イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第4集】
本日の1冊
今回は「イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第4集】」を取り上げます。
同書は、ルブール氏が1958年から1962年に描かれたイラストで構成されています。これらのイラストもル・シクル誌に掲載されたものでしょう。各章は年代ごとに分かれており、その年に取材した自転車や部品等が掲載されています。
構成は第3集と同じような形態になっています。第3集との違いとしては、第4集のイラストには部品の分解図がたびたび登場していることです。現在でも整備書やパーツリストで見かけるような、構成パーツの1点1点が細かに描かれています。そして、中には部品番号のような番号が描かれているものもあります。もしかしたら、メーカーがルブール氏に依頼して本物のパーツリストとして使われたものもあるかもしれませんね。
「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」は第1集で広範な年代のルブール氏のイラストを網羅しました。そして、第2集以降で各年代ごとにまとめたイラスト集としています。ルブール氏の自転車に関するイラストは約30年程の期間に描かれていることと思います。そのイラスト点数は膨大なものであり、雑誌掲載や他への掲載という性格上、原画が散逸してしまったり、版権の関係上「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」に掲載できなかったものもあるそうです。
「イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第4集】」までの4冊を揃えたら、ここに掲載されていないルブールイラストを探すというのも自転車趣味の遊びの一つとして楽しいものかもしれませんね。
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