新型アコード&ビガーのすべて

 本日の1冊

今回は「新型アコード&ビガーのすべて」を取り上げます。

同書で取り上げているホンダ・アコード&ビガー。アコードは2代目のモデルで、ビガーはこのモデルから登場した車名です。アコードとビガーはいわゆる兄弟車で、販売チャンネルの関係でアコードはホンダ店(後のクリオ店)、ビガーはベルノ店の取り扱いとなっていました。

外観上の特徴は、アコードが異形ヘッドライトだったのに対し、ビガーは規格の角型4灯ヘッドライトでした。また、レジェンドが登場するまでは同車がホンダの最上級車種でした。当時、ベルノ店にはスペシャリティカーとしてのプレリュードがありましたので、アコード・ビガーの位置付けはラグジュアリーな路線でした。エンジンも1600ccと1800ccの2種類で、現在のような「R」を冠するようなホットモデルはありませんでした。そのかわり、全車クルーズコントロールを標準装備したり、ナビゲーションシステムをオプションで設定する等、充実した装備を誇っていました。このナビシステムは「ホンダ・エレクトロ・ジャイロケータ」といい、世界初のカーナビでした。

1981年に発行された「新型アコード&ビガーのすべて」のアコード・ビガーは、スポーティ路線、ミニバンブーム以前の、四輪車に参入した当初のホンダ車の雰囲気を色濃く残しているモデルだと思います。

昔のホンダ車はどんな性格のクルマだったのだろう、そのようなことを知りたい方にとって、同書はいい資料となるのではないでしょうか。

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