旅する自転車の作りかた

 本日の1冊

今回は「旅する自転車の作りかた」を取り上げます。

「旅する自転車の作りかた」は、オーダーメイドのツーリング用自転車の製作について書かれたもので、2011年に発行されました。

旅用の自転車というと、古くはランドナー、現代ではMTBも多く使われていると思います。同書では、ランドナー、特にビルダーにオーダーするスチールフレームを用いてツーリング車に仕上げていく方法に焦点を当てて紹介しています。

部品の選択についてもランドナースタイルで、例えばヘッドパーツはインテグラルではなくスレッドタイプが前提。ホイールは手組ホイール、変速はWレバーでブレーキアウターは上出しといった、クラシカルなスタイルを基本としています。

部品の組付けに関しては、サイクルショップの店長を務める著者が自店でのやり方を紹介する形となっています。それはそのまま、自身で組むならばこのように行いましょうという教科書になると思います。

自転車のパーツアッセンブルに関しては、ロードの組み方を紹介したものは雑誌の特集やムック等でも見かけると思います。しかし、ランドナーでは今やロードでは使われなくなったWレバーやアウター外出しのブレーキレバーを使用したりします。さらにランドナーならではの組付け部品にマッドガードがあります。

「旅する自転車の作りかた」は、ランドナーならではの使用パーツの組付け方に特化した形で紹介しています。これから自分でランドナーを組んでみたいと考えている方は、参考書として持っておきたい1冊です。

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