イラストによるスポーツ車と部品の変遷
本日の1冊
今回は「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」を取り上げます。
「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」は、ダニエル・ルブールによるイラストによって各時代のスポーツ車および部品を紹介している書籍です。
ダニエル・ルブールは、フランスの自転車誌「ル・シクル」で1946年から1973年までイラストレーター・編集者(編集長)を務めていました。同書はその当時に書かれたイラストをまとめたものです。自転車及びパーツが数多く取り上げられています。自転車(完成車)は「ツール・ド・フランスのマシン」として1950年から1976年までのツール出場車を「ポリー・その他のマシン」でポリーや世界戦の出場車等を「ルネルスのマシン」としてルネ・エルスの各車種を紹介しています。
各部のパーツ関係は「フレーム・エンド・ホーククラウン」「ディレイラー」「チェンホイール・クランク・シャフト」「ペダル・トークリップ・ストラップ」「ホイール(タイヤ・リム・ハブ・フリー)」「ハンドルバー・ハンドルステム」「ブレーキ・レバー」「サドル・サドルピラー」「アクセサリー」の章に分けて掲載されています。
パーツ関係は各イラストに年代と名称や簡単な説明が記されています。目に留まった工作や部品がいつ頃のものなのかがわかるので、とてもありがたい作りになっています。
「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」は、最初にも述べた通り全てイラストです。ですが、そのイラストは精緻に描かれており、メッキパーツのような写真では光りすぎていたりして造形や刻印がよくわからないといったものは、かえってイラストのほうが細部をよく知ることができるのではないかと思います。
「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」は、雰囲気やパーツアッセンブルで年代を意識したオーダーをしたり、レストアを行う際の時代考証の参考書として、大変役に立つ1冊だと思います。
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