早わかり自動車運転法

 本日の1冊

今回は「早わかり自動車運転法」を取り上げます。

同書は、1967年発行です。自動車運転免許は、現在であれば指定自動車教習所へ通い卒業後に運転免許試験場へ行って学科試験を受けるのが一般的であると思います。これは、公安委員会が指定した教習所を卒業すれば、一定期間試験場での技能試験が免除されるためです。

1960年に指定自動車教習所制度が始まっていますが、それ以前やそれ以降でも指定教習所が広く一般に普及するまでは、いわゆる一発試験といわれる、運転免許試験場で技能・学科の試験を受けることが一般的でした。

同書は、一発試験を受ける方に向けた運転方法の教科書となるものです。内容は、目次を見ると「基本操作」として「運転室にある装置」「ハンドルのにぎりかた」に始まり、「ダブルクラッチ」といった項目もあります。「基本走行」では「直線コース」「クランクコース」「車庫入れコース」等。最後の「実地試験」では「実地試験のやり方」と「試験管の注目点」が書かれています。

「早わかり自動車運転法」は、図版をふんだんに盛り込んではいますが、文章で運転方法を説明しています。本を読むだけで運転できるようになるものかなと疑問に思いますが、免許を持っているものが読むと、確かにそういう感じだなと思える記述になっています。

また、受験者の側だけではなく試験官の注目点も掲載されいますので、技能試験受験の際に注意すべき点の復習にもなるのではないでしょうか。

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