ハイスピードドライビング
本日の1冊
今回取り上げるのは、ポール・フレールの著書「ハイスピードドライビング」の日本語訳版です。取り上げた同書は8刷で1969年の発行になっていますが、初版は1966年に発行されています。また、同書には著者の序文がありますが、その年は1963年となっていますので、原著は1963年発行だと思います。
ポール・フレールといえば、日本でもモータージャーナリストとしてよく知られた存在ですが、レーサーとしても活躍していました。ジャーナリストに転身する前はルマン24時間やF1等にも出場しており、レーシングドライバーとしてもモータージャーナリストとしても1流の人物だったといえるでしょう。
そのような実績を持つポール・フレール氏が著した「ハイスピードドライビング」は、サーキット走行を前提としたスポーツドライビングの入門書といった位置付けとなっています。
発行は1960年代ですから、スポーツカーやレーシングカーでもクラッチペダルの無い2ペダルが主流となっている現在とは、テクニック面で変化している項目もあります。また、安全面では現在と考え方が違う点も見受けられます。
「ハイスピードドライビング」は書かれてから約60年経っていますので、現代では当てはまらないテクニックもあることでしょう。ですが、現在でもクルマが4つのタイヤを接地させて走っている以上、根本的なことは変わっていないと思います。また、ヒストリックカーをお持ちの方には、当時のクルマのスポーツドライビングテクニックの指南書として参考になる書籍ではないでしょうか。
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