと個性、輪行車のこと、将来のツーリング車の変化など様々な話題が語り合われています。


「秘湯の旅」

この記事はアルプスの萩原慎一氏執筆による、雫石から出発して滝ノ上温泉、乳頭温泉黒湯、夏瀬温泉を巡って角館まで走った時のことを綴ったサイクリング紀行です。


「アメリカ自転車界探訪」

この記事は、シクロウネの今野義氏が欧州中心の考え方を修正する役に立てばという意図で、シクロウネが出展したNBDAロスアンジェルスショーに参加して筆者が感じてきたことを綴った連載です。第1回目となる今回は「アメリカのハンドメイド自転車界」と題して、アメリカ人の自転車に対する真剣な熱意や日本製品に対する信頼感、スポーツ車販売と競技との結びつきなどについて語っています。


「峠の道」

このページは、筆者が描いたイラストと短文エッセイを掲載したグラビアページです。


「当尾・柳生街道」

この記事は「フォトスケッチ」と称して、奈良の街道サイクリングの道中で撮影した写真を掲載したグラビアページです。


「山住峠」

この記事は、静岡県の峠越えサイクリングの道中で撮影した写真を紀行文とともに掲載したグラビアページです。


「(チ)氏の欧州駐在録」

この記事は、当時パリに駐在していた今井千束氏による現地レポートの連載です。今回は「老若男女が思い思いに走る A・サンジェ主催のラリー」と題し、3月の第一日曜日に562名の参加者を集めてパリで開催されたラリーの様子をレポートしています。


「サイクリングの先輩だと思っている人に」

この記事は「N.C.JOURNAL 斜視」と題する、匿名の連載記事です。今回は、走らないと指摘されている当時の一般的なサイクリング愛好家に対し、サイクリングの本質を次の人達に伝える努力や、クラシックパーツの過熱ぶりに対して提言しています。


「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●修那羅から鬼無里 眼前に白銀の連峰」

この記事は、サイクリング紀行の連載です。今回は、前日に泊まった沓掛の湯から出て修那羅峠を越えて鬼無里まで走った話です。


「ランチタイムクッキング」

この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、クレープ風お好み焼き、デザート、スープの三品です。


「天目指峠」

この記事は、筆者が輪行してきた西武秩父線の正丸駅から飯能まで走った峠越えサイクリングの道中のことや、そこで見た寺社や祭祀遺跡についても言及したサイクリング紀行です。


「奈良井の記」

この記事は、筆者と友人が伊那側から木曽側へ向けて進み権兵衛峠を越えて奈良井宿まで走った後の、奈良井の町の様子を写真とともに綴ったサイクリング紀行です。


「●僕のルネ・エルス物語 第一話」

この記事は井上重則氏による、筆者がルネ・エルスを手に入れてから6年使ってみた私見を述べた連載です。第一話となる今回は「討ち入り前夜? 夜中の下見」と題し、筆者がエルスのオーダーを思い立ってからフランスを訪れたパリの第一夜、ルネ・エルスのアトリエを訪れる前夜に下見をしたことを綴っています。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「私の場合の鶴峠」と題して、輪行で来た奥多摩湖駅から小河内ダム経由で鶴峠を越えて上野原、さらに国道20号を走って大垂水峠を越えて国立の親せき宅まで走った道中をレポートしています。


「New Cycling SALON 読者応募えっせい」

このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「若草色の演奏会」と題し、奥中山駅から三沢駅まで岩手や青森の初夏の色を帯び始めた高原地帯を走ったことと、帰りの列車内で宮城沖地震に遭遇したことを綴っています。


「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は担ぎを目的としたサイクリストに対する意見、ベロシオ参加方法の問い合わせ、盗難情報、スポークをよじって組んであるホイールの効果についての質問が寄せられています。


「New Cycling SALON 製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、デュージィのシクロクロス用シューズ、シクロウネのエアロダイナミックフォーククラウン、VIVAのカーフグローブ、他を取り上げています。


「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は、北大阪サイクリングクラブ、港サイクリングクラブ、輪跡サイクリスツツーリングクラブ、仙台サイクリスツツーリングクラブ、名古屋サイクルフレンズ、ペンギンサイクリングクラブ、夕凪サイクリングクラブ、アルプスサイクルフレンズ、奈良サイクリングクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。


1980年5月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「アトランティス」でした。

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