自転車部品の美学

 本日の1冊

今回は「自転車部品の美学」を取り上げます。

「自転車部品の美学」は、主に1970年代から1980年代頃のクラシックパーツについて書かれたもので、2012年に発行されました。部品の選択は著者の好みによるもので、各時代の代表的な部品を取り上げたものではありません。70年代や80年代のランドナー系パーツというと、カンパやサンプレ、ユーレーといった外国製パーツが注目されがちですが、同書では日本パーツが多く取り上げられています。一例をあげると、リアディレイラーは全25点のうち、11点が日本製パーツ。フロントディレイラーでは、全12点中8点が日本製パーツとなっています。

部品構成は、変速機系、車輪系、駆動系、ブレーキ系、操舵系、サドル、ライティングと一通り網羅されています。それぞれの部品は見開き2ページで、1ページは著者の文章で、もう1ページは写真が1点ないし2点という構成になっています。

「自転車部品の美学」は、70年代・80年代のパーツに興味がある。イタリアやフランスパーツも好きだけれども、日本製パーツについても色々と知りたいと思っている方に最適な1冊だと思います。

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