自転車一辺倒
本日の1冊
今回は「自転車一辺倒」を取り上げます。
「自転車一辺倒」は、加藤一氏と永六輔氏による著書で1995年に発行されました。
内容は加藤氏の半生を自らが綴った伝記が主になっています。それに加えて、加藤氏と永氏の対談が載っています。
序章は「小さな女王さま」と題して両氏の自転車に関するよもやま話となっています。第1章から第4章までは、前段で加藤・永両氏の対談があり、後段で加藤氏の自転車に関わる半生が少年時代から国際プロ車連の副会長を務めるあたりまでが、画家としての活動とともに語られています。
加藤一氏は少年時代に自転車にほれ込み、自転車選手としてオリンピックを目指す。事情によりプロ(競輪選手)に転向し、その後には日本人を世界へ送り出すことに尽力。最後にはパリに在住し、自身の画家へのあこがれを実現させていく。
「自転車一辺倒」は、自身がトップ選手でありかつフランスで見聞を広めた、日本にいては分からない感覚で描かれた自転車、そして自転車競技の世界です。また、加藤画伯の絵がカラーで、また挿絵がそれぞれ数点掲載されています。加藤画伯を知る自転車愛好家にとっては、読み応えのある内容になっていると思います。
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